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冷蔵庫の故障 3

その内、今回の旅行中に起きた多くの問題点が明らかになると思いますが、毎回旅行が終盤に近付くと黒板(白板)に修理や改善が必要な箇所を書き留めます。 今回は燃料ホースや冷蔵庫を含め11個を記入しました。

旅行から帰って来て最初に手掛けたのが絶対に直さなくて成らない燃料漏れホースの取り外し(正確な長さを知りホースを購入する為)、そして次に手掛けたのが早く問題の原因を知りたくて楽しみにしていた冷蔵庫の修理でした。

インターネットでトラブルシューテイングのマニュアルを読み、説明されている各抵抗値を確認、旅行中に何十回も行った原因究明作業を繰り返し、全ての部品は問題が無い事を信じざるを得なくなりました。

偶然にも目に付いたテールライトの電球に冷蔵庫のサーキットボードの入力電源を繋げてみましたら点灯せず、LEDは明るく点灯、何らかの原因で電圧は正常でも電流が流れない事を知りました。 早速バッテリーから直接電源を取ってサーキットボードに繋げたところ冷蔵庫は全て正常に作動しました。

その後半日掛けて冷蔵庫側から配線をたどったり(床下で行く先が分からない)、フューズボックス側から問題の線の抵抗が高い理由を探りましたが結局原因が分からず、新しく線を引く事(避けたかったが)で解決しました。

気に成るのは、フューズボックスで本線を外しても冷蔵庫(サーキットボード)に電気(13V前後)が来る事と、もう一つは同じ線が他の電気部品に使われていて将来旅行中に問題を起こす可能性がある事ですが、その内漏電がない事を確認しようと思っています。

今回の場合、電圧がコンスタントに13V近くを示しながら電流が流れない為、接触不良やショートの原因は考え難く、線の一部が断線していたり関係している部品(例えばリレー等の故障)が原因で抵抗が増していると考えています。

理論的に電圧が正常でも抵抗値が高いと電流が流れない事は知って居てもこの様な経験は始めてで、マサカこの様な問題を起こすとは考えても居ませんでした。 アース線が外れていたり錆びて接触不良を起こしてエンジンやその他の調子が悪い原因になる事はよく語られてはいます。

冷蔵庫が故障したお陰でポータブルフリーザーを購入する機会が出来ました。 今後も重宝すると思います。 故障した冷蔵庫に感謝、感謝。


次回は今回の旅行の最悪(冷蔵庫や燃料漏れ以上)の故障を書きます。

冷蔵庫の故障 2

ポートランド市はオレゴン州の北部に位置し、インターステート5号線でコロンビア川を渡ると直ぐにワシントン州です。

冷蔵庫の故障、更には燃料漏れのお陰で予定していた釣竿の購入は見送りになって仕舞いました。 仕方がありません、燃料を減らす為に目的地と反対方向に向かって走る訳にも行きませんでしたので。

ワシントン州の5号線を北に向って1時間程走ってレストエリアで止まり燃料が漏れない事を確認して冷蔵庫の故障原因追究を再度始めました。 

原因の可能性を全て(?)調べましたがコントロールが作動しません、キツネに化かされた様で、全く有り得ない不思議な感じでした。 電圧は何処で調べても満充電の13.3Vをシッカリと示し、アイブラウ、ロワーサーキットボード、配線ケーブルの3点は今まで使用していた物と新しい物の2セットあり、それぞれを交換する事に依って僅かながら異なる振る舞いをするものの作動しません。 

ロワーサーキットボードの在庫が無いと言われたにも拘らず、購入出来たのは若しかしたら不良品の返品だったのかも知れないと考え、RV部品屋を探してロワーサーキットボードをもう1個購入しました。 

考え付く事は他には無く、藁をも掴む思いで購入しましたが、残念ながら問題解決には至りませんでした。

此れまで冷蔵庫修理の為に約2日間を無駄にして仕舞い、これ以上時間を無駄にしたく無く、冷凍が必用な物は購入したポータブルフリーザーを使い、冷蔵庫にはブロックアイスを使って旅行を続ける事に決意しました。

続く。

参考:
購入したポータブルフリーザー(ドーメテイック)は優れもので、
• 温度は-18度をキープ
• 室内で使用しても音は殆ど(全く)聞こえない
• 心配していた熱風は極く僅かで車内を暑くする事は殆ど無い
• 電力消費は少なく、一晩中使ってもバッテリー消費は極く僅か

冷蔵庫の故障 1

ファイル 225-1.jpgファイル 225-2.jpgファイル 225-3.jpg

今回の旅行の第一の目的は魚釣りで、途中通過するオレゴン州は消費税が無い為高価な釣竿が少しでも安く買えるので楽しみにしていました(店とは数回電話で話していて購入する竿は大体決まっていた)。

オレゴン州のポートランド市の南40Kmで1泊した朝に冷蔵庫の異常に気付きました。 ガスでもAC110Vでも非常によく冷却はしますが、しばらく(5分-1時間)機能してはコントロールの電源が切れて仕舞い、明らかに冷却ガスの問題では無く、12Vコントロールシステムの問題と思われました。

テスターでショートや断線の無い事を確認、更にサーキットボードに入る電圧が13V以上である事も確認、問題の可能性は冷蔵庫の後ろに取り付けてあるロワーサーキットボード、アイブラウと呼ばれる冷蔵庫の上部に取り付けられているコントロール(サーキットボード)、ロワーサーキットボードとアイブラウを結ぶ配線ケーブルの3点以外には考えられませんでした。

ポートランドでRV部品店を見付け、最初に最も可能性の高いロワーサーキットボード(ダイナソワー)を購入する積りが、店に在庫が無いとの事と店の説明(勧め)でアイブオラウを購入しましたが問題解決には至リませんでした。 ダイナソアー製造元に電話をしたところ私が行ったポートランドの店にダイナソアーを在庫をしている事を確認してもらい再度店に行き、結局4往復(160Km)して上に記した全ての部品を購入しても問題解決には至りませんでした。

翌朝RV部品店に近い所に移動して修理をする事に決め、途中で前日見付けた安いガソリンスタンドでメインと補助タンクを満タンにしたところ、前回書きました様に(話が前後しましたが)ホースの漏れを発見、直ぐに高速道路を走らせました。 メインタンクのホースが漏っていたにも拘らず補助タンクのホースから漏れているものと勘違いして走行中に燃料をメインに移動させた為部品店近くのショッピングセンターのパーキングに駐車させると漏れた燃料は直ぐに地面の傾斜を流れ始めました。 人に気付かれない様に2度移動させて、タオルを敷いてからトウドで部品屋に直行しましたが、燃料漏れが気に成って冷蔵庫の修理は後で考える事にして、ポータブルフリーザーを購入して急いで帰って来ました。

この時冷蔵庫の中は匂い始め、40個の卵の半数は前日に既にゆで卵にしましたが、納豆や野菜の一部、更に大量に買い込んだ餅アイスクリームは全滅となりました。


その場で冷蔵庫を完全に直したかったのですが、部品は全て揃っている自信があり、燃料漏れは依然と続いていて弱まる様子は無い為急いで高速道路に向いました。

続く

燃料漏れ

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思い出に残る出来事の数々の内の燃料漏れは最初に満タンにした時に気が付きました。 

漏れは燃料注入口の後ろから1秒間隔程度で滴り落ちて直ぐに“水”溜りが出来る状態で、処置はホースを新品に交換することでしたが、急いで走らせました。  ガソリンに比べて軽油の漏れの危険性は非常に低いのですが、知らない人が見れば消防車を呼ぶ様な事に成るのが気掛かりでした。

次に注油した際に満タンにはしませんでしたが、注入時にわずかながら漏りましたので応急処置としてダクトテープを巻きつけました。 問題のホースは前輪の後ろの泥除けの後ろに隠れていて、この処置は意外と時間が掛かって仕舞いました。 写真左上がその状況です。 このダクトテープのお陰でその後は全く漏れの問題はありませんでした。

同じ燃料漏れは以前にも経験してホースを交換しましたが、この時は今回漏れのあったホース以後から燃料タンクの間の長いホースで、その際どうして全て交換しなかった悔やまれます。 

写真右上はダクトテープが巻かれた状態、写真左下はひび割れの状態で、帰って来てから外して写したものです。

漏れの激しい部分に於いてはダクトテープの接着剤は溶けてはいましたが、漏れが遅い部分やダクトテープ上は完全に接着されていて漏れの形跡は全くありませんでした。


ダクトテープを常備する事をお勧めします。

旅行から帰って来ました。

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絶対に忘れる事が出来ない、色々な思い出が残る旅行から帰って来ました。

何も無い旅行では思い出に残らず、後で思い出そうにも思い出せない旅行に成って仕舞います。

此れだから旅行は止められませんし、普段の整備も怠れません。

パワーストローク PSD7.3 の始動し難い問題

ファイル 222-1.jpg

最初に次のビデオを見て下さい。 
http://www.youtube.com/watch?v=qUdkMbL7gbw
http://www.youtube.com/watch?v=qpViMEaXvIk
http://www.youtube.com/watch?v=THga1a0aUEw

次のビデオは少々(大分)長いので時間を持て余している方は見て下さい。
http://www.youtube.com/watch?v=ePrFUpwJD9E

PSD7.3 エンジンが掛かり難い、更に掛かっても爆発にムラがあり振動が激しい原因は色々考えられます。
•  グロープラグ(GP)関係
•  ハーネスの断線
•  インジェクターの不良
•  油圧の低下(インジェクターが機能しない)
•  インジェクションドライブモジュール(IDM)の不良
•  バッテリーの不良
•  スターターモーターの不良
•  配線の不良(緩みや錆)
•  カムポジションセンサー(CPS)の不良

上にリストしました様な可能性のある部品全てを交換すれば何れは直りますが、膨大なお金が掛かります。 従って効率的な原因追求(トラブルシューテイング)が必要であると共に出来るだけ簡単で可能性の高い部分から調べる必要があります。

早朝の寒い時(10度以下)特に冬にエンジンが掛からなかったり掛かり難い場合はグロープラグに関連した原因が一番多い様です。 その中でもグロープラグリレー(GPR)は最もよくある原因の様です。

グロープラグは次のビデオで示されています通り何本かのグロープラグが機能していない場合は爆発しない為に煙がたくさん出ますが、エンジンは温まれば煙は出なくなり正常に機能します。
http://www.youtube.com/watch?v=p_GENeUECyE&NR=1&feature=fvwp
http://www.youtube.com/watch?v=aAjw99KoEE0&feature=related

次のビデオはPSDではありませんがグロープラグの機能がよく分かりますので添付します。 
http://www.youtube.com/watch?v=eBV1fPrGwnI&feature=related

次のビデオは分かり難い箇所もありますが、多くの情報が含まれて居ますので添付します。 
http://www.youtube.com/watch?v=j-sqAJ_Kh50&NR=1

バルブカバーのハーネスに繋がるプラグを外して電圧を調べる場合は気を付けて下さい、グロープラグの他にインジェクタードライブモジュール(IDM)からのインジェクター用のピンがあり110Vが流れます。 又、ショートさせますとIDMを壊す事にも成りかねません。

兎に角、エンジンの温度が上ると正常に走行出来る場合はグロープラグに関連する問題と考え、グロープラグリレー、各グロープラグ、配線の状態をテスターを使って調べ異常が見つかれば交換をするべきだと思います。

サーペンタイン ベルトに関して、 その2 - 種類、選択法

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A.  サーペンタインベルトの表示:
乗用車(ピックアップトラックを含む)のガソリンエンジン用サーペンタインベルトは山数は6個(溝5個)、フォード製PSD、ダッジのカミンズ等のデイーゼルエンジンは山数8個(溝7個)が一般的で、溝間のピッチは全て一定です。 

既に触れました様にサーペンタインベルトにはメーカーその他によりサイズの表示が色々あり、複雑です。 次のコードは異なるメーカーの互換性のあるサーペンタインベルト表示法の1例で、全て6山(溝5個)で2465mm=246.5cm=97.0インチの長さです。

6PK2465、 5060970、 K060970、 25-K060970、 4060970、 970K6

此の他にもサイズと関係の無い部品番号、例えば上と同じベルトサイズのGM(ジェネラルモーター)の番号は88986814で販売されています。

6PKはメートル表示の6山を示し、その他はインチ表示で多くの場合“K”は6山を示し、数字の一部が長さを示しています。

B.  サーペンタインベルト互換性参照表:
次のサーペンタインベルトメーカーのサイトは互換性確認の参考に出来ると思いますので添付します。
一般ガソリンエンジン用 (Dayco)
http://crossbelts.com/serpentine/6ribkseries.html

デイーゼルエンジンを含む
http://www.ellum.ch/forum/Ranger/BeltInterchange.pdf
http://www.goodyearep.com/ProductsDetail.aspx?id=3128&utm_source=google&utm_medium=cpc&utm_content=Automotive&utm_campaign=Serpentine


C.  サーペンタインベルトに関する知識:
使用しているサーペンタインベルトの健康状態を調べる事は大切で、ビルトの6個(8個)の山を横切る割れ目や一部の欠落部が目に付けば交換が必要です。

使用しているベルトにサイズの印刷が残っている場合は書き留めておくと時間を掛けて調べたり探す必要がなくなりますが、大方の場合消えていますので上のサイトを利用して調べる必要があります。 次のDayco(ベルト製造会社)のサイトは非常に良く出来ていています。
http://www.accessdayco.com/Auto.aspx

注:  キャンピングカー、特にP30の場合はパネルバンの裸シャシーを利用したもので、部品の中には“モーターホームを除く”の注意書きがある部品は少なくありません。 サーペンタインベルトは良い例で、長さを実測して正しいベルトを特定するのが確実です

次のグッドイヤーのサイトにはメートル表示とベルトの長さの表示が出ていますので、互換性参照表で他のメーカーの表示を特定する事も可能です。
http://www.goodyearep.com/ProductsDetail.aspx?id=3128&utm_source=google&utm_medium=cpc&utm_content=Automotive&utm_campaign=Serpentine

ベルトをプーリーに掛けるのは簡単そうですが意外と複雑で、多くの方がベルトの掛け方が分からなくなった経験をお持ちだと思います。 此れもプーリーとベルトパターンを簡単に書き留めておくと取り付け時の時間短縮になりますが、分からなくなった場合は次のサイトが便利です。
http://www.freeautomechanic.com/belt-routing-diagrams.pdf
(車のモデル名よりベルトイラスト番号を調べ、84頁ー88頁にて確認)

サーペンタインベルトの価格は同じサイズの物でも大きな差があり、一般の部品店で$40前後で販売されているベルトが、デーラーのGM純正ベルトですと$80以上です(一例)。 

参考に成りそうなビデオを添付して於きます。
サーペンタインベルトの音の問題解決
http://www.youtube.com/watch?v=sli3FnPfdQ4&feature=related
宣伝ビデオ
http://www.gates.com/microvat/Gates%20Micro%20V%20AT%20Belts%20English/player.html
http://www.youtube.com/watch?v=vJtiK_pIYsk


サーペンタインベルトに関して更に専門知識を知りたい方は次のサイトをご覧下さい。
http://bbs.6jc.cn/pdf/usa/SAE%20J%201459-2001.pdf
http://www.mecheng.osu.edu/vibrations/files/jmd_sep05.pdf

サーペンタイン ベルトに関して、 その1

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以前はファンベルトとかV-ベルトと呼ばれましたが、最近は1本の長いサーペンタインベルトと呼ばれるベルトでエンジン冷却ファン、ウオーターポンプ、その他オールタネーターやエアーコンデイションコンプレッサー等を駆動します。

Vベルトの時代には、ベルトが切れればストッキングで代用出来るとか言われたりしたものですが、サーペンタインベルトは非常に長く、ストッキングの代用は不可能です。

サーペンタインベルトのスペアーは必需品:
最近のベルトの品質は優れていますので10万Km走行も可能です。 しかし、それはベルトで駆動されている全ての部品(ウオーターポンプ、オールタネーター等)が正常に作動し続ける場合であって、何らかの理由(磨耗、異物、錆びる、割れる等)でベアリングが回転しなくなればベルトは短時間の間に焼け切れて仕舞います。 

サーペンタインベルトを特定するのは難しい:
タイヤ同様色々な表示方法がある為使用エンジンの適正ベルトを特定するのは簡単ではありません(後ほど詳しく説明)。 上のイラストは同じエンジンですが装備の違いでベルトの長さが異なります。 カルフォルニア州で販売される車は他の州と異なる場合もあります。

又、昔のVベルトと異なり調整範囲が短く、テンショナーと呼ばれる調整プーリーで張りを自動的に調整する為に、長さが2-3cm長かったり短いと使用出来ない場合があります。 

従って必ずスペアーを携帯する事をお勧めします。


サーペンタインベルトの交換はそれほど難しいものでは無く、一般工具があれば可能です。 サーペンタインベルトを交換した事の無い方は、次のビデオをご覧になれば交換チャレンジ可能か否かの決断が付くと思います。
http://www.youtube.com/watch?v=Wg1AX77xEBQ&NR=1


次回はサーペンタインベルトに関して更に詳しく書く予定です。