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“オートパーク”の故障  その5.  “オートパーク”の緊急解除、及び調整

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“オートパーク”に関してRVフォーラム等でよく目にする事柄は、既に説明しました“RGS”の問題と共に、“オートパーク”が誤作動を起こして移動不可能になる問題です。 

今回は“オートパーク”が誤作動(故障)を起こした際に如何にして緊急解除(一時的に)をするか、並びにパーキングブレーキの調整に関して“Oldusedbear”の説明を元にして書きます。 詳しくは次のサイトを参考に為さって下さい。
http://www.rvautopark.com/wp-content/uploads/2013/09/Adjusting-brake-shoes-for-AutoPark-parking-brake.pdf

パーキングブレーキドラムの場所:
一般の乗用車は通常、パーキングブレーキは後輪に取り付けられた走行用ブレーキと兼用していて、パーキングブレーキレバー(フットペダル)を操作する事に依って後輪のブレーキドラム/デイスクを締め付けて作動しますが、“オートパーク”のパーキングブレーキには専用のブレーキドラムがトランスミッション直後のドライブシャフトに別に付いています。 

“オートパーク”の緊急解除
電気系統の故障等で油圧ポンプが機能しなく成りますと、オートパークのアクチュエーター内のスプリングが伸びて(自然の状態に戻って)ドラムを締め付けてパーキングブレーキが掛かった状態になり、走行不能になります。  この様な状況下での応急処置として、イラスト左上に示されています様に、クレビスピンを抜いてドラムを締め付けているアクチュエーターを分離する事に依り移動可能に出来ます。

注意:
• ホイールチョークを仕掛けて車が動かない様にしてから作業を開始
• クレビスピンには強い力が掛かっている為、ピンを抜く際はケーブルやレバーに力を加えて、ピンに過度の力が掛かって居ない状態にして抜く
• 指に怪我をしない様に注意

パーキングブレーキドラムの調整の必要性確認:
• 簡単な方法:
パーキングブレーキ調整の必要性確認はRVを傾斜のある場所に移動させて調べる事が出来ます。  即ち、(フットペダル又はプッシュ/プルノブが装備されている場合は解除の状態にして)シフトレバーをパークに入れてオートパークの効力を確認し、若しRVが動き出す場合はブレーキドラムの調整が必要です(当たり前過ぎ?)。  
• 正式な方法
オートパークのアクチュエーターの総移動可能距離は1.45インチ(3.68cm)ですから、アクチュエーターの移動距離を実測して1.45インチ(3.68cm)に近ければ傾斜に於いてブレーキは十分な効力を発揮出来ず、反対に実測値が1.25インチ(3.17cm)以下であればパーキングブレーキが解除の状態でも走行中にブレーキを引きずって居る可能性があります。  
尚、アクチュエーターからドラムの連結デザインから、正しく調整されている場合もアクチュエーターが1.25インチ(3.17cm)移動しても、ドラム部分のケーブルは1インチ(2.5cm)程度の移動距離です。

パーキングブレーキドラムの調整:
パーキングブレーキの調整はイラスト右上に示されていますスターギヤーを回転させて次の要領で行います。 
• ドラムを回転させてドラム面の楕円形の窓が12時の方向、即ちスターギヤーの真上に設定
• フラットドライバー等でスターギヤーを上方に向けて回転させるとドラムを絞め付ける   
• スターギヤーを回転させてライニングがドラムに接触するする直前の状態に調整

オートパークには3つのタイプがあり、フットペダル又はプッシュ/プルノブが装備されている場合はエンジンを掛けた状態でシフトレバーを“ニュートラル”に入れ(オートパークが解除の状態)、フットペダル又はプッシュ/プルノブを操作してパーキングブレーキを作動させ、若し動き出す様であればフットペダル/プルノブに関連した調整が必要ですが、フットペダル又はプッシュ/プルノブが装備されていない場合はドラムの調整でオートブレーキの調整は完了です。

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