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フロントハブベアリング潤滑油

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日本では大型トラックを含め、フロントハブベアリング潤滑油はグリースですが、アメリカの大型トラックはDP(デイーゼルプッシャー)を含め、“オイルバス (OIL BATH = オイル浴)”と呼ばれる方式(写真左)が取られています。 

前輪駆動車は別ですが、後輪駆動の乗用車、ピックアップトラック、クラスAガソリン車等は、日本で極一般的に見られるフロントハブと同様でグリースが詰められた方式(写真右)です。

グリースの場合は少々気温が高くても、又ベアリングが何らかの理由でオーバーヒートしても余程の事が無い限り液状に成って流れる事は無いと思います。 しかし、“オイルバス”方式の場合はフロントハブベアリングはエンジンオイルより僅かに粘度の高いギヤーオイルの中を泳ぐ感じです。 

グリースタイプはオイルが漏れ出さない様にキャップがしていますが、オイルバス方式の場合は液状のオイルにも拘らずオイルが漏れ出す事は非常に稀で、フォーラム等で漏れに関する書き込みは非常に稀です。 

若しオイルの量が減った場合は中央部に差し込まれているゴム製のプラグを外して流し込むか、外径の外部に1ヵ所ねじがありますのでそれを外してオイルを流し込みます。 オイル量は透明プラスチックに示されている最大と最小の円の内側に保持します。

オイルのタイプはギアオイルで一般的に80W-90が使用されます。 私はブレーキディスクを交換した際にモービル1の人造オイル(シンセテイック 粘度75W-90)に交換しました。   オーガニックオイルと違いがあるとは考えられませんが、使用する量が少なく、金額的差は僅かですので良い物を使用しました。

次のサイトには種々のモービル社製のオイル製品が出ています。エンジン又は自動車メーカーの使用説明書と比較して選んで下さい。
HTTP://WWW.MOBIL.COM/AUSTRALIA-ENGLISH/LCW/FILES/MOBIL_PRODUCT_GUIDE_SOUTH_PACIFIC_MAY09.PDF

キャパシターに関して

キャパシターの機能:
エアーコンデイションや冷蔵庫等のモーターにはキャパシター (蓄電器) と呼ばれる電気を蓄える部品が使用されていて、回転の補助をします。

次のビデオをご覧になればお分かりになると思いますが、モーターにキャパシターを取り付けた状態で電気を接続しますと回転を始めます。 しかし、キャパシターを外しますと回転を始める事が出来ずモーターは静止の状態で唸り、熱を持つ事に成ります。 

更に、キャパシターが取り付けられていない場合は、手でモーターのシャフトを回転させてやりますと何れの方向にも回転を始めます。
http://www.youtube.com/watch?v=TjlN-TitYsw&feature=related

キャパシターの容量:
キャパシターの容量の単位にはファラッドが使われキャパシター本体に表示されていて、極小から巨大なものまであります。 稲妻や雷は一種のキャパシターに蓄えられた電気が放電される時に起こる電気の流れる光(放電)とその爆発音です(参考:雷を想定した実験には多数の大型キャパシターを接続して行い、大爆発音を発生します)。

キャパシターの放電:
キャパシターから電気を逃がす為の放電は気を付けて徐々に行う必要があります。 ドライバー等の金属を端子に接触させますと瞬時に放電して爆発音を発生したり端子を溶かして仕舞う事もあります。 従ってビデオで示されている様にランプやLEDに繋がれた線を触れますと徐々に放電させる事が出来ると同時に放電状態を確認する事も出来ます。 LEDにはプラスとマイナスの極性がありますので、向きに気を付ける必要があります。

キャパシターの容量テスト:
キャパシターが壊れる(パンク)と電気を蓄える事が出来なくなったり容量が少なくなります。 容量はキャパシター測定器で調べる事が出来、印刷してある容量の+-3%であれば合格です。
http://www.youtube.com/watch?v=zj2bBk5smWk&feature=results_main&playnext=1&list=PLC8BDF71E7FB3EEB9

注意:
ビデオではキャパシターが簡単に取り扱われていますが、キャパシターに蓄えられているのは電気ですから容量が大きいと感電します。 キャパシターは細心の注意を払って扱わないと危険です

低AC電圧に関して - その2

日本でアメリカ仕様115V(120V)のまま輸入されたRVが割合と多いと思われますので専門家に聞いてみました。 

純正装備の115VAC電気器具:
RVにオリジナル部品として装備されている電化製品は殆どの場合寛大で、100Vでも又、50サイクルでも60サイクルでも対応可能です。
RV用ルーフエアコンの場合は低電圧でも起動出来る様にデザインされています。 50サイクル地方で使用した場合は60サイクルに比べて多少効率が悪く成ります。
電球は僅かながら暗く、ヒーターは温度が上がるまでに僅かながら時間が掛かりますが問題はありません。 若し、ヒーターにサーモスタットが取り付けられている場合は正しい温度で機能します。

RV用以外の115VAC電気器具:
100Vで使用しますと、一般的に効率が落ちると共にモーターの場合は回転が落ちてより熱を持つ状態になります。
小さな電気器具の場合は多少回転が落ちたり力が落ちるだけでそれほど問題はありませんが、大きなモーターの場合は問題を起こす事があります。 理論的には100Vの場合はより少ない電力を引き出す筈ですがモーターの性質によりそうとは限りません。

結論的にはRV用として製造された電気製品が100Vで使用する事に依って問題を起す事は稀で、突発的な問題が起るよりもオーバーヒートを起こしたり寿命を短くする可能性が高くなります。

一般的な解決の仕方はトランスフォーマーを使用する方法です。 (船の場合は80Vから500Vの電圧の変化を115Vに保つ事が出来るトランスフォーマーを使用し、約300Kg の重量があります ― 説明者は外洋ヨットが趣味)

簡単に解決するトリックがあります。 それは出力が小さく、周波数や電圧に敏感な電気器具にはインバーターを使用する事で解決出来ます。 即ち、100Vの外部電力を一度12Vのバッテリーに蓄え、それをインバーターで115VACに返還して使います。

以上、例外も考慮して参考になさって下さい。

サイクルサービス(デイープサイクル)バッテリーに関して

サブバッテリーの交換の必要性は通常2通りに分ける事が出来ると思います。 即ち、長年(6年以上)使用してソロソロ寿命かも知れないと感じての交換と、何らかの誤使用が原因で寿命(耐用年数)に達する前に交換する場合です。 後者の場合は充電を怠って低電圧(11V以下)のまま長期間放置が最大の原因と思われますが、その他にも過充電に依るバッテリー損傷もあると思いますが、何れにしても原因が想像出来ると思われます。

若し、原因が分からずにバッテリーを頻繁に交換している場合はサブバッテリー用のバッテリー、即ちサイクルサービス(デイープサイクル)バッテリーを使用していない可能性が高いと思われます。

日本でのサブバッテリーの寿命は3年程度と考えている人も少なく無い様な印象を受けますが如何でしょう? アメリカでは、少なくとも6年以上と考えている人が多いと私は感じています。 

アメリカではデイープサイクルバッテリーは簡単に手に入ります。 RV部品店、自動車部品店、コストコ、ウオールマート、シアーズ等の量販店で購入出来ます。

ライフライン(Lifeline)は大手バッテリーメーカーですが、その会社の日本語サイトにデイープサイクルバッテリーに関して分かり易い説明がありますので添付しておきます。
http://www.lifelinebattery.jp/main_type.htm

サブバッテリー用にバッテリーを購入する場合に、デープサイクルバッテリーは多少高価ですが、耐用年数を考慮しますと何倍も得になりますので是非〝サイクルサービス”又は“デイープサイクル”と書かれたバッテリーの購入を検討なさって下さい。

バッテリーに関する貴重な情報を入手

本日古河バッテリーの販売員と話をして大きな収穫があり、宝くじにでも当選した様な気分になりました。

此れまで私は、バッテリーには2種類あり、自動車バッテリー(別名スターターバッテリー)とデイープサイクルバッテリー(別名ゴルフカートバッテリー)があると書いて来ました。 

本日、古河バッテリーの販売員にデイープサイクルバッテリーに関して質問をした所、その人は最初、デイープサイクルと言う言葉を知らず私の言う事を理解してくれませんでしたが、その後為になる事を話して呉れました。 

1. 日本ではデイープサイクルとは呼ばず“サイクルサービスバッテリー”と呼ぶそうです。 
2. “サイクルサービスバッテリー”はホームセンターやオートバックス等の一般自動車部品店では扱われていないそうです。
3. 電動ゴルフカートやフォークリフト用の“サイクルサービスバッテリー”を扱っている特殊会社でのみ購入可能だそうです。
4. 古河バッテリーのサイクルサービスバッテリーの場合は全国に点在するジェース(JMS)で販売されているそうです。
5. BSバッテリーやその他のメーカーのサイクルサービスバッテリーにはジェームスの様な販売店がある様ですが、教えて貰えませんでした。

と言う訳で、此れまでにサブバッテリー用としてホームセンターや自動車部品店で購入したバッテリーはサイクルサービス(デイープサイクル)バッテリーである可能性は極めて低く、此れらのバッテリー(自動車用バッテリー)をサブバッテリーとして使えば1年程度の寿命でも当然と思われます。

理由は以前にも書きましたが、50%、80%の放電の繰り返しには耐えられる構造では無いからです。

サイクルサービスバッテリーはゴルフカートやフォークリフト用として販売されているとの事ですので、12Vでは無く恐らく6Vだと思われます。 若し、キャンピングカーにこのバッテリーを2個搭載出来るスペースがあれば、この6Vバッテリー2個を直列に繋いで使用するのが合理的で経済的だと思います。 

アメリカでも 6Vのゴルフカートバッテリーの使用が一番経済的だと主張する人は大勢いますし、6Vのゴルフカートバッテリーを8個、12個搭載している人も少なくありません。 私はAGMを使用していますが、6Vを4個(2個直列を並列に接続)使用しています。


皆さんはご存知でしたか? 此れは私だけが知らなかったのかも知れませんが? 今日は大きな利益を得た気持ちです。

低AC電圧に関して

私は此れまでバッテリーの並列接続に関して全く間違った考えをしていました。 皆さんは如何ですか、納得されましたか? 若し疑問が残っていましたら、説明して下さった専門家に質問してみますのでコメント欄に書き込んで下さい。

気になっている事があります、それは“低AC電圧”です。 
日本にはアメリカやカナダから115V仕様で輸入されたRVが割合と多く走っている印象を受け、又、115Vと100Vの差に関して疑問を抱いている方も少なく無いと思われます。

アメリカRV界ではRVのAC電源を低電圧のコンセントに差し込むと電気製品を壊す恐れがあると言われています。

具体的に例を挙げますと、夏場の、特に暑い所に或るRVパークでは殆どの人がルーフエアコンを使用し、又洗濯機や乾燥機もフル稼働する時間帯もあります。充分な電気量を供給出来る設備が施されていれば電圧は下りませんが、当然ながらそのような設備にはお金が掛かりますので状況に依り電圧が下る事も少なく無い様です。

此れに対する防御製品が色々販売されています。単に電圧を表示するだけの物もあれば、電圧が設定値より下ると切断する物や、更には電圧が下れば上げて自動的に電圧を一定に保つ物もあります。
http://www.campingworld.com/category/surge-protectors/98

私も電圧が下ると電気を切断する器具を使用していますが、前回の旅行中(問題多発の際)に外部電源が使えず、調べた結果この器具が原因である事が判明し、現在はこの器具をバイパスして外部電源を使用しています。
http://www.campingworld.com/shopping/product/surge-protector-with-voltage-protection/9612

私はRVフォーラム等で得た知識を元に私なりの対策を講じて来ましたが、今回のバッテリー接続の件が有りましたので専門家の意見を聞きながら慎重に“低AC電圧”に関して書いてみたいと思っています。

疑問点や質問が有りましたらコメント欄にお書き込み下さい、私が気が付かない事が反映されると思います。

続く。

現在旅行中の為書き込みが途切れる事もあると思います。

鵜呑みにすると危険!

今回はバッテリーの接続に関して、多くのRVサイトやバッテリーメーカーのサイトに書かれている説明を鵜呑みにし、間違った理論を私も信じてしまいました。 

世の中にはこの様に “鵜呑みにする心理を使って人を説得させよう” と思われる事は時々ありますが、私はこの様な説得に出来るだけ惑わされない様に普段から気を付けている積りです。 しかし、今回は単純に、大勢の人が信じている事を理由に完全に引っ掛かって仕舞いました。

私が危険を感じる言葉が幾つかあります。 
• “チタン入り”
“チタン入り”の文字が入っている製品、特に運動用具が沢山あります。 当然、製品にチタンが加えられて機能が向上する場合もありますが、全く関係が無いと思われる事を多数経験します。

チタンは軽くて丈夫で錆ない為その特性を生かせる製品は、他の製品に比べて優れている可能性が高いと思われます。 しかし、“チタン入り”の名前だけで、製品に寄与していないと思われる場合も沢山あります。 例えば“チタンの芯”のゴルフボールです。 ゴルフボールの芯がチタンでどのような効果があるのか疑問です。 鉄、鉛、石、ガラス、その他安価な材料を重さや大きさを加減して丸く加工する事は出来ないのでしょうか? 中心部に入っている材料の性質が反発力にそれほど影響するとは考え難いものです。

注意:
私が疑問を感じているだけであって、私の考えは間違っているかも知れません。 鵜呑みにしない様に注意をして下さい。

• “NASA”で開発された製品(技術)
“チタン”の言葉同様、“NASA”も疑問を感じる言葉です。 “NASA”で開発されても“町工場”で開発されても良い物は良く、言葉に惑わされて高価な製品を買うのであれば“町工場”で開発された他の製品を買った方が経済的で優れているかも知れません。

兎に角、“チタン”、“NASA”、その他、人を惑わす為に使われていると思われる言葉を見聞きした場合は注意のサインで、普段以上に惑わされない様に気を付けた方が良いと思います(良い物もあります)。

このブログに書かれた事も全てを鵜呑みにすると危険です。

バッテリーの並列接続に関する間違った考え

“サイズの異なるバッテリーを並列に接続する事は好ましくない”は間違っているにも拘らず、語られ、書き次がれ、我々の多くが此れを信じてしまって来ました(少なくとも私は)。 

前回の意見を提供して呉れたこの道の専門家は次の様な間違いも指摘して呉れました。

二個のバッテリーを並列に接続した場合、
• “弱い方のバッテリーは強い方のバッテリーと同等に働こうとして放電し過ぎ、壊れる” - 此れは同量の電流が取り出されるとの勘違いで、間違い!

• “小さいバッテリーは大きなバッテリーより先に満充電に達し過充電の状態になる” - この様な事は起こらず、此れも間違い!