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モデルT フォード 

ファイル 683-1.jpg

編集: ヘンリーフォードとモデルTに関するビデオを追加


次のビデオは100年前に製造されたモデルTに関する当時の様子です。
https://www.youtube.com/watch?v=S4KrIMZpwCY

ヘンリーフォードは自動車組み立て時間をそれまで他の会社が費やしていた10分の1に短縮しました。
モデルT は単純で、耐久性に富み、安価でした。 大量生産に力を入れていたヘンリーフォードは冗談で“どんな色でも選択出来ます、但し黒であれば”と言って居たそうです。
1909年に最初に作られたモデルTは現在の日本円に換算して約11万円(120円/$)でしたが、勿論、当時は高額でした。 ヘンリーフォードは従業員に1日600円の給料を払い、他の仕事に比べて高給でした。 
又、それまでの1日9時間から8時間労働に短縮し、そうする事により1日3交代で24時間の組み立て作業を可能にしました。 

当時の難しい経済状況の中で人々は国中から仕事を求めて集まって来ました。 モデルTの製造は1908年から1928まで19年間続き、最後の頃の車は最初の頃に製造された車に比べて相当変化されていました。

木製スポークが組み立てられた後はペンキが滑らかになる様に手でヤスリが掛けられ、現在のエンジンと比べると馬鹿げて居ると思われるほど簡単で、サイズは4気筒、2900cc、24馬力で、重量はモデルに依って異なりますが約1100Kg、最高速度は65-72Km/時、前進2速でした。

組み立てラインは2つに分けられ、ホイールやタイヤの組み立てが終わると別の場所で組み立てられたボデイーが乗せられました。

長年の間に多数のボデイースタイルが作られ、ツーリングカー、ロードスター、ロードスターピックアップ、タウントラック、クローズドキャブタウントラック、クーペ、2ドアー、4ドアー、センタードアー、ステーションワゴン、オープンカー等がありましたが、結局はモデルAに替わりました。

現在同様、完成した車は組み立てラインから出て来て、そのボデイースタイルは様々です。

19年の間に1500万台ものモデルTが製造されました。 1500万台目のモデルT は4ドアーのオープンカーで、色は黒ではなく、ヘンリーフォードも乗ってアッセンブリーラインから出て来ました。

エンジンスタートは手動でクランクをしなければなりませんでしたが、小さくて圧縮比が低い為、半回転もさせれば簡単に始動しました。

当時、自動車に乗る事は特別で、乗ること自体が楽しみでした。 それまでの手段の馬車等に比べて10倍速く行けましたが、当時の道路、特に田舎は最悪で、従ってモデルTはどの様な悪い条件にも耐えられる様に頑丈に作られなければならず、その点よく出来ていました。  多くの田舎道はデコボコの泥道で、町でも雪が降っても洪水が起きても乗り越えなくてはなりませんでしたが、モデルTはアンビリーバブルでどんな道路コンデイションにも対処しました。

このビデオに写っているモデルTが“現在走っている殆どの車のおじいさんの、おじいさんの、おじいさんのおじいさん”です。


次のビデオはヘンリーフォードとモデルTに関する長いビデオ(46分)です。
興味がある方はご覧下さい。
https://www.youtube.com/watch?v=VGWeQ2kIPKY

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