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スペアー部品に関して その1

キャンピングカーは動く家ですので、自動車部品と家の修理部品が必要です。 今回は自動車部品に集中して書いてみます。

スペアー部品として考えられる部品には、定期的に交換が必要な部品と通常は壊れないものの何れは壊れる可能性のある部品があります。

1. 頻繁に交換が必要な消耗部品
• オイルフィルター
• 燃料フィルター
• エアーフィルター
• スパークプラグ
• ワイパーブレード
• エンジンオイル
• ブレーキオイル
• グリース
• トランスミッションオイル
• 不凍液
• 蒸留水
• エアコン フレオンガス
• 電球(ヘッドライト、ブレーキライト、その他)
• 電気フューズ
• スペアータイヤー

2. 稀に交換が必要な消耗部品
• ブレーキライニング
• ブレーキパッド
• サーペンタインベルト
• トランスミッションフィルター
• 冷却水フィルター(装備の場合)
• V-ベルト
• 電気リレー
• デイストリビューターキャップ
• デイストリビューターローター
• スパークプラグケーブル
• ショックアブソーバー(ステアリングダンパー)
• サーモスタット
• ホースクランプ
• スターターリレー
• バッテリー

3. 壊れる可能性のある部品
• スターターモーター
• オルタネーター
• ウオーターポンプ
• パワーステアリングポンプ
• ホース類(ウオーター、ブレーキ、トランスミッション、その他)
• 燃料ポンプ
• ファンクラッチ
• マスターシリンダー
• ブレーキアクチュエーターシリンダー
• ブレーキキャリパー
• オートパークプレッシャースイッチ(P30)
• ベアリング類
• イグニッションスイッチ
• スペアーキー
• サスペンション エアーバッグ

以上が何れは必要になる可能性のある部品ですが、スペアーパーツとして購入し家に保管又は携帯する必要のある部品は車の年齢、走行距離、状態、ガソリン/ジーゼル、走行場所、運転の仕方、走行頻度、保管状態、部品の入手し易さ、部品の保管寿命、その他で大きく異なります。

次回は保持すべきスペアーパーツの判断に関して書きます。

気になるキャンピングカー

旅先から帰って来てキャンピングカーは矢張り気に成ります。走らせる時間はありませんが確認の為に中に入ってみました。 

最初に確認したのはバッテリーの電圧で、メインバッテリーとサブバッテリーは両方共13.20Vを表示していました。 他に雨漏りや水漏れ、その他を見回しましたが、問題はありませんでした。 

しかし、出る前に振り返るとオレンジ色のランプが目に付き、直ぐにボイラーの電気スイッチを入れっ放しにしていた事に気が付きました。 空焚きを心配して直ぐに水タンクの水量をチェックしましたら満タンで安心しました。 

無論、センサーが付いていて空焚きには成らない様に成っていると思いますが、一瞬ドキッとしました。

普段は水タンクを空の状態にして置くのですが今回に限って満タンに成っていて自分でも信じられません。 氷点下に下る事はありませんので凍る事はありませんが、余分な重量は避けたいので空にする様にしています。 例え、水タンクを空にしてもボイラーには逆流防止弁が付いていますので、必ずボイラーの中に水が残る様に成っています。 

寒冷地ではウインターライズイングをする際何らかの方法でボイラーの水を無く必要があり、抜かないとボイラーや配管を壊す事に成りかねません。

1ヶ月に1度は走らせたく思っていますので、2-3日中には走らせる積りです。

機械は使わないと調子が悪くなる

家電製品やコンピューター(プリンター)同様、キャンピングカーは使わないと調子が悪くなります。 先日書きました洗濯機の水漏れは余り使っていない事も影響しているのかも知れませんし、しばらく使わないプリンターを調子良く使える状態に戻すには時間が掛かります。

旅行シーズンが来てキャンピングカーを調子良く使える様にするには冬支度(ウインターライズイング)をする必要があり、此れをしないとイザ使う時に調子を取り戻す為に時間が掛かったりお金が掛かる事になります。 保存前にオイル、燃料、その他の液体を交換し適正量に調整して置く事はよく言われます。

今は、年も明けてソロソロ春もそう遠くは無いと思える時期になりましたので冬支度は遅過ぎますが、若し、雪や凍結の問題が無い地方では時々走行する事は大切です。 その際、エアコン、発電機、その他、モーター類や動く部品が付いている物は動かすと調子を維持出来ます。 

単にエンジンを数分間掛けるのは良くないとされて居ます。 理由は暖められた空気が冷却する際に水と成って溜まり(コンデンセーション)、特に排気管に水が溜まればさびて穴があく原因に成りますし、電気関係の部品もさびて接触不良を起こす原因に成ります。 エンジンを掛ける場合は走行し、出来れば高速走行をして高温にさせると水分は蒸発して溜まる事は解消します。

駐車時に充電出来る装備が無い場合は、定期的に走行して満充電の状態に戻しておく事はバッテリー保護の意味でも非常に大切です。

関連した事で、年齢の割に走行距離が少ないキャンピングカー又は長期間使用されて居ないキャンピングカーは購入後に色々な問題が起こる可能性を含んでいる為避けた方が良いと言われています。 プラスチックやゴム類は使用しないと劣化が早まりひび割れ等が起こります。 丁度、人間の体も適度に使わないと劣化するのと同じです。

ショックアブソーバーに関して

ショックアブソーバーは操縦性を良くする部品ですが、選択を間違えると操縦性を悪くしたり乗り心地を悪くします。 即ちどの様なショックアブソーバーが必要かを知る必要があります。

キャンピングカーのサスペンションには大きく分けてトラックの様に硬い物と乗用車の様に必要以上に柔らかい物があります。 
又、ショックアブソーバーにも硬いショックアブソーバーと柔らかいショックアブソーバーがあります。

• 硬いサスペンション
キャンピングカーのシャシーの中にはトラック用に作られていて乗り心地が非常に硬いサスペンションの物が少なくありません。 この様なキャンピングカーにショックを抑える力の強いショックアブソーバーを取り付けますと乗り心地は益々硬くなり悪くなります。

この様なキャンピングカーには安価なショックを抑える力の小さなショックアブソーバーの方が高価な砂漠レースで使われる様なショックアブソーバーより乗り心地を良くします。
少々高価になりますが、縮む時には抵抗が少なくて伸びる時に抵抗が増すタイプのショックアブソーバーが有効です。

一般的に“コニーショックアブソーバー”や“モンローショックアブソーバー”の様な柔らかい乗り心地出定評のある物を選択するのが有効だとされています。

• 柔らかいサスペンション
キャンピングカーのサスペンションが乗用車の様に柔らかいと常にロールやピッチを起こしたり、横風や大型車の追い越しの際に大きく揺れて操縦性が悪くて非常に危険です。

この様なキャンピングカーには伸縮の抵抗が大きなショックアブソーバーが必要です。

“ビルスタインショックアブソーバー”や“ランチョーショックアブソーバー”は良く効く硬いショックアブソーバーの定評があります。

従って、ショックアブソーバーは価格より目的を良く考えて購入する事が大切です(同じメーカーでもモデルに依っても異なる)。


参考:
硬くて乗り心地が悪いキャンピングカーはタイヤ空気圧を正確に設定する事が非常に大切です。即ち、タイヤ空気圧が高くなればなるほど乗り心地は硬くなりますし、空気圧を規定の圧力より下げ過ぎますとバースト危険に直面します。 解決する方法は唯一、4輪、又は前後2軸の重量を測定し、それから適正タイヤ空気圧を算出し、空気圧を調整する必要があります。

スプリン(サスペンション)が弱くなってなっていたり、荷重オーバー等に因る操縦性が悪い問題はショックアブソーバーの交換では解決しません。 スプリングを交換/修理、補助スプリング取り付、減量等適切な対応をする必要があります。

最古のキャンピングカー  続き

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日本の車検制度は厳しく私の知人はボヤイテいました。 1977?年の話ですが、彼はワンボックスカーを改造してキャンピングカーとして使っていましたが2年毎に全てを取り出し修理工場から借りたタイヤに履き替えて車検を取っていると言っていました。

最近は緩和された様ですが、それでもシャシーや外装の変更は厳しいものと思われます。
アメリカでは改造車は沢山走り回っていて、RVでも奇抜なものを見ることがあります。 

写真の様に、多くの場合は乗用車又はトラック等のシャシーに大工さんが家を建てる要領で居住部分を取り付ける形です。 4800年を経た丸太をくり貫いて載せた物もあります。 此れが前回書きました最古のキャンピングカーです。

次のサイトに説明がされていますが、くり貫かれたこの木はレッドウッドと呼ばれセクオイアツリーの中の一種で世界で一番背の高い木だとされています。カリフォルニア州のヨセミテ国立公園、ビッグサー州立公園、レッドウッド国立公園他に点在しています。
http://www.nps.gov/redw/index.htm
http://www.nps.gov/yose/planyourvisit/sequoias.htm

カルフォルニア州の海岸沿いにあるレッドウッド国立公園に大きなレッドウッドが沢山あり、此れまでに350フィート(106m)を超える木は135本確認されており、近年、此れまでの最高を超える378.1フィート(115.2m)の木が発見されたそうです。

レッドウッドをくり貫かれたキャンピングカーはチャールズ ケロッグと言う人が作ったもので、1910年に“レッドウッドを保存しよう運動“を開始、1917年に倒れている長さ109m以上直径3.35m以上のレッドウッドを見付けました。 その22フィート(6.7m)部分をくり貫き、寄贈されたナッシのシャシーに載せて完成後は東部の主だった町を訪れたそうです。 このキャンピングカーは復元されて現在はhttp://humboldtredwoods.org/に展示されているそうです。

此れまで近くを通った事はありますが、この様なキャンピングカーが展示されている事を知らず中に入った事はありませんでした。 場所が高速道路(5号線)から遠く不便な所ですが、機会を見て行きたいと思います。


屋久島には7200年前後の木があるそうですので、このキャンピングカーより更に歳を取ったキャンピングカーもあるかも、又は作れるかも知れません。 しかし、木を手に入れる事は難しいでしょうし、それ以上に現在の車検制度では無理かも?

最古のキャンピングカー

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写真は4800年前のキャンピングカーです。 

修復されて現在はハンボルト州立公園に保存されています。

詳しくは後ほど書きます。

アメリカのガソリンと軽油価格

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ガソリン価格は、日本に比べて比較に成らないほど安かったのですが、1970年代のオイルショック以後徐々に値を上げ、現在では日本に追い付け追い越せです。

アメリカのガソリンや軽油価格は州に依って異なり、それも州税に大きく左右されます。 一般的に第二次産業(製造業等)が多い州は第一次産業(農業等)が多い州に比べて高く、当然ながら、カルフォルニア州は常にトップクラスの価格です。 

最近はインターネットのお陰で安いガソリンスタンドを直ぐに見付ける事が出来る様になりました。 幾つかありますが、ガスバデイーは最近では知らない人は無い位に一般的になりました。 上の写真はガスバデイーのサイトの一部で、此れを見ますと、カルフォルニア州はガソリンの価格では他の何処の州にも負けない事が明らかです(軽油価格は地図に表示されているガソリン価格より高い)。
http://www.losangelesgasprices.com/index.aspx?fuel=D

このサイトは一般市民メンバーで、近所のガソリンスタンドの価格を報告する様に作られています。 何時間前に誰が報告したかが分かる様になっていますので中には間違えもあります。例えばガソリンスタンドが指定の住所に無かったり、軽油は扱っていなかったりもあります。 しかし、大部分は正確で、カナダにも広がっています。 

上のサイトを見て頂ければ分かりますが、現在は日本より大分安くなっていますがここ2-3年に非常に高くなる事が何回かありました。 価格が安い時はレギユラーガソリンと軽油の価格はほぼ同じですが、高い時は軽油がレギユラーガソリンの20%前後高くなります。 この様な時は例えデイーゼル車の燃費が10%良くても燃料価格が20%高く、ガソリン車の方が経済的と言う事になります。 しかし、デイーゼルエンジン搭載RVの数が減る事は無く、最近では大型トラックを改造したクラスCに近い形状のRVも多く、これらの中型は“スーパーC”、特大型は“トラックコンバージョン”等と呼ばれています。 

カルフォルニア州の私の近所の軽油の場合を例にとりますと、安い所は1ガロン約$4前後で高い所は$5に近い価格です(上のサイト参照)。 此れを日本の価格に換算しますと、1リッター辺り80円 - 101円と言う事になります。

カナダはガソリンや軽油が豊富ですが、価格は北米以上です。 カナダの価格は以前は同じガロン表示でもアメリカのガロンに比べて多いインペリアルガロンが使われていましたが、現在はリッターが使われています。 アラスカに行く道中ではガソリンスタンドの数も少なく、日本よりも大分高い価格です。

兎に角、アメリカはガソリンの安い国だとの考え方は古い昔の事です。 アメリカでは5-6年前からトヨタのプリウスが沢山走り回っていて、最近ではホンダシビックのハイブリッドも良く見掛けます。

RVで旅行に関してはモット燃料が安くなって呉れれば良いのですが、それでも日本に比べれば有料道路が殆どありませんので助かります(東部には有料道路が多い)。

エアーホーン

デイーゼルエンジンを搭載しているDP(デイーゼルプッシャー)には、大型トラックやバス同様エアーコンプレッサーが搭載されていますので、エアースプリングやエアーホーンが装備されています(ここ3-4年エコの理由でデイーゼルエンジンを“前方”に搭載したクラスAがポピュラーになって居ますが、これらはエアーコンプレッサーを搭載しておらず、エアースプリングやエアーホーンは装備して居ません)。

デイーゼルエンジン(エアーコンプレッサー付き)を搭載している全てのRV、トラック、バスには乗用車に使われている電気式の警笛(クラクション)も装備されています。 理由は、エアーホーンは音が大き過ぎて市街地で使用すると迷惑になるからです。 交通法規は州に依って異なりますが、市街地での使用禁止や、夜10時から翌朝7時まで使用禁止の様な州もあります。

アメリカの交通取り締まり警察官は職業トラック運転手に非常に厳しくい為トラック運転手は法規を守り無謀な運転をする人は少なく、市街地では電気式警笛を使用すると思われます(多くのトラックはエアーホーンと電気式のホーンではスイッチが異なる)。 日本同様、アメリカでも滅多に警笛を鳴らしているのを聞く事はありませんが、市街地で大型トラックがカが鳴くような小さな音の電気式警笛を鳴らしているのを聞いた事があります。  

“カルフォルニア州”では大型牽引型トラック(トウドを牽引するRVを含め)の制限速度は最高が時速55マイルです。 従って、一般乗用車(大型バスや牽引していないクラスAを含む)の最高制限速度が時速70マイルの場所でも大型トラックは時速55マイルに近い速度で走ります。

私はカルフォルニア州内では時速58マイル(制限速度55マイル)で走行する様にしていますが、65マイルで走行するクラスA(トウド牽引)も少なくありません。 制限速度を10マイルオーバーですが、クラスAが捕まっているのは見た事がありません。 しかし、トラックが捕まっているのは良く見掛けます。 CBラジオ(チャンネル17と19)を聞いていますと、トラック同士でパトロールカーを見た場所や隠れている場所の情報交換を頻繁に行っています。 場所表示は道路脇に州境から1マイル毎に示されて居ますので、それを使って行います。

本題に戻しますが、日本でDPをお持ちの方でエアーホーンが付いて居るにも拘わらず乗用車の警笛が鳴ったり、電機式警笛が取り付けてあるのを見て不思議に思った方もあるのでは無いかと思います。 必ずエアーホーンと電気式ホーンが装備されていて、切り替えスイッチが付いています。 一般的に、電気式ホーンは常に繋がっていて、スイッチに依りエアーホーンをオン/オフさせる仕組みになって居ます。

日本製デイーゼル搭載バスやトラックはどうなのでしょう? 路線バスは何時もエアーホーンで、電気式ホーンは聞いた事がありませんので、エアーホーンだけが搭載されているのでしょう。