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タイヤ 空気圧

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最近は、冬に入る前に冬用のタイヤに履き替える人も多い様ですが、タイヤ交換をしない人も必ず空気圧を調べる必要があります。 タイヤとバッテリーは高価ですので、一寸した気配りをする事で両者の寿命は大きく伸びて車両維持費を大きく下げる事が出来ます。 即ち、タイヤの場合は空位圧、バッテリーの場合は電圧を適正値以下に下げない事で多額の出費を減らせます。 又タイヤバーストの最大原因は低空気圧で、バーストを起せば車体への損害どころか人身事故にも繋がりかねません。

空気圧と温度:
タイヤは走行中の摩擦で温度が上昇しますし、タイヤ空気圧は気温(タイヤ温度)によって可成り変化します。 この為にタイヤ空気圧は走行前にチェックをする必要があります。 更に、夏の間に調整したタイヤ空気圧は冬には15%前後下がっている可能性は大いにあります。 従って、今の時期ですと夏に調整した空気圧では低過ぎて、タイヤの異常摩耗どころか、バーストに繋がる可能性もあります。

適正空気圧は通常運転席横の柱に表示されていますので、この数値を元に調整します。
夏の間に調整した空気圧が全てのタイヤで同じ程度下がっている場合は温度が理由で、漏れは無いと判断して先ず間違いありません。
参考:
タイヤの側面に記されている空気圧は最大空気圧で、適正空気圧はこの数値より低い数値です。 
気温や走行中のタイヤの熱に依り最大空気圧を超える事は問題ありません。

夏にロスアンジェルスからカナダに行く場合は40度前後の砂漠地帯を走り、カナダに入って気温が低い場合はタイヤに空気を足す必要がある場合もあります。 バーストを考えての理由もありますが、極端に寒い時は早朝に温度が下がって装備しているタイヤ空気圧モニターが警告音を発する事があるからです。 
アメリカではタイヤ空気圧モニター(TPMS=Tire Pressure Monitoring System)を取り付けているRVや大型輸送トラックは多く、走行中に何らかの理由で設定空気圧より25%下がりますと警告音を発します(メーカーにより異なる)。 

カナダで滞在中に空気圧を高くした場合、帰りのシアトルの悪路では乗り心地が悪くなり、砂漠地帯でも高温の為に空気圧が上昇して乗り心地が悪くなりますので、カナダの国境を過ぎた辺りで空気を減らす必要があります。


タイヤ空気圧調整:
冬が近付いてタイヤ空気圧を調整する際は調整時の気温も考慮すると良いかも知れません。 即ち、冬の特別暑い昼間に調整する場合は少々高目に、気温が極端に低い日や寒い早朝に調整する場合は少々低目に調整すると良いでしょう。

乗用車の場合は空気圧が少々高目でもそれ程乗り心地に影響は有りませんが、RVの場合はタイヤが硬い為に乗り心地に影響が出ます。 エアーサスペンション付きRVでも悪路では空気圧が乗り心地に大きく影響します。 振動や大きな衝撃はRVの走行部品、装備、その他の故障を誘発させますし、当然サスペンションや車体の寿命も短くします。

是非タイヤ空気圧をチェックし、適正空気圧に調整しては如何でしょう。