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トウバー(牽引棒)並びにトウド接続/取り外しの作業

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最近、トウド牽引に関して書きましたし、以前も何度か書いています。
http://www.net-camper.com/cgi-bin/rv-ken/diarypro/diary.cgi?no=599
http://www.net-camper.com/cgi-bin/rv-ken/diarypro/diary.cgi?no=151

今回はトウバー購入の視点から、トウバーと、トウバーの接続/取り外しの作業に関して書いてみたいと思います。

A. トウバーの種類:
トウバーの種類には色々あります。 ヨーロッパ式とアメリカ式、強度的に軽量の簡易タイプやクラスⅢ(5000ポンド=2300Kg)/クラスIV(10000ポンド=4500Kg)、ボールヒッチと2インチ角挿入タイプ、その他トウバー製造メーカー固有の接続金具が装着されています。

トウバーは昔から在りました(当然)がチューブやアングル材等を曲げて作った物が主でした。 トウドが1980年前後から急にポピュラーに成り、1980年台半ばに一方のアームが伸縮出来て牽引をしない時はトウドの全部に横向きに折りたためるタイプが登場、それまでの固定した形状のトウバーに比べてトウドに接続も容易に成りました。
同じ頃に、左右のアームの伸縮可能なトウバーを折りたたんでRVの後部に収納するタイプも登場、1990前後には7-8社がこの伸縮型トウバーを製造、どれも同じ様に売れて居ました。しかし、その後RV産業が停滞した時期に消滅した会社もあり、現在はこのタイプ(RVの後部に収納)の80%以上はブルーオックス製と思われます。 その理由はブルーオックス社は一連の牽引関連グッズを製造し、特に種々のベースプレートの販売を始めて牽引装備選択を簡単にした為だと思われます。 ベースプレートの数は異なる自動車メーカー、モデル、年式用に恐らく数百種類を製造していると思われます。
http://www.blueoxtowbars.com/

以前はトウド前方収納型のトウバーを良く見ましたが、最近は殆どがブルーオックス製のRV後部収納型です。 

トウドを牽引して走行中にトウバーが外れたり壊れたりすれば大事故につながる可能性が髙いのは当然ですし、接続部分の遊びが大きいと前後左右に余分の大きな力が生じて危険な状態になる可能性が出て来たり、トウドの摩耗を早めたり、安全運転にも影響を起こします。 
トウドを牽引して走行中にトウバーが外れたり壊れたりすれば大事故につながる可能性が髙いのは当然ですし、接続部分の遊びが大きいと前後左右に余分の大きな力が生じて危険な状態になる可能性が出て来たり、トウドの摩耗を早めたり、安全運転にも影響を起こします。 
日本では海外から輸入されたトウバーが多く、送料を軽減する為にプレス加工をした金属板やアングル材をネジで組み立てるタイプも多いと思われますが、全てのトウバーのねじが緩んで居ない事を時々確認する必要があります。

上のイラストの説明:
2種類のトウバー、即ち現在多くのRVerが使用しているアーム〝伸縮RV後部収納タイプ”(上左)と〝簡易タイプ”(上右)の比較が説明してあります。
〝伸縮RV後部収納タイプ”はレバー(リングやボタンを押すタイプもある)を押せばアームが伸縮する事が出来ますので接続時にトウドを正確な場所に停める必要はありません(中左)。 此れに対して〝簡易タイプ”は左右前後、正確な位置に駐車をしませんと接続用ピンが入れる穴が一線上に並ばない為に、何度も前進後退を繰り替えしたり無理をして接続する様な事に成ります(中右)。 
〝簡易タイプ”のトウバーでも可能ではありますが、牽引RVとトウドとの間に角度がある場合でも〝伸縮RV後部収納タイプ”でしたら左右のアームの長さを自由に変える事が出来ますので、簡単に接続する事が出来ます(下左)。

B. トウド接続:
トウドを牽引する際は、トウバーの接続以外に、トウドのブレーキライト、トウドの補助ブレーキの準備も必要ですが、今回はトウバー接続/離脱に的を絞ります。

トウド牽引を何度か繰り返しますと当然の事であり、又RVerはそれぞれ特異な方法で行っている方もいらっしゃるかも知れませんが、私が〝伸縮RV後部収納タイプ”を使って毎回行っている順番を書きます。
1.RVの後ろに、トウバーの左右のアームとも接続出来る範囲の位置にトウドを停車させる。  この場合トウバーが接続出来さえすればRVとトウドは一直線上に無くても、即ち異なる方向を向いていても全く問題はありません。

2. RVとトウドの向いている方向は自由ですが、バーの長さは出来るだけ同じ(10cm以内)ですと接続後にトウドを後退させる事で簡単にアームはラッチ(固定化)します。 異なるアームの長さ(ラッチされて居ない)の状態でも牽引を始めますとトウドが1-2回左右に蛇行した後アームは伸びた状態でラッチ(固定化)しますが、蛇行をする事で無理な力も掛かりますし、車や人と接触事故を起こしたり、急ブレーキが必要に成ればトウドはRVに追突状態になりアームを曲げたり壊したりする可能性も起きます。 従って、私は走行を開始する前にアームをラッチさせています。

3. アームが長い方にハンドルを切って左右のアームの長さを同じにさせる積りでトウドを後退させますと、通常一度で左右のアームがラッチ(固定)します。 片側だけが固定した場合は何度か切り返しが必要になりますが、助けを借りて固定した方のレバーを押さえてフリーにすれば前後に移動出来る距離は大きくなり、簡単に両方のアームを固定する事が出来ます。 

4. 安全ケーブル(チェーン)、トウドブレーキ用電気ケーブルを接続します。
一つ気を付ける必要がある点は、安全チェーン(ワイヤー)をアームが短い状態で繋げて十分な余裕無い場合、アームが完全に伸びず、固定させる事が出来ません。 この状態で走行をしますとトウドは左右に大きく蛇行を続けます。

5. キーをイグニッションに差し込み、通常アクセサリーの位置にしてハンドルが自由に回転する状態にし、トウドの補助ブレーキ点検、ブレーキライト/方向指示灯/パーキングライト等が正常に機能をしている事を確認し、車メーカーの指示に従ってギヤーをニュートラルの状態にします。

C. トウド離脱:
〝簡易タイプ”のトウバーを使用している場合は、RVとトウドが直線状態になってから停止する必要があります。 曲がった状態で〝簡易タイプ”のトウバーを外すと抵抗が大き過ぎてピンはキツクて抜くのが難しく、特にカーブやUターンが出来ない事が分かってからのトウバーの取り外しは最悪で、悪夢です。 

1. RVとトウドが直線状態で停車が好ましいのではありますが、〝伸縮RV後部収納タイプ”のトウバーを使用している場合は必ずしもその必要はありません、短く成りたがっている方のアームのレバーを押しますとトウバーに掛かっている無理な力が無くなります。

2. アームが自由になった状態で最初にサイドブレーキ(パーキングブレーキ)を引きます。 ブレーキを掛けずにウッカリ、ピンを抜いて仕舞いますとトウドは逃げ出して仕舞う事もあります。

余談:
アメリカにはサイドブレーキやパーキングブレーキの事をイマージェンシーブレーキ(緊急ブレーキ?)と呼ぶ人が昔は沢山居ましたが、最近はどうなのでしょう?  トウドの場合はイマージェンシーブレーキに成らない様に注意が必要です。

D. 最後に:
トウバーの動く部分に時々シリコンオイルを付けますと、特に砂利道等走行時には砂埃での摩擦に依る摩耗が減ります。 摩耗は主にピンで起こりますのである程度摩耗すればピンの交換も可能ですし、ブルーオックス社の場合は全ての交換部品が販売されています。 

牽引をする場合は安全性が重要ですし、〝簡易タイプ”と〝伸縮RV後部収納タイプ”では利便性が全く異なります。 少々高価ではありますが、一度買えば一生使えますので〝伸縮RV後部収納タイプ”の購入をお勧めします。

余談:
日本では、トウド牽引には牽引免許が必要と思われますが、アメリカでは必要ありません。 乗用車の免許を持って居れば殆どどんなRVでも運転が出来ます。 40フィートまでのクラスAは乗用車の免許で乗れますし、大型フィフスホイール(牽引)も乗用車の免許で乗れます。

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“トウド” 牽引

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“トウド”とは“Towed” (牽引車) = “Toad” = “蛙”、 即ち牽引されている車の事をRV用語では“トウド”と呼んでいますが、Dinghy (デインジー)と呼ぶ事もあります。 デインジーとは大型ヨットが引っ張る小型の船を意味します。 

最近は殆どのクラスAやクラスCが“トウド”を牽引しており、中にはクラスBでも牽引しているのを見掛ける事もあります。  燃費は10%程度下がりますが、目的地に着いてから動き回る際には無くてはならない足であると同時に、目的地に向かう途中でRVが故障した際にも部品調達等で重宝します。 

日本の大都市近郊では駐車の問題があり、RVとトウドを持つ事は難しい状況だと思いますが、地方にお住まいの場合や大型のRVにお乗りの方には、普段乗っている軽自動車等を牽引する事も可能です。


今考えると懐かしい、良い思い出なのですが、忘れられない故障を何度も経験しています。 其の殆どでトウドが活躍しています。 

その内の一つは、約30年前にサンフランシスコのブロードウエー(通りの名前)を走行中に起こりました。 交差点の信号が青に変わり、一旦は前進をしたのですがエンジンを吹かしても後ずさりを始めました。 調べましたらエンジンルームはオイルが噴き出してオイルだらけ、エンジンを回転出来る状態ではありませんでした。 急な上り坂の交差点でしたのでエンジンを掛けずにバックをして走行車線から縁石の近くに移動させて駐車させました。 

故障の原因は、ホースがトランスミッション用クーラーから外れて、外れたホースは振り回りながらオイルが噴き出し、トランスミッションは空回りをする状態でした。 

悪い事に駐車した場所はバス停の真ん前で、牽引型の長いバスが人を乗り降りさせた後にオイルで覆われた走行車線をタイヤを激しく空回りさせて煙を出しながら1m前後、後ずさりさせてから徐々に前進を始める状態で、事故が起きないか非常に気掛かりでしたが、RVの後ろに積んであったオートバイでトランスミッションオイルを探しに行きました。 街中であった為に自動車部品店は無く、見付けたガソリンスタンドは日曜日で閉まっており、20-30分掛けてトランスミッションオイルを4缶買って来ました。

ホースを締め直してオイルを足し、十分なオイルが入っていませんでしたが、前進出来る事を確かめて逃げる様に急いでその場を発ち、幸い事故は無く、警察も来なくて事無きを得ました。 その後、直ぐに自動車部品店に立ち寄り、更に3缶のオイルを足して走行を続ける事が出来ました。


トウドが繋がれている状態ではバックは出来ず、今、冷静になって考えますと、若しトウドを牽引していましたら更なる問題が起きていたかも知れませんが、其の時はトウドを牽引していたらモット沢山のオイルが買えたと感じ、トウドの必要性を感じたのを覚えています。 恐らく、その後直ぐにトウドの牽引を始めたと思います。

トウドに関して、続く

運転免許筆記テスト  問題と回答  補足

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前回書きました運転免許筆記試験の補足をします。  

運転免許筆記試験が如何に難しいかを前回書きましたが、サンプルテストを読んで練習すれば簡単です。 理論的に考えても正解を導き出せない場合が多いと思いますが、反対に試験問題を作った人の好む“決まり文句”や運転免許試験“独特の言葉”を知る事で高得点が得られます。 免許証書き換えは通常10年毎(事故を起こさなければ)ですが、その度に準備が必要です。 準備無しでは合格は無理でしょう。

沢山ありますが、前回の試験問題から幾つか選んで説明します。


1. 大型トラックを追い越す際に必要な注意は?
a. 横、後ろ、そして前方の “ノーゾーン”  (the side, rear and front no-zones)
b. トラックの大きなバックミラー  (the large mirrors of the trucks)
c. トラックの重量  (the weight of the truck)
d. トラックの長さ  (the length of the truck)

追い越しをする際に追い越すトラックの長さは非常に大切ですので正解の様に思えます。  しかし此処で重要な“決まり文句”は “ノーゾーン” 、即ち死角と言う言葉で、常にこの言葉を選択すれば先ず間違えなく正解です。

2. 走行中に追突を避ける為には、どの程度の距離が必要?
a. 4秒  (4 seconds)
b. 3秒  (3 seconds)
c. 10秒  (10 seconds)
d. 5秒  (5 seconds)

車間距離には“3秒ルール”が適応され、オートバイとオートバイの車間距離は“2秒ルール”です。 走行中の距離は速度に依り変化しますので秒数です。

3.次の中で警笛を使うにふさわしいのは?
a. 他の運転手にスピードを上げる様に促す為  (To encourage other drivers to drive faster)
b. 他の運転手と目を合わす為  (To get eye-contact with another driver)
c. 運転ミスをした事を他の運転手に知らせる為  (To let a driver know he has made a driving error)
d. 歩行者に車道から外に出る事を促す為  (To let pedestrians know they should get off the road.)

歩行者、自転車、動物は常に“Right of Way”、即ち優先権があります。 従って、この問題の“歩行者に車道から外に出る事を促す為”は明らかに間違えです。 “他の運転手と目を合わす為”は例外で、一般的に危険な場合を除いて警笛を鳴らす事は禁じられています。

4. 次の中で赤信号で左折出来るのは(左側通行の日本の場合は右折)?
a. 一方通行の道から一方通行の道に曲がる時  (When turning from a one-way street to another one-way street)
b. 表示された決められた時間帯で  (Only during posted time frames)
c. 赤信号の左折は常に禁止  (Left turns can never be made against a red light)
d. 一車線の道から2車線の道に曲がる時  (When turning from a one-lane to a two-lane road)

アメリカやカナダの一般的な交差点では赤信号でも一旦停止後安全であれば右折が出来ます(日本の場合は左折)。 従って、一方通行の場合は左車線から左向きの一方通行への左折が可能です(日本の場合は右折)。

5.道路脇で警察官が事故処理をしている場合に運転者が行っては成らない事は?
a. 事故状況に集中し続ける  (stay concentrated)
b. “ラバーネック”  (rubberneck)
c. 道を見続ける  (keep your eyes on the road)
d. 安全ベルト使用  (use safety belts)

この問題は“ラバーネック”即ち“ゴム製の首”で文字通り首を伸ばして見ると言う意味で、正解に導く“決まり文句”、即ち“交通事故現場=ラバーネック=禁止されている行為”、となります。 事故を起こさない為には事故現場の様子を見たり道を見る事自体は大切でも、ラバーネック、即ち好奇心や気を取られる様な見方をしては成らない事を意味していす。

6.速度を半分に落とさなくては成らない道路状況は?
a. 氷  (Ice)
b. 濡れている  (Wet)
c. 固まった雪  (packed snow)
d. 上の全て  (All of the above)

全てが正解の様ですが、速度を半分=固まった雪、が正解です。 理論的に考えますと、“固まった雪”より“氷”の方が滑り易いと思いますが、“氷”の道では更に速度を落とすと言う事では無い様です。

7.ワイパーの使用が必要な天候状況の場合は次の内どれが必要?
a. ヘッドライトの点灯  (turn on your headlights)
b. 表示制限速度より低い速度に下げる  (drive slower than the posted speed limit)
c. 方向指示灯を普段の2倍の距離使用  (use turn signals for twice the distance)
d. より低いギヤーを使用  (drive in a lower gear)

ヘッドライトは日没後30分迄に点灯が義務付けられていますが、見通しが悪い状況、即ち雨降りや砂埃の場所でも点灯が義務付けられています。 オートバイの場合は走行中は常に点灯、ヘッドライトの点滅も許可されています。 カルフォルニア州では1978年に始まり、現在では全州で許可されています。  日本でも一時“パッシングライト”が流行った記憶がありますが、これはアメリカが先なのでしょうか、それとも日本で禁止になってから売れ残りがアメリカでの販路を見付けたのでしょうか?

今回の書き込みはカルフォルニア州の場合で、他州では異なる場合もあるかも知れません。 自分が住む州で登録された自動車は全州で合法的に走行が可能ですが、運転ルールは各州の法律を守る必要があります。  明らかな違反行為をしなければ何の不便も感じません。  

運転免許筆記テスト  問題と回答

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運転免許証書き換えの際は筆記試験(コンピュータータッチスクリーン)を受けなくてはなりませんが、試験は“引っかけ”では無くとも、試験に合格する為の準備が必要です。 幾ら交通法規に詳しい法律の専門家でも運転免許法規試験として準備をしないと合格は無理と思われます。 その理由は試験問題を作った人の意図を理解する必要があるからです。

次にサンプルを掲示します。  理解し易い様に原文から多少変えて書いてある場合もありますが、娯楽として余り真剣には考えないで答えてみて下さい。 皆さんは何問正解出来ますか?  全問正解は3億円宝くじに当選する以下の確立だと思います。 。 半分正解でも奇跡で、 1問か2問でも正解があれば上出来だと思います。   
A、日本語訳のテスト、 B、英語の原文テスト、 C、テストの正解の順で記載します。


A. 日本語訳の法規テスト:
1. 大型トラックを追い越す際に必要な注意は?
a. 横、後ろ、そして前方の “ノーゾーン”  (the side, rear and front no-zones)
b. トラックの大きなバックミラー  (the large mirrors of the trucks)
c. トラックの重量  (the weight of the truck)
d. トラックの長さ  (the length of the truck)

2. 走行中に追突を避ける為には、どの程度の距離が必要?
a. 4秒  (4 seconds)
b. 3秒  (3 seconds)
c. 10秒  (10 seconds)
d. 5秒  (5 seconds)

3. 次の中で警笛を使うにふさわしいのは?
a. 他の運転手にスピードを上げる様に促す為  (To encourage other drivers to drive faster)
b. 他の運転手と目を合わす為  (To get eye-contact with another driver)
c. 運転ミスをした事を他の運転手に知らせる為  (To let a driver know he has made a driving error)
d. 歩行者に車道から外に出る事を促す為  (To let pedestrians know they should get off the road.)

4. 次の中で“Uーターン”が許可されている場所は?
a. 黄色の2重線を横切って  (Across a double yellow line)
b. 一方通行の道で  (On a one-way street)
c. 踏み切り内で  (On a railroad crossing)
d. 商業地域で  (In a business district)

5. 次の中で赤信号で左折出来るのは(左側通行の日本の場合は右折)?
a. 一方通行の道から一方通行の道に曲がる時  (When turning from a one-way street to another one-way street)
b. 表示された決められた時間帯で  (Only during posted time frames)
c. 赤信号の左折は常に禁止  (Left turns can never be made against a red light)
d. 一車線の道から2車線の道に曲がる時  (When turning from a one-lane to a two-lane road)

6. 道路脇で警察官が事故処理をしている場合に運転者が行っては成らない事は?
a. 事故状況に集中し続ける  (stay concentrated)
b. “ラバーネック”  (rubberneck)
c. 道を見続ける  (keep your eyes on the road)
d. 安全ベルト使用  (use safety belts)

7. 片側3車線の場合、滑らかな運転が出来るのは?
a. 全ての回答  (Any)
b. 左車線=中央線側  (the left)
c. 真ん中の車線 (the middle)
d. 右車線=歩道側  (the right)

8. 縁石が白色に塗られた場所での駐車は?
a. 駐車禁止  (No, you may not park against a white curb)
b. 人や荷物の積み下ろしに最低限の時間内で可能  (Yes, but only long enough to pick up or drop off passengers or mail)
c. 身障者で、特別のサインが有れば可能  (Yes, but only if you are a disabled person with special plates)
d. 人や荷物の積み下ろしは表示されている時間内で可能  (Yes, but no longer than the time posted to load or unload passengers or freight)

9. 速度を半分に落とさなくては成らない道路状況は?
a. 氷  (Ice)
b. 濡れている  (Wet)
c. 固まった雪  (packed snow)
d. 上の全て  (All of the above)

10. ワイパーの使用が必要な天候状況の場合は次の内どれが必要?
a. ヘッドライトの点灯  (turn on your headlights)
b. 表示制限速度より低い速度に下げる  (drive slower than the posted speed limit)
c. 方向指示灯を普段の2倍の距離使用  (use turn signals for twice the distance)
d. より低いギヤーを使用  (drive in a lower gear)

B. 英語の原文法規テスト:
1. When passing a truck or a commercial motor vehicle, the passing car driver must watch for:
a. the side, rear and front no-zones
b. the large mirrors of the trucks
c. the weight of the truck
d. the length of the truck

2. To avoid tailgating, how much space should you leave between yourself and the vehicle in front of you?
a. 4 seconds
b. 3 seconds
c. 10 seconds
d. 5 seconds

3. Which of these situations is appropriate to use your horn?
a. To encourage other drivers to drive faster
b. To get eye-contact with another driver
c. To let a driver know he has made a driving error
d. To let pedestrians know they should get off the road.

4. In which of the following places is a U-turn permitted?
a. Across a double yellow line
b. On a one-way street
c. On a railroad crossing
d. In a business district.

5. When can a left turn be made against a red light?
a. When turning from a one-way street to another one-way street.
b. Only during posted time frames.
c. Left turns can never be made against a red light.
d. When turning from a one-lane to a two-lane road.

6. Do not _______ at crash scenes or at locations along the highway where a law enforcement officer may have a vehicle pulled off the road.
a. stay concentrated
b. rubberneck
c. keep your eyes on the road
d. use safety belts

7. When there are three lanes to choose from, choose __________ lane for smoothest driving.
a. any
b. the left
c. the middle
d. the right

8. May you park beside a white curb?
a. No, you may not park against a white curb.
b. Yes, but only long enough to pick up or drop off passengers or mail.
c. Yes, but only if you are a disabled person with special plates.
d. Yes, but no longer than the time posted to load or unload passengers or freight.

9. You should reduce your speed by half when the road is:
a. ice.
b. wet.
c. packed snow.
d. All of the above.

10. If weather conditions require you to use your windshield wipers, you must also __________________.
a. turn on your headlights
b. drive slower than the posted speed limit
c. use turn signals for twice the distance
d. drive in a lower gear


C. テストの正解:
1-a, 2-b, 3-b, 4-a, 5-d, 6-b, 7-c, 8-b, 9-c, 10-a

トラベル トレーラーの牽引に関して - その5  重量全般に関して

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牽引で最も重要な事柄は“重量に関して”と書きましたが、理由はいろいろあります。
• 安全走行(危険)に大きく影響
• 法律(違法)に関係
• 快適な走行が出来るか/出来ないかに大きく影響
• 牽引問題の中で最も多い
• 改善余地の可能性

エンジンの力不足は速度を落としたりシフトダウンをして何とかなりますが、重量オーバーは解決しなくては成らない問題で、深刻に考える必要があります。 中には無視していたり、知らないで重量オーバーをしている人も居るとは思いますが、RV界では殆どの人が、牽引、自走を問わず重量に関しては、タイヤの寿命や空気圧と同様、真剣に考えています。

参考:
1990年代のスライドアウトが始まった当時は、それまでに使用されて来たシャシーにスライドアウトを取り付け、スライドアウト本体は勿論、油圧や電動モーター、ガイドや補強で重量が制限に近くて、飲料水タンクどころか、燃料を満タンに出来ない苦情の書き込みもありました。 初期のスライドアウト付きRVを購入の際は積載重量に余裕がある事を確認する必要があります。

重量に関する言葉の説明:
重量に関する言葉にはペイロード、カーゴーウエイト、ドライウエート、カーブウエート、ベースウエート、その他多数ありますが、乗客や燃料、水等が含まれて居たり、含まれて居なかったりして理解し難い言葉もありますし、牽引に関する重量を考える際には必要としない言葉もありますので、理解し易くする為にここでは必要最小限の牽引に関する言葉に留めて於きます。

重量の分類:
安全重量を知る上で大切な重量の中には2種類あり、一つは許容重量(Rating=レーテイング)で全ての自動車メーカーに許容重量数値が書き込まれたプラカードと呼ばれる表示板が取り付けられる様に法律で義務付けられており、もう一つは実際の重量即ち計測値(実測)です。 実測値は許容重量を超す事は出来ません。 
このサイトで時々RV計測の重要性を書きますが、重量が規定内か否かを正確に知る為には実測をする以外にはありません。 自動車メーカーのベース重量を基礎に計算しても、ベース重量にはデーラーで取り付けた部品やRV製造会社で取り付けた部品の重量が含まれていない場合が多く、乗用車の場合のベース重量は走れる最小限の装備で一般的にオプショナル装備と呼ばれる装備は含まれていませんし、RVの場合のオーニング等は含まれていません。

“重要-重量”:
①. TV・GVWR (Gross Vehicle Weight Rating = グロース ビヒクル ウエート レーテイング)
TV(Tow Vehicle=牽引車)の予めメーカーで定めたオーバーしてはならない重量、即ち許容荷重で、全ての車はこの重量に耐える部品が使用され、設計製造されています、即ち、駆動装置(エンジン、トランスミッション、ドライブシャフト、デフ)、サスペンション(スプリング、タイヤ、ホイール)、その他の部品です。 従って、タイヤを大きくしても、スプリングを強くしてもGVWRは増しませんし、一部を強くする事で弱い部分に返って負担が掛かる場合もあります。  タイヤは空気圧に依って許容重量が変化します、即ち空気圧が低過ぎるとGVWRは下がって仕舞います。

②. TV・GVW (Gross Vehicle Weight = グロース ビヒクル ウエート)
燃料、水、荷物、乗客、その他全てを含む、実際に走行する常態の重量です。 この重量はタイヤ空気圧を知る上で不可欠な重要な数値で、一度はフル装備(満タンの液体タンク、乗客、荷物)で計量盤に乗せて測定し、数値を書き留めて於く事が重要です。 一度計量すれば安全圏内が分かりますし、将来追加する部品(装備)等の足掛かりになります。


③. TV・RGAWR (Rear Gross Axle Weight Rating)
後輪車軸の許容重量(前輪の車軸の許容重量もありますが牽引の際には考える必要は起きません)で、RGAWRもプラカードに記されています。

④. TV・RGAW (Rear Gross Axle Weight)
後輪2輪を計量盤に乗せて測定して得ます。 この数値は総重量(GVW)から前輪2輪の重量を差し引いた数値と同じです。

⑤. TT・GVWR (Gross Vehicle Weight Rating = グロース ビヒクル ウエート レーテイング)
TT(Travel Trailer =トラベル・トレーラー)は牽引される車、特に牽引車の最後尾にあるヒッチ(牽引装置)での牽引の場合で、5thホイールの場合は殆ど同じ言葉が使用されますが重量の算出に関しては異なります。 TT・GVWRはTTの前部に取り付けられたプラカードに表示されています。

⑥. TT・GVW (Gross Vehicle Weight = グロース ビヒクル ウエート)
計量盤に載せて実測して得ますが、この際TTをTVから切り離してトレーラーの全重量を計測する必要があります。 TTがTVに接続されて居ますと、TTの前方重量がTVに支えられる状況ですので実測値は少なく表示されます。

⑦. GCWR (Gross Combination Weight Rating = グロース コンビネーション ウエート レーテイング)
トラベル・トレーラー、5thホイール等を牽引する場合、牽引する車(TV=Tow Vehicle)の重量、乗客、荷物に加え、牽引される車(TT=Travel Trailer)の装備、液体、その他全てを含む全重量の合計が超えては成らない重量です。  GCWRはTVを考慮して製造された車には表示されています。 

⑧. GCW (Gross Combination Weight = グロース コンビネーション ウエート)
算出した数値で、計測されたTV・GVWとTT・GVWを加えた数値です。 軽量のTTを牽引する場合はTT・GVWR内であればトラックの荷台に荷物を積む事も可能ですが、軽量級のTVで大きなTTを牽引の際はGCWが限界を超え易く、越えた場合はTVの荷台には荷物は積めません。 其れでもオーバーする場合はTTに積む装備を減らしたり水タンクを減らす必要が起きたり、更には悪い状況の場合はTVの重量を減らす必要も起きます。 通常、TVが重い方が操縦安定性が良いのですが、GCWがオーバーしますと

⑨. TW(Tongue Weight=タング・ウエート)
TTの前部がTVの牽引ヒッチに掛かる重量で、通常、トラベル・トレーラーの場合はTT・GVWの10%-15%で15%を超えますとTVの前輪が軽くなって浮く為に直進性を失い、フィッシ・テール(TTが魚の尾の様な動き)を起こして危険な状態になります。 計測時には前後の傾斜が数値に影響をしますので、走行状態と同じ傾斜で測定をする必要があります。 尚、計量盤でも測定出来ますが、この目的で測定器も販売されています。 アメリカでは大きなRVの集まりで無料で計量して貰える様です。
TW(タング・ウエート)はが重過ぎてTVの前輪が軽過ぎる状況は、TVが軽量の場合やTTの重量がTVに対して限界に近い場合に起こり易く、この状況を解決する為にウエートデイストリビューションヒッチ又はウエートイクオライザーヒッチの名で知られる装置があります(写真右)。 タングウエートが軽くなる訳は有りませんが、TVの後輪に掛かる重量がTVの前輪に分散されてTVを水平に保つ事が出来ますので、操縦性は抜群に良くなり、大きなトラベルトレーラーを牽引する場合の必需品です。  ウエートデイストリビューションヒッチは100ポンド前後の重量があり、操縦性を良くはしますが、タングウエートやGCWは増す事を知って於く必要があります。 

次回はダッジ1500(軽量級)で重量級のTT牽引を例に、説明する予定です。

トラベル トレーラーの牽引に関して - その4  牽引に関する余談

先に進む前に、前回の補足と気が付いた事を書きます。  

説明の正確性:
RVフォーラム、トラックに関するフォーラム、牽引に関するフォーラム等を読んでいて気が付く事は、多くの人の意見が一致する場合もありますが、意見がバラバラであったり正反対の意見の場合もあります。  自分が所有している牽引車、装備、部品等が優秀又はより優れていると思い込む傾向があります。 安心して下さい、私の牽引に関する説明にはその様な傾向は一切ありません;私は牽引車もトレーラーも持っていません。

思い込み:
もう一つ気が付く事は、セールスマンの牽引車(TV=Tow Vehicle)やトレーラーに関する説明を鵜呑みにして後悔している人が少なく無い事です。 この様な人達に対しての書き込みで、セールスマンは売るのが仕事で、セールスマンの責任にするのは間違いとの指摘もあります(参考:アメリカのフォーラムには手厳しい書き込みも沢山あります。 答える為に必要な、例えば年式やメーカー名、エンジンサイズ等が抜けていますと必ずそれを指摘する人が居ます。 間違った意見を書き込むと強い指摘を受け、更にその指摘に対して指摘の仕方の悪さを指摘する書き込みもあります。 質問をして結論の書き込みが無いと催促の書き込みも良くあります)。 

この様に書きますとセールスマンは悪質の様な印象を与えると思いますので、説明をして於きます。 
人間は自分に都合の良い方向に解釈する事があります。 一例を書きますと、“小さいエンジンは燃費が良くて価格も安い、しかし、大きなエンジンは力があって牽引に適している”との正しい説明をセールスマンがした場合に、“燃費が良い”、“低価格”との言葉に強く影響されて大切な“牽引”を忘れて仕舞う、又は忘れたい気持ちに成りがちです。 
私の知人が約20年程前に牽引車と5thホイールを初めて買い、出身地のアーカンソー州(Arkansas – 英語ではアーケンサーと発音)まで往復5000Km余りの旅行に出掛けて来ました。 結果は最悪、TVの能力不足に期待外れをし、セールスマンに頼んで一段上のTVに交換して貰ったそうです(払った差額は不明)。  之は上の状況と殆ど同じで、人に依って異なる解釈が起こりますし、この知人は牽引に慣れていなかった為に使いこなせなかったのかも知れません。 反対に、燃費が良くてセールスマンに感謝をするRVerも居たかも知れません。 RVerに依ってセールスマンの意見は異なる結果に繋がります。
私は最近、危険を感じて(RV買い替え)RVショーには行かない様には心掛けていますが、以前はよく出掛けました。 セールスマンの中にはRVに関する知識が全く無い人も、特にRVショーでは多いです。 RVセールスマンを始めたばかりの人も居ればアルバイトの人も居て当然です。 “知らない”とは言えずに、明らかに間違った事を平気で言う人も居ます。 セールスマンが“知らない”又は“分からない”と言って呉れるとそのセールスマンには感謝で、2-3台買ってあげたい気持ちになって仕舞います。

テストドライブ:
知識を持つ事、自分で納得をする事は大切で、特にRVやTVを購入する際はテストドライブをする事が不可欠です。 
以前、日本でRVショーに行きましたら、中を見る為に靴を脱いで入り、テストドライブをさせて貰う事など飛んでも無い事で、ある程度買う意思がある事を示さなければ無利だと感じました。  アメリカのRVデイーラーやRVショーでは客にRVの中を見て貰いたいどころか、テストドライブをして貰いたくて大変です。通常、床の上にはビニール等でカバーがしてありますので傷が付く様な事はありませんし、中古車は勿論、新車RVでも走行距離が上がる事も一切気にはして居ないと思います。 買う側も、現実として少々距離が上がって居てもそれほど気にはしないと思います。 私が現在乗っているRVはRVショーで新車を買いましたが、2500マイル(4000Km)前後走って居ました。 そんなに走って居ては中古車と感じる方もいらっしゃるかも知れませんが、私のRVはインデイアナ州のエルクハート(RV製造会社が多くある場所)で製造されましたので、ロスアンジェルスまで走っただけで2000マイルを超えます。
RVフォーラムでよく見掛けるのが、RVの購入のアドバイスを聞いているRVerに対して、“DP(後部デイーゼルエンジン)のテストドライブは避けろ”です。 これは、クラスCやクラスAのガソリン車の購入を考えて居てもセールスマンは機会を見付けてDPのテストドライブを勧めますので、ウッカリ誘われるままにテストドライブをして仕舞うと買いたい気持ちに負けて買って仕舞う危険を忠告したものです。

RVKenの書き込み:
私の書き込みが全て正しいと思って読んではいけません、例えば今書いて居ます牽引に関しては寧ろ出鱈目だと思って読んだ方が良いかも知れません。 私は牽引車もトラベルトレーラー(5thホイール)も持って居らず自分では経験して居ない為、人の意見を読んで現実的に正しい思われる意見、理論的な意見、多くの人が言って居る意見、その他私も納得が行く意見を書いて居ます。 従って、単なる意見で技術的な、又は科学的な根拠はありません。  クラスAに関してはある程度の経験(30年)をしていますので、例え証明は出来なくても自信を持って言える事もあります。 
また、書いた時点では正しくても時間と共に変化する場合もありますし、時間が経ないと分からない事もあります。 前回ダッジの5.7L-HEMIが評判が良いと書きましたが、現時点では正確で反対を唱える人は極めて稀だと思いますが、何らかの理由で大量の故障が起きて評判が落ちるかも知れませんし、将来、新しいエンジンが製造されて5.7L-HEMIなど見向きもしない時が来るのも確実です。

トラベル トレーラーの牽引に関して - その3  牽引車の牽引力

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b) エンジンの馬力
1/2トントラックにはそれ相応のエンジンが選択可能になっています。 牽引を重視してより力のある大きなエンジンを選択したい場合は、より強力な駆動システム、サスペンションシステム等を装備した一段上のトラック、即ち1/2の場合は3/4トンを選択する事になります。 ダッジには牽引に定評がある6.4L-HEMIエンジンがありますが、ダッジ1500(1/2トン)には大き過ぎて選択出来ません。 ダッジ1500(1/2トン)トラックの標準装備エンジンは3.6L V6 ですが、牽引にも使用する場合はより大きなオプショナルエンジンを選択する必要があり、ダッジ1500の最大エンジンは V8 の 5.7L-HEMIで、約$2800高くなりますが、RV界では人気があります。

参考:6.4L-HEMIエンジンより更に強力なエンジンが必要な場合はカミンズデイーゼル(CTD=Cummins Turbo Diesel)があり、当然ダッジ1500(1/2トン)では選択が出来ません。 CTDは強力で牽引に適しており、エンジンの寿命も断然長く、転売価格も落ちないのですが、6.4L-HEMIガソリンエンジンとの価格差は$7000の為、状況次第で6.4L-HEMIを選択するRVerが少なくありません。 尚、両者とも2500(3/4トン)と3500(1トン)に搭載可能です。

牽引するトレーラーの重量が7000-8000ポンド止まりの場合は、ダッジ2500(3/4トン)トラックでも5.7L-HEMIを選択している人は少なくありません。 エンジンの選択条件は牽引と自走の比率、年間にどの程度の牽引走行をするか、余分の投資をする価値があるか、将来の予定、後悔はしないか等で、何れかに妥協する事になります。

c) トランスミッション
エンジン同様、トランスミッションにもライトデイユーテイーからヘビーデイユーテイーまで種類があり、通常、エンジンに相応のトランスミッションが組み合わせとなっています。 牽引を目的としている場合は、以前書きました様なTow/Haulオプションや牽引装備のオプションは是非選択する必要があります。  エンジンに負担を掛けたりオーバーヒートを頻繁に繰り返せばエンジンやトランスミッションの故障に繋がりますし、大きな出費の元となります。 

参考:  急な、長い上り坂では速度を落とす事です。 RVを牽引して出掛ける際は山登りの競争ではありませんし、例え、10Kmの距離の上り坂を20Km/時速度を落としても(80Km/時の代わりに60Km/時)2分半の違いです。坂道で無理をしますと燃費は極端に悪くなります。 ロスアンジェルスから北に向う5号線には長い(50Km以上)急な上り坂が幾つか(約5箇所)ありますが、それらの登坂には6速トランスミッションを4速(2箇所は3速)に落としてクルーズコントロールをオンにします。 速度を下げて最高トルク回転数より200RPM程度高い回転数を維持する事で、エンジンの力に余裕があり、夏の暑い時でもオーバーヒートは起こらず、エンジンの力不足にヤキモキする事もありません。 少々無理をすれば速度を落とさずにトップギヤー又は5速で上れる坂もエンジンに負担を掛けない為に、必要な時は常に行っています。

d) ギヤー比(Rear End Ratio)
エンジンの力不足はある程度ギヤー比で補う事が出来ます。 反対にエンジンが大きくてもギヤー比が不適切ですと平坦な道でもトップギヤーに入り難い状態になります。
ギヤー比はエンジンの回転数と走行速度との関係を決める重要な鍵で、駆動軸(ドライブシャフト)が後輪車軸の中央部繋がる丸い部分で、通常デフ(デファレンシャル)と呼ばれ、その中に入っているギヤー(ベルギヤーとピニオンギヤー)の比です。 ギヤー比は3.55、3.92、4.10等、何処のメーカー(フォード、シボレー等)のトラックもこれ等の比に近いギヤー比があります。 
牽引をする場合はギヤー比が高い、例えばダッジ1500の場合は一番高い3.92が不可欠です。  しかし、ギヤー比が高いと牽引時には力はありますが、牽引をしていない時は回転数が高目な為に燃費が悪くなります。 ギヤー比が低く過ぎて牽引時に力不足に悩むRVerは少なく無く、購入して間が無いトラックの場合はベルギヤーとピニオンギヤーを交換してギヤー比を高くする人も居れば、解体屋から中古の車軸を買って交換する人も居ます。 車軸交換は割合と簡単ですが、ギヤー交換は技術が必要です。

これで一応、牽引車の能力に関する説明は終え、次回は牽引で最も重要な重量に関して説明します。

トラベル トレーラーの牽引に関して - その2  牽引車の能力

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前回、牽引をする際は、1. 牽引車(TV=Tow Vehicle)の能力、2. 重量に関する問題(許容重量、重量配分)、3. 安全性(操縦性や制動距離)、4. 法律面、 これ等を考慮する必要があると書きました様に順を追って説明します。

1. 牽引する車(TV)の能力
牽引する車の能力は、a) 車のサイズ(サスペンション)、b) エンジンの馬力、c) トランスミッション、d) ギヤー比(Rear End Ratio)、等で異なると共にメーカー/モデル、快適性/経済性、財布の状況等の現実を考慮して決めなくては成りませんので難しい選択です。 牽引だけを考えて全て余裕のある選択が出来れば簡単ですが、経済性、その他を考慮すると複雑です。  一般的に馬力が増せば燃費が悪くなりますが、余り小さ過ぎても返って燃費が悪くなります。

a) 車(トラック)のサイズ
今回はダッジ1500(1/2トン)を例に取って説明します。 

ピックアップトラックは、ダッジは勿論、フォード、シボレー、GMC等、全てのメーカーで、1/2トン、3/4トン、1トン、・・・と重量に応じた種類があり、1/2トンは最も軽量級です。参考:http://www.net-camper.com/cgi-bin/rv-ken/diarypro/diary.cgi?no=123

1/2トンはどちらかと言いますと、一般家庭向けで乗り心地を重視して製造されており、伝統的にサスペンションはコイルスプリング(年式に依ってはリーフスプリングもある)が使用されていて重量物の運搬や牽引には不向きです。 従って、トラベルトレーラーを牽引する目的で1/2トンを購入する際はトウイング(牽引)パッケージの選択が不可欠です。

次のサイトに2013年型のダッジ1500(1/2トン=最も軽量のピックアップトラック)の牽引を考慮した、キャブ(乗車定員)、エンジンサイズ、トランスミッション、ギヤー比、重量、許容重量、最大トレーラー重量等が表示されています。
http://www.ramtrucks.com/assets/towing_guide/pdf/2013-RAM.1500.Towing.Specs.pdf

参考: このサイトに関して少々説明を加えて於きます:
• スタンダード・キャブ
レギュラー・キャブとも呼ばれ、2ドアーのキャブで、之に対して2ドアーでも座席の後部に物が置けたり、小さな席(ジャンプシート)が取り付けれるスペースがあるエクステンデッド・キャブや、更に4ドアーのクルー・キャブやクオッド・キャブ等があります。
クルー・キャブとクオッド・キャブはどちらも4ドアーですが、クオッド・キャブの後部座席は幾分狭くて短い荷台が装備されています。 
一般的に(ダッジ、フォード、GM、その他)、2-3種類の標準シャシーに長短の荷台と異なるキャブの組み合わせで組み立てられています。 詳しくは次のサイトを参考に為さって下さい。
http://www.ramtrucks.com/assets/pdf/specsheet/ram_1500_dimensions.pdf

• 6’4” Box は荷台の長さを示し、通常、ロングベッド、ショートベッド又は8フットベッド/6フット・ベッド等と呼ばれ、標準サイズのベニヤ板等に合わせて荷台も標準化されて居ました(現在はどうなのでしょう?)。
• 4x2 は2輪駆動を示し、4輪駆動は4x4と呼ばれ、それぞれ4車輪の内2車輪が、又は4車輪が駆動を意味します。
• HFE はトリム(Trim)名で、High Fuel Efficiency 即ち高燃費を意味します。 
トリム名とは仕様名で、エコノミー仕様から高級仕様まで様々で、同じモデルでも単に内装、外装、クローム、グリル、バッジ、等が異なる場合もありますが、目的に応じた仕様であったり、高級トリムの場合は、より高級装備や重装備が含まれて居たりします。
トリム名には種々あり、年式に依っても異なったり、現れたり消滅したりもします。 しかし、高級装備を示す伝統的でよく知られているトリム名もあります。 ダッジのトリム名の例を示しますと、 Laramie、Laramie Longhorn、Longhorn Limited、Tradesman, Express, SLT, Big Horn, Lone Star, Sport, R/T, Laramie, その他があり、フォードやシボレーもそれぞれ多数のトリム名があります。 
ところが、トリム名とは別に装備パッケージ名も有ります。  例えば牽引パッケージを例に取りますと、牽引パケージにはより大きなラジエーター、バッテリー、オイルパン、オールタネーター等の他に、予備のエンジンクーラー、トランスミッションクーラー、牽引用の配線等が加えられて居たり、サスペンションやタイヤが重装備になって居たりします。
高級トリムにはこの牽引パッケージが既に含まれている場合があります。
• A6, A8 はオートマチックトランスミッションの6速変速と8速変速を意味します。
• HEMI はエンジンのタイプでHemispherical (半球)を意味し、燃焼室が球状でダッジやクライスラーの強力な効率の良いエンジンとして製造販売され、実際に評判が良くてRV牽引用として多く使用されて居る様です。

1/2トントラックは1/2トントラックです。即ち、ドライブシャフト、デファレンシャル、ブレーキ、サスペンション、その他1/2トントラックとしてデザインされ、製造されています。 従って、1/2トントラックに装備されているタイヤが積載重量に耐える事が出来ないからと言ってより大きなタイヤを付けても積載重量や牽引重量が増すとは一概には言えません。 しかし、タイヤやサスペンションを強化する事で操縦性が増す可能性は大いにあります。

サイズに関しては、牽引用としての車のサイズ自体はそれほど問題では無く、牽引可能な重量(CGVR)が大切で、この事に関しては後ほど説明します。

続く。