日本では幕張メッセでジャパンキャンピングカーショーが来週から開催されようとして居ますが、アリゾナ州のコーツサイト(Quartzsite)では1月29日迄RVショーが開催されています。
コーツサイトのRVショーは無料ではあるものの他のRVショーとそれ程変わりはありませんが、RVショーが開催される時期にコーツサイトに集って来るRVの数は膨大で、恐らく此れほどの数のRVが集まる場所は世界中を探しても他には無いと思われます。
集まるRVの数が気になる為、商工会議所の観光課に問い合わせてみましたらRVは移動する事やコーツサイト近辺には膨大なRV駐車可能な敷地がある為に数を予想する事は不可能で、5万台、10万台、又はそれ以上のRVが滞在して居るかも知れないとの事で、唯一確かな事は今年(2019年)は例年以上に多くのRVが訪れて居る事だと話して居ました。 実際、コーツサイトの街中ではRVが見えない道は無く、何処に立っても数十台のRVが、高い所からは万の数のRVが見えます。
コーツサイトの商工会議所のウエブサイトに依りますと、70以上のRVパークに加え、11,400エーカー(東京ドーム約980個)の長期滞在可能なBLMと呼ばれる政府の土地(有料=約5000円/2週間)、更に連続14日間迄は無料で滞在可能の場所が5カ所あります。 従って、例えアメリカ国内で走行中の全てのRVがコーツサイトに集結しても駐車場所が無くなる事は無い様な場所です。https://quartzsitetourism.com/explore-quartzsite/
現在、政府シャットダウンの為に普段は有料のBML駐車場(RVパーク)にはお金を取る人は働いて居らず、“無料でどうぞ”の状況でした。 しかし、飲料水も汚水ダンプステーションも使えて、大きなゴミ捨箱もきれいになっており、滞在には何1つ不便を感じる事はありませんでした。
コーツサイトはロスアンジェルスから国道10号線で東に向かい、アリゾナ州との州境であるコロラド川を渡って約30Kmの所に位置し、大きなサボテンは生えていても高い木は一切生えて居ない砂漠地帯です。
コーツサイトは冬の間は過ごし易い気温ですが、3月に入りますと暑くなり、沢山出ている露天商は店仕舞いをして其れ迄来ていたRVは激減します。
コーツサイトの2017年時点での人口数は3694人(2010年‐3677人)で、2000年以降殆ど同じ様な人口数です。 しかし、冬の間はカナダや北国からスノーバードと呼ばれる人達がRVでコーツサイトに訪れて滞在する為に人口は100倍(?)に膨れ上がります。
2000年前後の景気が低迷していた頃はRV産業も大きな影響を受けて、多くのRV製造会社が倒産し、RVを手放す人も続出、RVショーでの出店数は勿論、客も激減しました。 しかし、7-8年前からアッと言う間に又RVがポピュラーに成りました。 現在の好景気が続きますと、益々RV人口は増えると思われます。