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アリゾナ州 クオーツサイト  その4 バッテリー使用量

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今回はバッテリーモニター、即ちサブバッテリーの残量を知る事が出来る計器に関して書きます。

砂漠の中でのキャンプは勿論、道の駅、トラックストップ(大型トラック用ガソリンスタンドで豊富な駐車場)、レストエリア等、外部電源が無い場所での宿泊をドライキャンプと言います。 毎日転々と移動する旅行の場合は連日走行しますのでサブバッテリー充電は左程問題はありませんが、外部電源無しで同じ場所に2泊、3泊となるとジェネレーター(ガソリン、軽油、プロパン)、ソーラーパネル、風力等の電源が必要になります。  当然ながら計画的な電気消費と充電は大切で、常にバッテリーの充電状態を知る必要があります。  この目的のバッテリーモニターが市販されています。

バッテリーモニターは常時次の状況を表示する事が可能です:
• 電圧
• 消費電流(プラス数値)、充電電流(マイナス数値)
• %電気量(残量=DOC=Depth of Charge)

バッテリーモニターの取り付け概要:
バッテリーモニターはモニター本体、シャント(電流を測定する為の抵抗)、太いバッテリーケーブル、モニターへの細い線からなり、配線は上のスケッチに示されている通りで、状況を知りたいバッテリー(サブバッテリー)の電気は全てシャントを通る様にし、従ってバッテリーを出入りする電気、即ちシャントを通過する電気が計算されてバッテリーの%電気量もモニターに表示されます。

既に何度も書いて居ます様に、バッテリーの寿命は電気使い過ぎが大きく影響します。 満充電の50%(12.2V)程度を目安にして使用するのが現実的で、経済的だとされています。

参考例:
今回のドライキャンプでのバッテリーモニター例を参考として示して於きます。 実際に使用した電化製品や使用時間は記録しませんでしたので予想です。

使用バッテリー:
• Lifeline  GPL-4CT6V (220 Amp-Hr)
• 個数   4個
• 合計容量   440Amp-Hr

推定使用時間(早朝から深夜まで):
• 小型テレビ      12時間
• 照明 (12V)     6時間
• ウオーターポンプ   45分
• PC、携帯、電子機器充電   5時間
• ジェネレーターで充電 1.5時間
• 電子レンジ   10分
冷蔵庫はプロパンガスに設定、インバーターは常時オンにしていました。

翌朝に示されていたバッテリーの電圧は12.3V、消費電気量は約40%(残り60%)と言う事で無難な電気使用量でした。  テレビの時間が長過ぎるかも知れませんが、2匹の犬がテレビが好きで外出中もテレビを付けっ放しにしてありました。  インバーター(2.8Kw)がオンの場合はACを使用していない状態でも2-3アンプ程度は消費していると思われます。

バッテリーモニターは必要無し:
バッテリーの電気残量(%、又はアンプ時)はバッテリーの電圧と深い関係にあります。 従って、電圧を知れば電気残量が分かり、バッテリーモニターの必要はありません。 即ち、デジタル式電圧計を取り付け、その横に電圧と電気残量の関係を示す表やグラフを貼って於けばモニターと同様の機能を果たします。

デジタル式電圧計はネットで1000円以下で販売されて居ますので、サブバッテリーとメインバッテリーの両方の電圧をモニター出来る様に色分け(赤、緑、青、黄?)して2セット取り付けをお勧めします(運転中に見る事が出来る位置と後部に1セットづつあると便利です)。

デジタル式電圧計は小数点以下2桁、即ち12.XXまで表示出来る物をお勧めします。 小数点以下2桁が表示されて居ますとバッテリーが充電中、又は放電中の動向が短時間に分かります(シャントを取り付ければ電流計取り付けも可能)。
http://www.ebay.com/sch/i.html?_from=R40&_trksid=p2047675.m570.l1313.TR0.TRC0.H0.XDC+3.50-30V+4+Digital+LED+Volt+Voltage+Meter+&_nkw=DC+3.50-30V+4+Digital+LED+Volt+Voltage+Meter+&_sacat=0

バッテリーモニターは一種の大人の玩具だと私は思います。 モニターがありますと、電化製品を使って使用電流を見、ジェネレーターで充電して電流(充電中はマイナスで表示)がバッテリーに戻る量を見る事が出来て面白くはありますが、丁度、工事現場で重機が作業をしているのを見るのと同じかも?  工事現場で重機を見るのが好きな人にはバッテリーモニターが欲しくなるかも?  現実的には取り付け費用ほど利益は無く、電圧計(必要であれば電気量チャート又はグラフ)で十分だと思います。

電圧と%電気量の関係を示すグラフとチャートを添付する積りでしたが、余りにも異なる数値が出回って居る為、少々時間を掛けて次回に添付します。 確かな事は50%の電気量は12.20Vにほぼ一致しています。

私は道路工事の重機が作業をしているのを見るのが好きな為Trimeticを取り付けました。 Trimetric電圧、電流、%容量の何れか1つの切り替え表示で、一度に全てを見る訳には行きません。 その為に、全てを一度に見る事が出来るNASA Clipperを取り付けました。 両者共殆ど同じ数値を示しています。


参考:
“アメリカのRVerはバッテリーとタイヤに気を配っている”と以前何度か書きましたが、それを示すのが、前回(その3 ソーラーパネルが大活躍)の写真にも写って居ます白いタイヤカバーです。  此れは日光に依るタイヤ表面の劣化(ひび割れ)を避ける為で、砂漠地帯だけでは無くて、自宅やRVパークで長期間駐車をする際にカバーやダンボールを使う人は少なくありません。

私はタイヤカバーは使いませんが、タイヤの劣化やひび割れに悩んだ事はありません。 秘訣はタイヤ用の化学薬品を使用しない事です。 薄い石鹸水と水で洗うのが一番だと言われて居ますが、私は単に水洗いをするだけで、それも滅多にしません。 タイヤのひび割れは、タイヤを余り手入れをし過ぎる人に起こる様な気がします、即ち宣伝されているタイヤケアー製品をあれこれ使い過ぎているのでは?

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