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“オートパーク”の故障  その2.  “オートパーク”の機能

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1989年-2007年のGM(シボレー)又はワークホース製シャシーを使用した多くの大型クラスA モーターホームには“オートパーク”が装備されています。 

“オートパーク”の機能:
一般的に、自動変速機が装備されている車(乗用車、バン、トラック)のシフトレバー(プッシュボタン)をパーキング(P)に入れますとトランスミッションに付いているギヤーに爪が入り、ドライブシャフトが回転出来なくなり、パーキングブレーキを掛けなくても車が動かない状態になります。 しかし、重量の大きいクラスA モーターホーム(GVWR 16000ポンド以上)にこの方法を採用しますと爪が折れたり、その他の理由で問題が起こる可能性が考えられ、トランスミッションの回転を止める装置は付いて居ません。 その為、シフトレバーをパーキングに入れてパーキングブレーキを掛け忘れて車を離れる場合を想定して(?)、シフトレバーをパーキングに入れますと自動的にパーキングブレーキが掛かる装置が“オートパーク”です。 

“オートパーク”の種類:
構造上、大きく分けて三種類あります。
• タイプI システム  1989年 - 1994年 (写真左)
パワーステアリングの油圧を利用して、“オートパーク”が機能しますが、フットペダル式パーキングブレーキも兼ね備えていて、ドライブシャフトに取り付けられたブレーキドラムを締め付けます。 

• タイプII システム  1994年 - 1998年 (写真右)
パワーステアリングの油圧の利用の代わりに、 “オートパーク”専用の電動油圧ポンプとオイルタンクが装備され、タイプIと同様にパーキングブレーキ用フットペダルも装備されています。

• タイプIII システム  約1998年 - 2007年 (写真右)
タイプII同様に専用電動油圧ポンプが装備されていますが、タイプIやタイプIIと異なりパーキングブレーキ用ペダルは無く、その代わりにダッシュボードに黄色いプッシュ/プルタイプのパーキングブレーキ用つまみが付いています。

以上が“オートパーク”の種類ですが、中にはタイプIでありながらプッシュ/プルタイプのつまみが付いて居たり、その他“オートパーク”を装備しながら乗用車同様のトランスミッションロック機能が付いて居る例外もあるそうです。 

従って、“オートパーク”が装備されているRVにお乗りの方は、先ずはどのタイプの“オートパーク”が装備されているかを知る必要があります。

“オートパーク”の問題点:
タイプIIやタイプIII、即ち専用のポンプを装備している“オートパーク”はタイプIに比べて問題(故障)が多く、パーキングブレーキが解除出来なくなって動けなくなったり、反対にパーキングブレーキが作動しなくなったり、その他ダッシュボードのパーキングライトの点灯等の問題が多数報告されています。 原因は幾つかに限られていて、ロジャー(“オートパーク”のエクスパート)に依りますと、ある程度の機械知識があれば簡単に修理が出来るとの事です。

次回は“オートパーク”に関する故障原因の種類を説明する予定です。 恐らく、故障が起こる前のメインテナンスや、必要予備部品の必要性の判断に役立つと思います。

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