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RV用外部電源=ショア―・パワー (アメリカ、カナダ)

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RV(キャンピングカー)の電源にはDC電源とAC電源があり、DCはバッテリーに蓄電された12V、ACにはRVに搭載された発電機からやRVパークや家庭のコンセントに差し込んで得られる外部電源があります。  (参考: 外部電源の事を英語ではショア―・パワーと言い、此れは船舶用語で、船がショア―、即ち岸に停泊した際に岸の電源を使用する事から来ていて、RV界でも同じくショア―・パワーと呼んでいます。)

DC電源はインバーターを使ってAC電源に、AC電源はコンバーター(チャージャー)を使ってDC電源に変換する事が出来ます。

今回はRVに関連したAC電源に関して書きます。
AC電源の種類(写真上左):
RVに使用されて居るAC電源には3種類あり、RV界では一般的に20アンプ電源、30アンプ電源、そして50アンプ電源と呼ばれていて、それぞれの電源差し込みプラグの形状が異なります。 
20アンプ、30アンプ、50アンプはそれぞれ名目上の最大電流を意味し、20アンプ電源と30アンプ電源は何れも120Vで電源差し込みの足の数は3本(配線3本)ですが、50アンプ電源は120Vと共に240Vの使用可能な場合もあります。 電源差し込みの足の数は4本(配線4本)です。 

RVのAC電源:
テントトレーラー、クラスB、クラスCの小型のRVには20アンプの電源差し込みプラグが一般的で、クラスA(ガソリン車)、クラスC等には30アンプの電源、大型クラスA(デイーゼル・プッシャー)等のより大きな電気容量が必要とされるRVには50アンプ電源差し込みプラグが装備されています。 50アンプが装備されて居ますとRV内の配線は通常2系統在り、走行中は発電機を使用する事で又RVパークで駐車中は外部電源に接続する事で2基のルーフエアコンを同時に使用する事が可能です。 一般的に30アンプの電源の場合は例え2基のルーフエアコンが装備されて居ても2基を同時に作動させる事は無理です。

RVパークに於ける外部電源(写真上右):
RVパークの宿泊価格は通常RVの種類や大きさでは違いがありませんが、必要とする設備で料金が異なって来ます。  各RVサイトにはAC外部電源、水道、下水の3種類の組み合わせ、即ち電源だけ、電源と水道、その他それらの組み合わせがあり、サイトに全ての設備が有っても外部電源だけを必要とすればAC外部電源、水道、下水の全ての設備(フル・フックアップ)が整っていても料金が安いRVパークもあれば設備に依ってサイトの価格が決まっているRVパークもあります。

更に外部電源には3種類あり、地方の田舎町の小さなRVパークでは20アンプだけの所もありますが、30アンプ又は30アンプと50アンプの設備を有するRVパークが一般的です。 通常、電源の種類では価格は異なりませんが、夏の暑い時期にルーフエアコンを2基回し続ける必要がある地域のRVパークでは50アンプを使用する場合は余分の料金を要求する場合もあります。

電源アダプター(写真左下):
大きなRVパークには電源ボックスが装備されて居て、20アンプ、30アンプ、50アンプ、何れの電源プラグにも対応出来ますが、例えば30アンプ外部電源用プラグを装備したRVが20アンプ電源だけのRVパーク、又は50アンプ外部電源用プラグを装備したRVが20アンプ、30アンプ電源だけのRVパークを使用する場合は電源アダプターが必要となります。 アダプターは小さなアンプ数から大きなアンプ数に変換するアダプターと大きなアンプ数から小さなアンプ数に変換するアダプターでは形状が異なりますので、何れが必要かに注意をする必要があります。