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レーザービームに依るアライメントチェック

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数年前にホームセンターからレーザービーム付き水準計を購入しましたが、その後ホイールアライメントチェックに利用出来ると思いながら、キャンピングカーが調子よく走って呉れていた為に必要性を感ぜず、先延ばしに成っていました。

最近Master氏と話しをしたのがキッカケでやる気を起し、試してみたところ非常に測定し易く、利用する価値があると思いましたので、ここに概略を書きます。

目的:
レーザービームを利用して後輪の向きと前輪の“トー(トーイン)”を調べます。
後輪は左右の比較距離(イラスト上左を参考)が同じである事を確認又は調整します。
前輪は比較距離(イラスト上右を参考)から左右のタイヤの“トー”角度を計算します。 通常、タイヤの半径に対する内向き距離で示されています。 私の車の場合は1/16+-1/32です。

必要道具:
写真左中に示されている3点で、レーザー水準器(右中)、平行板、段ボール箱です。 測定の際、水準計の側面を平行板に添えて使いますので、側面が平ら且つビームと平行である事が必要です。 平行板はタイヤと平行を維持出来る必要があります、即ちタイヤの前後の2面だけで接触し出来る形状に加工します。 段ボール箱は平面を持ち、自立出来る様なものでしたら何でも利用出来ます。 箱にはタイヤ中心を通る水平線を予め書いておき、この線上を横切るビームの交点を測定します。 

測定方法:
イラストと左下の写真から明らかだと思いますが、注意する点は出来るだけ滑らかでタイヤの向きに平行な面を基準にし、段ボール箱はタイヤの面に添えます(車体の平行は当てにはなりませんし、平行である必要もありません)。

私の後輪は僅かに偏って居ましたが、ドラッグリンクを1回転の調整で正確に左右同等に成り、車軸の前後の移動(ピンがあるので微量)の必要はありませんでした。 

前輪はトーだけが気に成ります。 キャンバーの調整は無く、キャスターはクサビ型の調整板の加減(私の場合)で行い、左7度、右7.5度に調整してあります(本来は左4度、右4.5度)。 今回のチェックの結果、本の僅かトーインで、仕様通りでした。


参考:
以前は後輪のアライメントを調べた事はありませんでしたが、前輪のトーインのチェックには時間が掛かりました。 車体を上げてタイヤを回転させてボールペンや釘等で左右のタイヤの周囲に基準線を引き、ジャッキを取り除いて荷重がタイヤに掛かった状態で、左右の基準線の距離をタイヤの前後で測定しました。 メジャーテープを使って測定しますと真ん中で弛みますので、伸縮のないステンレスの針金を使用し、走行性が悪かった頃は何十回も測定や調整を繰り返しました。 最近は調子よく走っていますので3年ほど(?)前に調べたのが最後だと思います。

タイヤ(ゴム製品)の手入れはしない方が良い!

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昨日、ネットキャンパーのメンバーから写真が送られて来て、キャンピングカーやキャンプ場の様子を見せて頂きました。

驚いたのは日本には素晴らしいキャンプ場がある事、そしてキャンピングカーの手入れが行き届いていて年齢の割りに若々しい事でした。 (参考: こんな風に言われるキャンピングカー自身も喜んでいるのでは。 アメリカの持ち主はキャンピングカーの事を通常“SHE=彼女”で、“IT=物”ではありません。) 皆さんは時間があればワックスを掛けていらっしゃるのでは?


写真を見ながら気に成りましたので書き込みをする事にしました。
それは“ゴム製品は手入れのやり過ぎは禁物”で、私も3品目を駄目にして仕舞いました、ラバールーフ、エアーバッグ(サスペンション)、そして前面に取り付けてある黒いエプロン(マスク?)です。 3つ共ある有名なビニールやゴムを手入れする為に市販されているスプレーを使いましたが、使った当時は光沢が出てきれいでしたが1-3年して結果は明らかで、ひび割れが酷く、エプロンは縮んで硬直し、弾力が全く無くなり、取り付け取り外しに一苦労、ホックは仮に掛けて完全に掛けるのは灼熱の砂漠地帯を通過する時です(少々誇張)。

タイヤに関してですが、8-9年前に塩で固めた道路を走行して帰った後、高圧スプレーでシャーシーを洗い、後部のエアーバッグを例の市販スプレーで清掃しました。 その1-2年後に車の下にもぐった際にエアーバッグに細かいひび割れと共に内部まで貫通していると思われる何本かの大きなひび割れに気が付きました。 直ぐに新しいエアーバッグをオーダーしましたが、ひび割れしたエアーバッグをナイフで切ってみると断面は厚くて未だしばらく大丈夫そうでしたが外見は酷いものでした。 幸い前部のバッグは例のスプレーは使いませんでしたので今もオリジナルを使用しています。

エアーバッグ購入に数ヶ月かかりましたので、現在は前後1個づつスペアーを準備して走っています。

キャンピングカーフォーラムでタイヤをカバーしているにも拘らずタイヤがひび割れをするとの苦情を時々読む事がありますが、恐らく例の魔法のスプレーを使っているのでは無いかと思われます。 私のタイヤは今までひび割れをした事がありません。 1年に3-4回洗車をする際にタイヤは水で洗うだけです。

大切な事はゴム製品は水で洗うのが一番で、タイヤメーカーは薄い石鹸水を奨励している様です。  タイヤ用は油性で無ければ使えると言う人も居ますが、私は余程信頼出来る人に言われる迄は使用しませんし皆様も余程信用の置ける品物だけを使用して下さい。

RV ウオーターヒーターに関して ― その2 構造とメンテナンス

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ウオーターヒーターは基本的には水を貯蔵するタンクと加熱装置とその他の部品(部品リスト下左)から出来ていますが、サバーバン製とアトウッド製ではタンクの構造が多少違います。

マニュアル
サバーバン(Suburban)製
http://www.cardinalrvclub.org/pdf/Suburban%20hot%20water%20heater.pdf
アトウッド(Atwood)製
http://manuals.adventurerv.net/Atwood-Installation-Instructions-93755-10E.pdf

水を蓄えるタンクの中では異なる金属同士が電気分解を起し長い年月の間に一方の金属(鉄)が腐食(熔ける)して仕舞います。 

サバーバン製のタンクは鉄板にホーロー引き加工が施してある為、アノード(Anode、部品番号34)と呼ばれるアルミ(又はマグネシウム)の棒がタンク内に入れてあり、此れが代わりに熔けてタンクの腐食を防ぎます。

アトウッド製はアルミ板で出来ている為タンク自体が微量づつ熔けて、アノードは付いていません。 プラスチッキ製プラグが使用されていますが必ず同様の物を使用する必要があり、鉄製を使用すると熔けて漏れの原因になります。

どちらの場合も水質によりタンクへの影響は異なりますが、サバーバン製の場合はアノードが完全に消耗するとタンクの腐食に繋がりますので、理想的には数年に一度調べて消耗している場合は交換する必要があります($15前後、写真下右)。
http://www.google.com/search?q=pressure+relief+valve+hot+water+heater&hl=en&rlz=1T4DKUS_enUS281&biw=953&bih=530&tbm=shop#sclient=psy&hl=en&rlz=1T4DKUS_enUS281&tbm=shop&source=hp&q=suburban+anode+rod&aq=0&aqi=g1&aql=&oq=&pbx=1&bav=on.2,or.r_gc.r_pw.&fp=5dbaa129002be11e&biw=950&bih=499

一般的にタンク自体の漏れは殆ど無い様ですが、安全弁(高圧と高温で圧力を軽減)や配管の緩みからの漏れが割合と多い様です。 安全弁(Pressure Relief Valve 部品番号18)からの漏れはタンク内部に蓄積されたカルシュウム分が弁の間に挟まる事が原因で、ポンプで水圧を掛けた状態で何度か開いては勢いよく閉じると直る事もある様ですが多くの場合は新品に交換するのが最善の様です($10弱)。 
http://www.google.com/webhp?sourceid=navclient&ie=UTF-8&rlz=1T4DKUS_enUS281#sclient=psy&hl=en&rlz=1T4DKUS_enUS281&biw=953&bih=547&tbm=shop&source=hp&q=pressure+relief+valve+hot+water+heater&aq=0m&aqi=g-m1&aql=&oq=&pbx=1&bav=on.2,or.r_gc.r_pw.&fp=5dbaa129002be11e

漏れていない安全弁を開くと漏れの原因になる可能性が大いにありますので、触らない方が無難です。 (英語にIf it ain’t broke, don’t fix it. と言う格言があります)

漏れの他にガスが点火しない問題も時々目にします。 この多くは蜘蛛の巣が原因で、エアーノズル等でガス管をきれいにする必要があり、又ガス管のオリフィス(小さな穴)は金属棒でコジルと穴を大きくして仕舞いますので注意が必要です。

ガスバーナーの空気調整は大切で、空気が少な過ぎると火力が弱くなり多過ぎるとパフパフ音がして炎が安定しなく成りますので、丁度良いところに設定します。 次のビデオに調整の仕方が説明されています。
http://www.youtube.com/watch?v=nSjDklZh4ws&feature=related

注意:  安全には充分な注意を払って行って下さい。 
•  安全弁、その他ウオータータンクの漏れを修理をする場合は必ずお湯の温度が低い事を確認
•  ガスに関する整備や調整は事前に充分な知識を用意
•  電気ヒーターを有するモデル(DE)には110VACが来ているので感電に注意

キャンピングカーの床材

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以前は、アメリカ製クラスAは全てカーペットが敷かれていましたが、2,000年代に入ってからはキッチンの近くだけはカーペットが使われないものが目立ち始めました。 中には板やセラミックタイル製もありますが、多くはビニール製の様です。 (トラベルトレーラーには昔からビニール床が使用されて居た様な気がします)

最近は古いキャンピングカーのオーナーもカーペットを剥がしてビニール製の床に換える人も多く成りました。 私も3-4年前にキッチン近辺をビニール床に交換しましたが、汚れが目立たなく、掃除がし易く、キャンピングカーには最高です。 カーペットを全て取り外す事に決め、現在撤去中です。 写真のモーターホームの様にカーペットが使われていないものもありますが、キャンピングカーショーで見るクラスAの場合は一部カーペットが使われているクラスAの方が多い様に見受けられます。


未だ購入はしていませんが、材料の特定や在庫は既に確認済です。 フォーラムを読んでいますと多くの人が“Allure Flooring”と呼ばれる物を使用していますので、私もそれを使う事に、戸惑い無く決めました(既に取り付けた物はキッチン床用30cm角の単なるビニール製)。 クラブメンバーの改装した床も見せてもらいましたが、本物の木材の様に見えてとても良かったです。
http://www.google.com/search?tbm=isch&rlz=1T4DKUS_enUS281&hl=en&source=hp&biw=998&bih=547&q=allure+flooring&gbv=2&aq=7&aqi=g10&aql=&oq=allure

15cm幅、厚さ1.5mmのビニール製で、軽くて水にも強く、安価で、キャンピングカーの床には適しています。 取り付けは単に貼り付けるだけで、ナイフで切って長さを調整出来ます。 参考までに価格は$20/平方mです。


LED付きフューズ(前回の続き)
予備のフューズを含め66個購入、$20弱でした。 LED付きフューズは中央部がやや厚めで私のフューズボックスには簡単に入らず、約半数はヤスリで削ってはめ込みました。 LEDが点灯するのを見るのが楽しみですが、恐らく中々点灯しないでしょう? フューズが切れなければ尚結構です。

EPDMラバールーフ修理

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本日は気温が30度前後との予想でしたので暫く振りにキャンピングカーの洗車をしました。 屋根に上って洗車中、所々漏れ止めに使われているペーストが風化で隙間が出来ている所が目に付きました(写真上左)。 此れまでも、漏れの原因に成りそうなところを見付けると1年に1回程度の割合で修理をして来ました。

捜しましたら未使用のEPDMラバールーフ用シーラントが有りましたが、前回の使い残しが未だ使用可能でしたので使いました(写真上右)。 ペースト状シーラントは太陽光や雨で風化し易く少々厚めに塗る様にしています。 (写真で見ますともう少し塗る必要がある様ですので塗り足します)

ベントの回りは4方向で漏れ止め手当が必要でしたのでペーストシーラントは使わずエターナボンドを貼り付けました。

今回直した所は此れで暫くは安心出来ます。 しかし他の所が悪くなる可能性はあります。

漏れているのを発見してからでは修理が大掛かりになりますので、皆様も梅雨になる迄に一度屋根に上って点検してみては如何でしょう? 繋ぎ目、ベントの周り、空気抜き管の回り、取り付けねじ穴等の近辺が危険地帯です。

EPDMラバールーフにはシリコンシーラントでは剥がれますので、必ずEPDM用シーラントを使う必要があります。 色々市販されて居ますがEPDMの文字が入っていれば間違い無いと思います。

トランスミッションオイル(ATF=Automatic Transmission Fluid)の選択

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最近のトランスミッションオイルの中にはフォード車にもGM車にも対応すると書かれたオイルが販売されていますが、アメリカ車の場合、GM車は“DEXRON”、フォード車は“Ford Type F又はMERCON”が一般的です。 “DEXRON”の中にもタイプⅡ、タイプⅢ、又はⅥ等あり、年式に依って異なります。

エンジンオイルと異なり間違ったオイルを使用しますとシールやクラッチ等の材質、クラッチ接続、スムーズな変速、オイル寿命等に悪影響が出ますので、必ずオーナーズマニュアルに従って選択する必要があります。 新しいタイプのオイルが必ずしも古いタイプより良いとは限りません。

次のサイトに、自動車メーカー別に適応トランスミッションオイルの種類が出ていますので、若しオーナーズマニュアルで調べる事ができない場合は参考になさって下さい。
http://www.nordiques.com/pieces/images/cataloguepdf/applicationhuiletrans.pdf
(注) DEXRON® MERCON®  等の後尾のⓇ は登録商標(Ⓡegistered)を意味するだけですので無視して下さい。

トランスミッション用合成オイルはトランスミッション温度を低く保ち、オイル自体も長持ちしますので、トランスミッション製造会社も使用を奨励しています。 また、デイーゼルプッシャー(キャンピングカー)の場合は新車から合成オイルが注入されて来る傾向にあります。 合成オイルに交換する場合も適応オイルタイプが含まれている事を確認する必要があります。

変速(増速減速)がスムーズに行れない場合の多くは古いトランスミッションオイルの粘度が変っていたり、細かいゴミ混入の可能性が大です。

従って、トランスミッション オイルを交換する場合、特に合成オイルに交換する場合は出来るだけ100%に近いオイル(トルクコンバーター内のオイルも)を交換する必要があります。 

必要があれば交換方法を書きます。

タイヤ扁磨耗問題

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非常に有益なサイトを見付けました。 
http://www.kaltire.com/index.php?page=tire-wear-conditions

我々キャンピングカーを運転する者は多かれ少なかれタイヤの偏磨耗で悩んだ事が或るのでは無いかと思います。 キャンピングカーの場合、乗用車では見られない偏磨耗もあり、又、避ける事ので出来ない、極く当り前の偏磨耗もある様です。

1. 交互(不規則)偏磨耗
状況:  路面に一定の接触をしない為の磨耗
原因:  ダブルの後輪に見られ、ミスマッチのタイヤサイズ、空気圧の差が10PSI(約0.7気圧)以上、異なるトレッドパターンやタイヤ
修正法:  トレッド形状の異なるタイヤに交換、空気圧調整、マッチタイヤに交換
タイヤの処置:  他の駆動ポジションに移動させる

2. カッピング偏磨耗
外見:  皿状、又は横線状磨耗
状況:  タイヤが真の前方に向かって回転していない為に特定部分で弾んで横滑りをする。 荷を積んでいない軽量のトレーラーの場合、タイヤが跳ねて磨耗を起し、更に磨耗の為に飛び跳ねて磨耗を起しの繰り返しで顕著になる。 この様な磨耗はサスペンション部品をも磨耗させる。
原因:  ホイールベアリングの緩み、タイヤやホイールの取り付け不良、ホイールバランス不良、トレッド形状やタイヤの不良、ベヤリング/ショック/スプリング等のサスペンション部品不良、ミスマッチのダブルタイヤ、ミスマッチの空気圧等
修正法:  サスペンション部品の点検修正、他のトレッド形状又はメーカーを試す、空気圧を調整、ダブルタイヤの半径差は6ミリ以下

3. 斜線状偏磨耗
状況:  2. のカッピング偏磨耗に共通で、タイヤが真の前方に向かって回転していない為に特定部分で弾んで横滑りをする。  車軸又はホイールの芯がずれている可能性もある。
原因:  2. のカッピング偏磨耗と同様
修正法:  2. のカッピング偏磨耗と同様

4. 前後偏磨耗
状況:  加速時又は巡航速度時にタイヤの回転方向が消しゴムの様に磨耗する。 
原因:  ミスマッチのダブルタイヤ、ダブルタイヤの空気圧の差が10PSI(約0.7気圧)以上、急発進や急加速に拠る磨耗、シャーシーと相性の悪い(重量や振動周期)トレッドパターンやタイヤ
修正法:  ダブルタイヤを同じトレッド形状に交換、又は他のトレッド形状やメーカーのタイヤを試す

5. 浸食偏磨耗
状況:  この種の磨耗は前輪(駆動車輪以外)によく起りユックリした磨耗した(長期間正常に使い続けている)タイヤに起こり易い。 此れは整備が起因しているものでは無い
原因:  トレッドが回転方向に部分的に欠損したもので、長期間、長距離に渡ってユックリ磨耗しているのであるから心配の必要は無い。
修正法:  無し

他の偏磨耗にも関しても説明がされています。

水道の蛇口から水が出ない場合の解決法(初心者向け)

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キャンピングカーの水道(飲料水、シャワー、トイレ、其の他)のシステムには単純なもの(写真左)から複雑なものまで色々あります。 しかし、基本的には水タンク、配管、蛇口、が主で、その他給水口、フィルター、温水器、ドレイン等が付属品として取り付けられています(写真右)。

問題が起きた場合の解決法は全てほぼ同じで、根気よく順を追って問題箇所を限定して行けば最終的には問題箇所を特定出来、誰にでも修理が出来ると確信します。 

特定の仕方にも色々な可能性がありますが、水道の蛇口から水が出ない故障の場合は焦点を、ポンプの問題、ポンプ迄の問題、ポンプ以降の問題と言う様に分けて考えてみては如何でしょう?

A.  ポンプに焦点を置く
電源スイッチを入れてポンプが作動する音が聞えない場合と聞こる場合に分けられます。
1.  音が聞えない場合
この場合は電気関係の問題とポンプ自体の問題が考えられます。 テスターでポンプに12Vが来ているか否かを調べ、来ていない場合はフューズ、バッテリー、配線、その他の可能性を効率的に順序立てて調べます。 もし、12Vが来ていればポンプ自体の問題即ちプレッシャーセンサー、駆動装置、内部配線等が考えられ、ポンプの分解修理又は新品との交換が必要となります。

2.  音が聞こえる場合
ポンプには回転式と振動式がありますが、駆動部分は機能していてもポンプ部分、例えばダイヤフラムに穴が開いたりインペラーが壊れている可能性があります。 又、ポンプは正常でポンプ以外に問題があるかも知れません。 もし、ポンプ以外に問題が無ければポンプの修理又は交換が必要です。 

B.  ポンプ迄の問題
タンクに水が入っていることを確認の上、管をポンプの出口に近い部分で外してスイッチを居れてみます。 若し水が出て来なければポンプ自体、又はポンプ迄の配管に問題がある可能性が出て来ます。 もし、スペアーのポンプ又は代用ポンプがあれば交換してポンプの状態を確認出来ますが、無い場合はタンクから直接管を繋げ水の出方を調べます(写真左の場合は既にその状態)。 水が出ればポンプは正常でポンプ迄の配管から空気を吸っている可能性が出て来ます。 水が出ない場合はポンプに異常がある可能性が高く、分解してフィルターの詰りやダイヤフラムの状態、その他修理可能かを調べ、修理不可能な場合は交換します。  

C.  ポンプ以降の問題
上のB.で水が出る場合はポンプ以降の問題の可能性が高く、配管の詰りや漏れの箇所を見付けて修理や部品交換をする事になります。

以上、上に書いた様な限定方法を使って順次可能性を狭めてゆき、最終的に問題を特定して修理又は部品交換をすれば修理完了となります。 問題箇所を限定せずに次々と新品部品と交換しますと非常に高い修理になって仕舞いますし、時間も掛かります。 

この様な方法は色々の修理に当てはまりますので、初心者の方は是非試してみて下さい。
安全である事は色々の面で大切です。 充分準備をした上で作業を為さって下さい。 やる気さえあれば必ず出来ると思います、満足感を味わえます。 気を付けて下さい、中毒になります。