記事一覧

リザーブタンクと冷却水に関して

ファイル 236-1.jpgファイル 236-2.jpgファイル 236-3.jpg

冷却水(液)リザーブタンクは、高温になって膨張し、ラジエーターから噴き出す冷却水を貯め、エンジンが冷えるとラジエーターに戻す機能を果たします。

即ち、リザーブタンクの冷却水の量はエンジンを始動させる前は少なく、エンジンが高温になると多くなるのが正常です。 低温時にリザーブタンク内に冷却水を入れ過ぎますと走行中のエンジン温度が上った際にリザーブタンクより溢れ出します。

しかし、ラジエーターキャップやリザーブタンクを結ぶホースに漏れが生じますと完全に密閉出来なくなり空気漏れを生じて正常な機能をしなくなります。 即ち、リザーブタンクに冷却水が入って居てもラジエーターは吸い込む事が出来ず、ラジエーター内には冷却水が充分に入っていない状態に成っている可能性があります。 その場合はリザーブタンクは機能をしていませんので、ラジエーターキャップを外して直接ラジエーターに冷却水を足さなくては成りません。

冷却水を交換した直後はエンジンを掛ける度に量が減少しますが、此れはシステムに冷却水と共に空気が入り込んで居る為で、減る度にリザーブタンクに冷却水を足す必要があります。 しかし、入り込んだ空気はその内リザーブタンクを通して出て行き冷却水の減少は止まります。 

冷却水の減少が止まり、更に冷却水が冷えるとリザーブタンク内の冷却水が常に一定の量に戻る場合は漏れの無い完全な密閉状態でラジエーター、エンジン、リザーブタンク、その他の冷却システムに漏れが無い事を意味します。

写真上左はリザーブタンクの一例で、オリジナルプラスチックタンクがヒビ割れた為にガラス製容器に交換しました。 高温時の割れが気に成りましたが、温度変化は徐々ですので割れる事は無さそうです。 

冷却水が常温の場合はホースの端が水面下(写真右上)にある必要がありますが、大量に冷却水が入っている必要はありません。 写真に写っている量でも高温地帯を走ったり急勾配を登ると容器の80%程度迄に増します。

リザーブタンクのキャップと其処に入るホースの隙間は出来るだけ少ないとゴミが入らず、冷却水をきれいに保つ事が出来ます。 冷却液の種類(メーカー)にも因るかも知れませんが、5年程度?前にガラス容器に変更してから底にゴミや沈殿物は全く溜まりません。 

少々重く割れる危険性はありますが、透明であると何かと便利です。

オーニング事故

ファイル 235-1.jpgファイル 235-2.jpgファイル 235-3.jpgファイル 235-4.jpg

RV保険のクレームが一番多いのはオーニングに関係する修理だそうです。 

オーニングが破れたりもぎ取られる理由は色々考えられますが、接触事故以外に、開いていたオーニングに強風、又は雨の重みに因る事故は当然考えられます。 考え難いのは走行中に強風によりオーニングが開いて仕舞う事故です。  今回はこの走行中のオーニング事故に関して触れます。

オーニングには通常開閉レバー(写真上左)があり、“閉じる”にセットしてある場合は開かない筈です。 しかし、 “走行中に強風でオーニングが開いて大きなダメージを被った”との書き込みをRVフォーラムで時々見ます。 次のサイトにも30人前後の人が経験談を書き込んでいます。
http://www.rv.net/forum/index.cfm/fuseaction/thread/tid/24002121/srt/pa/pging/1/page/1
http://www.rv.net/forum/index.cfm/fuseaction/thread/tid/23841941/srt/pa/pging/1/page/2.cfm
http://www.rv.net/forum/index.cfm/fuseaction/thread/tid/23579513/srt/pa/pging/1/page/1

私も始めは疑っていましたが可能性は充分ある事に気が付きました。

即ち、オーニングのキャンバス地は左右のスプリングで閉じる力が掛けられていますが、風圧が高くなるとレバーの無い側のキャンバス地がスプリングの力を制して引き出されて仕舞い、引き出されると面積が広くなり、更に大きな力になって取り付け構造の弱い部分を壊して全てのキャンバス地を引き出して仕舞う様です。

開いた状態での事故は閉じれば解決しますが、走行中の閉じた状態のダメージはどの様にして防げば良いのでしょう?

紐やベルクローで両端のアームを縛り付けて開かない様にするすれば問題解決すると思っている人も居ますが、キャンバス地巻き取りローラーが少しでも回転する様であれば問題は起こります。 従って問題解決にはローラーを回転させない方法が必要です。

幾つかの方法が使われています。 
1. http://www.dasplace.net/Awning/SpringonHanger.jpg
2. http://awninglock.com/index.shtml
3. http://www.srhams.org/awning_lock.html
4.  http://www.campingworld.com/shopping/product/rv-awning-clamp/6430
5.http://www.amazon.com/dp/B001V8NNHM/ref=asc_df_B001V8NNHM1012796?smid=A3GPTACKVJ1OF4&tag=dealtmp4491-20&linkCode=asn&creative=380341&creativeASIN=B001V8NNHM
6.  http://www.pplmotorhomes.com/parts/rv-awnings/automatic-awning-support.htm

私は以前は上のリストの1.を使っていましたが、現在は開閉に時間の掛からない2.を使っています。 写真は上左はオーニングレバーのロック状態、右上は安全装置の閉じた状態、下の左右は開いた状態です。

参考: 
•  オーニングを水平に開けて使用しますと雨が降った場合に溜まった水の重みでオーニングを壊す危険性がありますので、片側のアームを短くして傾かせますと水が流れ落ちる様になり安心です(長年RVを経験している人の間ではこの方法が一般的)。

•  風が吹く危険性のある(知らない)地域では、出掛ける前や寝る前には閉じておいた方が安全です。

エンジンモニターの故障

燃料漏れや冷蔵庫の故障で隠れてしまいましたが、他の故障もありました。


長距離を走る場合は、殆どの人がオートクルーズ(クルーズコントロール)を使用します。 物資を運ぶ全ての大型トラック(18ホイーラー)も同様です。 オートクルーズを使わず、速度を一定に保たないで走ると周りに大きな迷惑になったり、中には怒る運転手も居るかも知れません。

なだらかな上り下りではオートクルーズが速度をキープして呉れますが2段、3段とシフトダウンをする様な急勾配に近付いた場合はオートクルーズを外し手動でシフトダウンして勾配に最適な速度を探す必要があります。 こうする事は燃費を向上させると共に、エンジンや駆動システム(トランスミッション、ドライブシャフト、その他)を長持ちさせる為に非常に大切だと個人的に考えて居ます。

急勾配を登る場合、エンジンの回転数を最大トルクのやや上に保持しますと理想的ですが、勾配が急になると負荷が高く(100%以上)なり回転数が落ちて来て、シフトダウンが必要となります。 反対に余りギヤーが低過ぎると速度が遅くなり燃費も悪くなります。

私はエンジン回転数、エンジン温度、トランスミッション温度、エギゾースト温度、その他速度、瞬間燃費等の情報を7インチモニターで見ながらエンジン負荷が100%に近い状態を保持する様にして急勾配を登ります。 即ち、エンジン回転数を1600回転―2300回転に保ちながら、負荷が100%を超え続けたり温度が高過ぎになればシフトダウン、負荷が低く成ればシフトアップします。

DPの場合はエンジン音は殆ど聞こえませんし、ガスペダルは電気式(Drive by Wire)の為に上に書いた情報無しではエンジンやトランスミッションの酷使状況の判断が全く付きません。

今回の旅行で冷蔵庫が故障した直前に7インチエンジンモニターが薄暗くなり間もなく完全に黒く成ってしまいました。 しかし、燃料漏れと冷蔵庫の問題が起きた為、モニターを購入する時間的余裕は無くなり、急遽、壊れたモニターを外してパソコンを前面に置き、視界を遮りはしましたが走り続けました。


慣れて来ると7インチモニターは必要が無くなり(パソコン画面を直接使用)、現在パソコンが前方を遮らない仕掛けを製作中です。

続く。

エンジンが掛からない 2

ファイル 230-1.jpg

私のスターターモーター回路には上の写真のリレーが入って居ますが、昨年の旅行中に、エンジンが掛からない状況でこのリレーが機能しなくなって交換しました。 今回はスターターに付属しているリレーが振動音を発していましたので、スペアースターターに交換したところ直ぐに直りました。

前日バッテリーが上った時もこのスターターがショートをしていた為では無いかと想像されます。

ソモソモこの様な故障が起こった原因は国境での渋滞にあります。 エンジン音がうるさくて他の人達に迷惑に成る為に停車中はエンジンを止めた為頻繁にスターターモーターを使用しました。 新車時に交換した10年を超えるこのスターターモーターは、本来は此の位の使用には耐える事が出来る筈ですが、ガタガタ道や砂埃の砂利道等の過酷な状況でも走りましたので仕方が無いと考えています。

日本でバスに乗りますと、運転手に依っては停車信号や停留所で頻繁にエンジンをストップさせますが、果たしてどれだけの利益があるかが此れまで私には非常に気に成っていました。 スターターモーターやその他の部品の故障は当然増し、それらを製造したり交換したりするには余分のエネルギーを消費し、その際カーボンも排出されます。 運行会社に取って、運行当日の燃料使用量だけを考えますと減少するかも知れませんが、総合的にはどうなのでしょう?  考え方に依っては、余分のスターターモーター(その他の部品)を製造したり在庫する為の場所作りその他余分の仕事のお陰で仕事を得る事人や利益を得る会社もあるとは思いますが?

乗客が乗っているバスが交差点でエンジンを切って停止する状態は安全面でも問題がある様に思われます。 トッサに移動させなければ成らない場合や交通の激しい交差点で今回の私の様にエンジンが掛からなくなった場合に最悪の状況に成らないとも限りません。 極端な例として、夏にクーラーが無い状態で数分経てば車内温度は上昇して病人老人でも乗り合わせていましたら死者を出す事にもなり兼ねませんし、急いで居る人は勝手に歩き出すかも知れません。 動かなく成ったバスから乗客を移動させるだけでも危険は増します。 (この様な事が起こらない様に運行会社は対策を取っているとは思いますが?)

2種運転免許試験に、“乗客を乗せている場合は交差点でエンジンを停止させては成らない”と言う様な問題が有りそうな気がします。

今回の渋滞でのスタート回数に比べればバスが毎日(毎年)行うスタート回数は膨大になり、当然ながら大きな利益があるか大きな損があるかです。 果たしてどちらなのでしょう?

旅行から帰って来た当日、代替スターターモーターをオーダーし、明日(東部ジョージア州より)届く事になっています。 予めネットで購入すれば半額以下(?)であると共に故障時に探し回る時間が省けます。 しかし、何でもスペアーを用意するのは不利益で、壊れる可能性が大きく、手に入れる際困難が予想される部品だけを携帯する様にしています。 バッテリーは昨年の旅行中に得たものを充電して持ち合わせていましたが、今後常に万充電にして携帯する事にします。


冗談(誇張)も含まれて居ますので、考え過ぎないで下さい。


続く。

パワーストローク PSD7.3 の始動し難い問題

ファイル 222-1.jpg

最初に次のビデオを見て下さい。 
http://www.youtube.com/watch?v=qUdkMbL7gbw
http://www.youtube.com/watch?v=qpViMEaXvIk
http://www.youtube.com/watch?v=THga1a0aUEw

次のビデオは少々(大分)長いので時間を持て余している方は見て下さい。
http://www.youtube.com/watch?v=ePrFUpwJD9E

PSD7.3 エンジンが掛かり難い、更に掛かっても爆発にムラがあり振動が激しい原因は色々考えられます。
•  グロープラグ(GP)関係
•  ハーネスの断線
•  インジェクターの不良
•  油圧の低下(インジェクターが機能しない)
•  インジェクションドライブモジュール(IDM)の不良
•  バッテリーの不良
•  スターターモーターの不良
•  配線の不良(緩みや錆)
•  カムポジションセンサー(CPS)の不良

上にリストしました様な可能性のある部品全てを交換すれば何れは直りますが、膨大なお金が掛かります。 従って効率的な原因追求(トラブルシューテイング)が必要であると共に出来るだけ簡単で可能性の高い部分から調べる必要があります。

早朝の寒い時(10度以下)特に冬にエンジンが掛からなかったり掛かり難い場合はグロープラグに関連した原因が一番多い様です。 その中でもグロープラグリレー(GPR)は最もよくある原因の様です。

グロープラグは次のビデオで示されています通り何本かのグロープラグが機能していない場合は爆発しない為に煙がたくさん出ますが、エンジンは温まれば煙は出なくなり正常に機能します。
http://www.youtube.com/watch?v=p_GENeUECyE&NR=1&feature=fvwp
http://www.youtube.com/watch?v=aAjw99KoEE0&feature=related

次のビデオはPSDではありませんがグロープラグの機能がよく分かりますので添付します。 
http://www.youtube.com/watch?v=eBV1fPrGwnI&feature=related

次のビデオは分かり難い箇所もありますが、多くの情報が含まれて居ますので添付します。 
http://www.youtube.com/watch?v=j-sqAJ_Kh50&NR=1

バルブカバーのハーネスに繋がるプラグを外して電圧を調べる場合は気を付けて下さい、グロープラグの他にインジェクタードライブモジュール(IDM)からのインジェクター用のピンがあり110Vが流れます。 又、ショートさせますとIDMを壊す事にも成りかねません。

兎に角、エンジンの温度が上ると正常に走行出来る場合はグロープラグに関連する問題と考え、グロープラグリレー、各グロープラグ、配線の状態をテスターを使って調べ異常が見つかれば交換をするべきだと思います。

サーペンタイン ベルトに関して、 その2 - 種類、選択法

ファイル 212-1.jpg

A.  サーペンタインベルトの表示:
乗用車(ピックアップトラックを含む)のガソリンエンジン用サーペンタインベルトは山数は6個(溝5個)、フォード製PSD、ダッジのカミンズ等のデイーゼルエンジンは山数8個(溝7個)が一般的で、溝間のピッチは全て一定です。 

既に触れました様にサーペンタインベルトにはメーカーその他によりサイズの表示が色々あり、複雑です。 次のコードは異なるメーカーの互換性のあるサーペンタインベルト表示法の1例で、全て6山(溝5個)で2465mm=246.5cm=97.0インチの長さです。

6PK2465、 5060970、 K060970、 25-K060970、 4060970、 970K6

此の他にもサイズと関係の無い部品番号、例えば上と同じベルトサイズのGM(ジェネラルモーター)の番号は88986814で販売されています。

6PKはメートル表示の6山を示し、その他はインチ表示で多くの場合“K”は6山を示し、数字の一部が長さを示しています。

B.  サーペンタインベルト互換性参照表:
次のサーペンタインベルトメーカーのサイトは互換性確認の参考に出来ると思いますので添付します。
一般ガソリンエンジン用 (Dayco)
http://crossbelts.com/serpentine/6ribkseries.html

デイーゼルエンジンを含む
http://www.ellum.ch/forum/Ranger/BeltInterchange.pdf
http://www.goodyearep.com/ProductsDetail.aspx?id=3128&utm_source=google&utm_medium=cpc&utm_content=Automotive&utm_campaign=Serpentine


C.  サーペンタインベルトに関する知識:
使用しているサーペンタインベルトの健康状態を調べる事は大切で、ビルトの6個(8個)の山を横切る割れ目や一部の欠落部が目に付けば交換が必要です。

使用しているベルトにサイズの印刷が残っている場合は書き留めておくと時間を掛けて調べたり探す必要がなくなりますが、大方の場合消えていますので上のサイトを利用して調べる必要があります。 次のDayco(ベルト製造会社)のサイトは非常に良く出来ていています。
http://www.accessdayco.com/Auto.aspx

注:  キャンピングカー、特にP30の場合はパネルバンの裸シャシーを利用したもので、部品の中には“モーターホームを除く”の注意書きがある部品は少なくありません。 サーペンタインベルトは良い例で、長さを実測して正しいベルトを特定するのが確実です

次のグッドイヤーのサイトにはメートル表示とベルトの長さの表示が出ていますので、互換性参照表で他のメーカーの表示を特定する事も可能です。
http://www.goodyearep.com/ProductsDetail.aspx?id=3128&utm_source=google&utm_medium=cpc&utm_content=Automotive&utm_campaign=Serpentine

ベルトをプーリーに掛けるのは簡単そうですが意外と複雑で、多くの方がベルトの掛け方が分からなくなった経験をお持ちだと思います。 此れもプーリーとベルトパターンを簡単に書き留めておくと取り付け時の時間短縮になりますが、分からなくなった場合は次のサイトが便利です。
http://www.freeautomechanic.com/belt-routing-diagrams.pdf
(車のモデル名よりベルトイラスト番号を調べ、84頁ー88頁にて確認)

サーペンタインベルトの価格は同じサイズの物でも大きな差があり、一般の部品店で$40前後で販売されているベルトが、デーラーのGM純正ベルトですと$80以上です(一例)。 

参考に成りそうなビデオを添付して於きます。
サーペンタインベルトの音の問題解決
http://www.youtube.com/watch?v=sli3FnPfdQ4&feature=related
宣伝ビデオ
http://www.gates.com/microvat/Gates%20Micro%20V%20AT%20Belts%20English/player.html
http://www.youtube.com/watch?v=vJtiK_pIYsk


サーペンタインベルトに関して更に専門知識を知りたい方は次のサイトをご覧下さい。
http://bbs.6jc.cn/pdf/usa/SAE%20J%201459-2001.pdf
http://www.mecheng.osu.edu/vibrations/files/jmd_sep05.pdf

サーペンタイン ベルトに関して、 その1

ファイル 210-1.jpgファイル 210-2.jpgファイル 210-3.jpgファイル 210-4.jpg

以前はファンベルトとかV-ベルトと呼ばれましたが、最近は1本の長いサーペンタインベルトと呼ばれるベルトでエンジン冷却ファン、ウオーターポンプ、その他オールタネーターやエアーコンデイションコンプレッサー等を駆動します。

Vベルトの時代には、ベルトが切れればストッキングで代用出来るとか言われたりしたものですが、サーペンタインベルトは非常に長く、ストッキングの代用は不可能です。

サーペンタインベルトのスペアーは必需品:
最近のベルトの品質は優れていますので10万Km走行も可能です。 しかし、それはベルトで駆動されている全ての部品(ウオーターポンプ、オールタネーター等)が正常に作動し続ける場合であって、何らかの理由(磨耗、異物、錆びる、割れる等)でベアリングが回転しなくなればベルトは短時間の間に焼け切れて仕舞います。 

サーペンタインベルトを特定するのは難しい:
タイヤ同様色々な表示方法がある為使用エンジンの適正ベルトを特定するのは簡単ではありません(後ほど詳しく説明)。 上のイラストは同じエンジンですが装備の違いでベルトの長さが異なります。 カルフォルニア州で販売される車は他の州と異なる場合もあります。

又、昔のVベルトと異なり調整範囲が短く、テンショナーと呼ばれる調整プーリーで張りを自動的に調整する為に、長さが2-3cm長かったり短いと使用出来ない場合があります。 

従って必ずスペアーを携帯する事をお勧めします。


サーペンタインベルトの交換はそれほど難しいものでは無く、一般工具があれば可能です。 サーペンタインベルトを交換した事の無い方は、次のビデオをご覧になれば交換チャレンジ可能か否かの決断が付くと思います。
http://www.youtube.com/watch?v=Wg1AX77xEBQ&NR=1


次回はサーペンタインベルトに関して更に詳しく書く予定です。

PSD 7.3用冷却液

ファイル 209-1.jpgファイル 209-2.jpg

PSDに詳しい知人が推選する冷却液をご紹介します。

彼も自分のPSD 7.3用の冷却液選択に時間を掛けて調べたそうで、その結果次のDelo ELC Nitrate free に決めたそうです。http://www.deloperformance.com/docs/Delo_Nitrite_Free_Coolant.pdf

http://www.deloperformance.com/products/coolants-antifreezes.aspx?gclid=COvPgfXVmqoCFQFUgwodGFwuxg#deloext50?utm_campaign=Delo_Products_High_Priority&utm_medium=cpc&utm_source=Google&utm_term=Coolant


私もこのDelo ELCに関しての評判をネットで調べてみましたが、興味深かったのはPSD 7.3 用の冷却液を探している人やDeloに関する評判を調べている人が非常に多い事でした。 又、“PSD 7.3にDeloを使用しての問題を知らべたが全く見つからなかったので自分も使う事に決断した”との書き込みもありました。

多くのPSD 7.3所有者がDelo ELCを使用していますが、問題は価格と簡単に手に入らない事です。 手に入り難いのは一般ガソリンエンジン用では無い為に自動車部品店に置いていないのが理由で、大型トラック部品店や整備工場で売られています。 その為、僻地に住んでいる人は何百Kmも走って町に出ないと買えないという分けです。

添加剤の心配をせずに6年間/約百万Km使用が可能です。 色は赤で、緑の冷却液(オリジナル)から変更する場合、古い冷却液を完全に抜き取り、システムを洗浄してから使用する事を多くの人が強調しています。

私はPSD 7.3ではありませんが、私の使用しているZerex ELCをPSD 7.3に使用している人も少なくありません。http://www.valvoline.com/pdf/Zerex_618_Extended_Life.pdf

参考:
此れまで冷却液に関して書き、それらに関するコメントを頂いて日本での冷却液に関する考え方を私なりに理解しました。

確かに、冷却液やエンジンオイルがどの程度重要かを判断するのは難しいところです。 エンジンオイルの交換は8000Km前後毎と言う人が多いと思いますが、私は相当昔から1万6千km(1万マイル)毎に行っています。 考え方には大きな個人差があり、何れを証明する事も簡単ではありませんし、状況によっても大きく変わります。

以前、ホルクスワーゲンのバナゴンに乗っていた時にロッドチューブからオイルが漏れ、チューブの端に付いてる“O”リングを何回か交換しました。 部品店で働く人が“オイルを頻繁に交換しないのが原因”だと言っていましたが、それはチョット疑問です。 

極端な場合、新車を購入してエンジンオイルを一度も交換せず(足すだけ)に7万Km無故障で走行出来る可能性は大いにありますが、此れがエンジンオイル交換の必要性が無い事の証明には成らないのは誰にでも明らかです。

反対に、500Km毎にオイルを交換をしても、エンジンに害は無くても利益は無いのも明らかです(無駄です)。

故障を気にする事無く快適に、特に長期間使用し続ける為にはメーカーのマニュアルを参考にするのも大切ですが、専門家やネット等で愛好家グループの意見を参考にする事も大いに大切だと思います。 (例えマニュアルに書かれている事でも全てを信じ込む事は危険で、RVKenのブログは絶対に危険ですので参考程度に!)

http://www.thedieselstop.com/forums/f24/delo-elc-157327/

http://www.powerstroke.org/forum/99-03-7-3l-general-discussion/192050-anyone-running-delo-elc-their-7-3s.html