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最高制限速度 時速136.8Km  その2

USA Today はアメリカ国内でよく売れている新聞で、日本を含む世界の各地で購入出来ます。 その昨年4月12日の記事に、“テキサス州とカンザス州で此れまで以上の速度で走れるかも - 合法的に”と書かれています。
http://www.usatoday.com/news/nation/2011-04-11-texas-speed-limit-85_N.htm

テキサス州では国内最高制限速度である85MPH時 (136.8Km/時) に上げられる予定で、カンザス州では同州の1000マイル(1600Km)の道路で制限速度75MPH (120Km/時) に上げられる事で州知事のサインを待っているとの事です。 

交通安全を唱えるグループも、過去の経験から速度が低くければ死者の数は減り、速度が増せば死者は増す事は分かっているものの、例え交通事故死者が増す可能性はあっても速度を上げる方の立場取ると話しています。

テキサス州では既に500マイル(800Km)で80MPHが採用されていて、今後の新しい高速道路に関しては85MPHを考慮して造られるとの事です。 

次のサイトは9月6日(約5ヶ月後)の同じ新聞です。
http://content.usatoday.com/communities/driveon/post/2011/09/highest-speed-limit-in-nation-takes-effect/1

此れに依れば、“国内最高の速度制限が効力を発っする”とあります。 州議会では反対意見は殆ど無く、車は85MPHの速度に対応出来るので高速で走っても問題が起こらない高速道路を85MPHにする予定であるそうです。 しかし、外部では反対意見も少なくない様です。

テキサス州だけでは無くネバダ州も町から離れた田舎の高速道路では75MPH(70MPHから)に上げられたそうです。

最高制限速度 時速136.8Km

最高制限速度85マイル/時 (136.8Km/時) が目に付きましたので調べてみましたら、昨年9月にテキサス州でそれまでの最高制限速度80マイル/時からこの制限速度に変更出来る様に州法が改正されたそうです。 http://www.thecarconnection.com/news/1065770_texas-raises-speed-limit-to-85-becomes-the-new-montana
テキサス州は大きな州であると共に、アメリカで高速道路が一番長い州で、それまでも制限速度80マイル/時(約129Km/時)の所が多数あり、以前書きました様に夜間に多数の大型トレーラーが130Km/時前後で走っている状況は豪快です。

時々書きますが、アメリカの交通に関する法律はそれぞれの州に依って管轄されています。しかし、1973-1974年のオイル危機の際はガソリン消費量を減らす為に国が全州の最高制限速度を55マイル/時と決めました。 しかし、その後オイルの量が正常に戻って来ると55マイル/時は遅過ぎて現実的な速度では無い為引き上げられましが、55マイル/時以上の場合は国から道路工事の費用 (補助) が出ない(少なくなる?)為に55マイル/時を継続した州も少なくありませんでした。

その後、速度制限に関しては元通りの州の管轄に戻り、最高速度は更に速くなり、モンタナ州では1995年から1999年に掛けて ”安全で常識的な速度” となり、制限速度が取り除かれた高速道路(インターステート)も現れました。 冗談かも知れませんが、この頃はフェラーリ、ランボギーニ、マゼラッテイー等の高級スポーツカーがモンタナ州に沢山集まったそうです。 

安全速度は個人差があり、現在は警察が取り締まれる速度と言う事でモンタナ州の最高速度は75マイル/時が採用されています。

日本でも制限速度を見直してもう少し現実的な制限速度にするべきではないでしょうか? 一般道では殆どの車が10-20Km/時程度違反をして走っており、制限速度を守ると事故を引き起こす原因になりそうで危険な状況です。 又、高速道路では観光バスや長距離バスでさえ制限速度を越えて走っています。 飛行場のリムジンバスも同様です。

速度制限は安全の為にあるもので、取締りをして捕まえる為のものではありません。 多くの車(バスを含む)が違反をして走っている事は速度表示が現実的ではないと共に、危険な状況を作り出している事は充分に考えられます。


参考:
モンタナ州はカナダに隣接する北部の州で、イエローストーン国立公園のあるワイオミング州の北に位置する、即ちワイオミング州とカナダの間にある州。 テキサス州はモンタナ州のほぼ南の最南端の州。 

最低制限速度

カルフォルニア州、オレゴン州、ワシントン州、アリゾナ州、ユタ州等の西部の州では見た事がありませんが、オクラホマ州やその他東部の州の高速道路では最低制限速度の標識が目に付きます。 記憶では最高制限速度が70マイル/時(約113Km/時)、最低制限速度が50マイル/時(約80Km/時)が多い様に思いますが、次のサイトに依りますと最低制限速度が55マイル/時(約89Km/時)の所もある様です。
http://www.aaroads.com/forum/index.php?topic=6408.0

日本では東名高速、中央道、常磐道等を運転した事がありますが、最低制限速度の標識を見た記憶はありません。 恐らく最高制限速度以下で走る運転者は稀でしょう。

今回走った沖縄の高速道路は全線80Km/時が最高制限速度ですが、観光バスを含め多くの車が90Km/時から100Km/時で走っていました。  所々で高速道路上にカメラが設置してありましたが、カメラ設置地点を明らかに100Km/時以上で走って行く車もいました。 私は常に10Km/時オーバーで走行する様にしていますが、多くの車は上り坂で速度が落ちる傾向にある様で、上り坂に差し掛かると抜いて行った車を抜き返す状況が何度かありました。

参考:
アメリカでは長距離バスやトラックそしてRVの殆ど全てにオートクルーズ(クルーズコントロール)が付いており、乗用車でも恐らく90%以上に付いていると思われます。 従って、東名高速や中央道の様な高速道路の滑らかな上り坂では速度が遅くなる様な事はありません。 無論、急な坂道ではトラックやバスは遅くなります。 

安全運転

沖縄は梅雨に入ったとの事でしたが、友人4人と3泊4日で初めて沖縄に行って来ました。

レンタカーを借りて東西南北、南端の糸満から最北端の辺戸までアチコチ見て来ました。 辺野古にも行って来ました。

最初の2日は全く雨は降りませんでしたが、3日目の朝に高速道路を走行中にワイパーを高速で動かす必要のある強い雨が降りました。 私は低速車を追い抜きながら高速車線を走っていましたら、助手席に乗っていた友人は“危険だから左車線を走れ”と盛んに言いましたが、友人を納得させて高速車線を走りました。

それは次の理由からです。
RVを運転されている皆さんは経験されている様に、道路を走って居ますと周りの車の運転スタイルが何と無く分かります。 そして中には未熟(事故を起こしそう)な運転をしている車があります。 私はその様な運転をしている車が居れば車間距離を余分に取るか、少々速度を上げて出来るだけ抜く様にして横や後ろを走らない様に心掛けています。 未熟な運転をしている車が前方にいて車が数珠繋ぎになっている場合は要注意です。 この様な運転者に限って遠くの方でブレーキライトが見えればブレーキを踏み、チョッとしたカーブで極端に速度を落として直線に来れば後続車に抜かれまいと速度をあげます。 この様な車を追い越すにはタイミングがあります。 直線になった直後に追い越しを掛けると競争になりますので危険です。 この様な運転者の多くは速度が一定しませんし、バックミラーを余り見ませんので、車間距離を充分取りながらタイミングを見計らって追い抜くと安全です。

今回の場合も左車線を走りますと水溜りで急にブレーキを掛けたり、対向車が蹴飛ばした水が飛んで来ればブレーキを掛けます。 本人は安全の積もりで低速で運転をする為に短気を起こしたり無理な追越をする人が現れたりします。 従ってこの様な危険車と一緒に走って事故に巻き込まれる可能性が高くなります。  又、この様な車のグループに入って仕舞いますと速度差が大きい為に自分自身も高速車線に車線を変更する事も危険になります。 

充分な車間距離を取って後続車を考慮に入れて自分が対処出来る速度で走るのが安全だと思います。 時(頻繁に)には高速車線を極端に低速で走る人も居ますので、この様な時は左側を追い抜く事も止むを得ないでしょう。  アメリカでは山道等で5台以上の車が後方に繋がって走る場合は先頭車は後続車に追い越しをさせないと違反になる法律があります。 極端な低速運転も違反です。

参考:
On two lane highways, the law requires any slow moving vehicle, which is impeding the progress of five or more vehicles, to turn off the roadway at either a posted turnout or wherever sufficient safe area exists. The law also prohibits persons from driving at such a slow speed as to block or impeded normal or reasonable movement of traffic, unless the reduced speed is necessary for safe operation.


話題は変わりますが、この日の予報は雨で、この時に皆が話していた事は“遂に雨になった”でしたが、私は目的地に着くまでには晴れるかも知れないので諦めるのは早いと冗談半分に言いましたが、実際にそれが本当になり残波岬に着いた時は太陽も出てその後雨は一切降りませんでした。  雨が降り続ければ散々苛められるところでしたが、幸運でした。

参考:
助手席に乗っていた友人は彼自身も認める雨男で、彼が参加する旅行の8割は雨が降り、雨が降らない筈の砂漠(アメリカ、異なる機会に2回)に行った時も雨が降り、我々はよく “余り頑張るな”と冗談を言います。 今回は私の勝ちでした。 

バス事故 - 冷静に判断しましょう、 その2

安全運転は非常に大切です。 しかし、新聞テレビは安全を理由に非現実的な報道をしているとしか思えません。 

私がこの様に思う理由をもう一つ書きます。

オーストラリアの市内観光バスや1日観光バスにはガイドが乗っていません、乗っていないと言うよりもバスの運転手がガイド役を勤めるのが当り前になっています。 運転しながら日本の一般のガイドさんが話す様な建造物の話、歴史の話、運転手個人の話等をします。 又、お客も色々な質問をしますし、それに答えて呉れますので、運転中は殆ど話し続けです。  ツアーの場合は添乗員も乗りますが、観光案内は添乗員よりもバス運転手が行い、話の内容や上手さにも感心させられます。

或る観光バスはアチコチのホテルを回った後、朝7時に出発して途中数箇所立ち寄った後国立公園内を走り回り、5時に帰ってくる予定が5時半になり、最後にホテルに戻った人は恐らく6時近くなったと思います。

オーストラリアの観光バス運転手を見ていますと、交通状況の為にガイドとしての話が途切れる事は全く無く、話す事が運転に影響する事はありません。 訓練又は経験でこの様になったと思われますが、人間の脳は運転に必要な状況判断や運転操作と話をする2つの行動を独立してこなす事が出来る事を証明してくれました。

日本で乗客と話しをしながら運転をしたら何らかの法律に違反すると思いますし、乗客が走行中の運転手に話し掛ければ運転手は答える事を拒否すると思います。 日本ではオーストラリアで行なわれている様な事は絶対に起こらないと思いますが、日本のバス運転手が運転だけを10時間程度、又は700Km程度走って安全運転に影響する様な過酷勤務とは考えられません。

現在、九州の福岡から送られた宅配便は翌日には関東地方の我が家に(1100Km)配達されます(佐川急便)。

今回の事故を起こした運転手は臨時勤務だったとの事ですので、未熟であったり、前日の生活行動が理由して疲労をしていたり、健康に何らかの障害があったりしたのではないかと思われます。

バス事故 - 冷静に判断しましょう

群馬県で起きた高速道路での衝突惨事で犠牲になられた方々やそのご家族の方々には本当にお気の毒でした。 我々RVを運転する者に取っても人事では無く、私もテレビやラジオ等の報道に関心を持って見聞きしています。

しかし、アナウンサーや評論家が余りにも無責任な現実離れをした意見を言い、もう少し常識を持って報道をして貰いと憤慨しています。 

1日の制限距離
現在長距離バスは1日に670Km以上は2人の運転手が乗務する規定になっているそうですが、あるテレビ番組ではこの距離は長過ぎるのでもっと短くする必要があると話していました。 又、一人の運転手が8時間運転をするのは無理とも報道していました。 距離は疲労や事故原因にそれほど関係せず、むしろ運転時間の方がより関係あると思いますが、8時間の運転が無理と考える人は運転の素人(職業運転手では無い)で、若し長距離バスの運転手やトラックの運転手に〝あなたは8時間運転すると安全に影響を起す様な疲れをしますか?”の質問に対して疲れると答える人は先ず居ないと思います。

あるバス会社への取材として、その会社では2人の運転手を乗務させて200Km毎に交代して運転をすると報道、見ている人に今回の事故を起こした会社の場合に2人の運転手を乗せていなかった事や2時間毎の交代が出来なかった事が原因であるかの様な印象を与える報道をしていました。

休憩を取る事はよい事である事には間違えありませんが、多くの職業運転手は4-5時間の連続運転をしても、又一般的な健康状態でしたら1日12時間程度の運転をしても疲労を起すとは考えられません。 私も長時間、長距離を走りますが、問題なのは眠気とトイレです。 最近は犬を連れて旅行をしますので、3-4時間程度走るとレストエリアに止まり犬をトイレに連れて行きますが、私は運転席に座って待っています。 立ち通しですと疲れて座りたくなりますが、運転中は座って居ますので疲れる事はありません、丁度1日中座って本を読むのと同じです。

不慣れな目的地?
多くの報道で、事故を起した運転手は初めての目的地で不慣れであった事を指摘していますが、全く意味の無い、運転に関して知識の無い人の意見だと、私には思えます。 職業運転手(運転に慣れている)であればどの様な場所に行ってもそれに対応出来ると思います。 恐らく、多くの職業運転手が感じている事だと思いますが、事故原因となる事で怖い事は道幅、不慣れな土地等の静止物では無く、無謀運転をしている車、未熟運転者、自転車や歩行者等の移動物体です。 

外国の有名旅行社の観光バスでも、一人の運転手が国から国へと長時間バスを走らせます。 勿論、1日の休憩時間や数週間続く旅行の場合は休養日を取らなくては成りませんが、朝から夜まで相当の長距離を走りますし、事故や工事で迂回をする事もあります。

今回の事故を起したバス運転手は“一人で運転をするのは不安であった”と言っていると多くのメデイアが報道していますが、この事を根拠に二人の運転手が必要であった、又は事故に繋がったと結び付けるのは単純過ぎると思います。 誰にでも色々な、不必要な、現実離れした不安がありますので、事故を起した後にその様な事を思い出したり、何気無くこの様な言葉を口にするかも知れません。 例え、200Kmの目的地に行ったとしても同じ言葉を口にしたかも知れません。

安全や平和と言う言葉を振り回して現実的な解決策を考えずに発言する人達が居ますが、テレビ、新聞、ラジオ等は根拠に基づいた責任ある報道をして貰いたいもので、根拠無しに不合理にする事無く、若し法律等を変更する場合は常識を持った専門家の意見を元に、バスやトラック運行会社に無意味な負担になる事無く、現実的、科学的に調査しての変更を期待します。


蛇足:
制限最高速度は現実離れをしています。 殆どの場所(一般道)で制限速度が低過ぎる為に場所に依っては100%に近い人が常に違反をして走っています(私の経験)。 此れは国民の法律を守る意識を薄らげる意味でも良くありませんし、安全性、即ち皆が制限速度を超えて走る中で制限速度を守って低速で走る事は事故を招くと言う意味でも危険です。 恐らく此れも、現実を考えずに単に低速に設定すれば安全だとの常識外れの結果だと思います。 事故を減らす為、日本を良くする為にはこの様な部分を見直す事も非常に大切だと思います。

スピード違反で捕まる

カナダの国立公園内を走行中に“ネズミ捕り”に引っ掛かりスピード違反で捕まった事があったのを忘れていました。 此れも捕まった後覚悟は決めていたものの警察官は許して呉れて罰金を払わなくて済みました。

他にも忘れている違反(捕まった事)は幾つかあるかも知れませんが、恐らく罰金を払った事は一度も無いと思います。 2-3日掛けて考えてみます。

交通違反と駐車違反

矢張り忘れていた事があります。 実は駐車違反切符を受け取って罰金を払った事があります。

しかし、言い訳があります。 アメリカでは駐車違反は交通(運転)違反ではありません。 即ち、交通違反は“Moving Violation”と呼ばれスピード、車線変更、信号、危険運転等の違反で、“Parking Violation”とは別扱いです。 駐車違反処理は、交通違反の陸運局に対して、市で行なわれます。(Parking tickets are NOT handled by the Traffic Division. These are handled exclusively by the local city or the Los Angeles Parking Violations Bureau.)

駐車違反の罰金は$35(現在は$50程度?)でした。 此れは同じ会社で働く人達4人でカープール(エコ、ガソリン節約)をしていましたが、会社から帰って来た際に道に駐車して置いた車に違反チケットが張られていました。 理由は道路清掃日で清掃車が回る日でした(清掃日時の標識無視)。

駐車違反の額は違反場所や管轄の市に依って異なりますが、参考までにサンフランシスコの場合を示しますと、ハンデキャップ用とバス停車場所に関する駐車違反は非常に厳しく、ハンデキャップに関する初犯は$1000、2回目は$1876、バス駐車場所に関する違反は$976です。 

日本ではハンデキャップ用の駐車スペースに違反と思われる駐車をしている車を頻繁に見ますが、アメリカでは非常に厳しいので注意をして下さい。 又、ハンデキャップサインは医者の証明書と共に正式の手続きをしなければ手にする事は出来ません。 一時的なハンデキャップ(骨折等)の場合はバックミラーに下げるカードを短期間発行して貰えますが、生涯のハンデキャップの場合はハンデキャップマーク入りのナンバープレートを発行して呉れます。