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如何に経費を下げるか、 バッテリーとタイヤーに関して

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無駄な経費を省き、RVライフを楽しむ為にはメインテナンスが重要ですが、自分で修理を行わない方も次の二つの事で相当効果があると思います。 

その二つとはバッテリーとタイヤのチェック(メインテナンス)です。 何れも“高価”であると同時に定期的に交換が必要な消耗部品だからです。 その為、常に気を配ってより長く使用使用する事で無駄な費用が節約出来ますが、無視をしますと短期間、場合に依っては1年以下で駄目にして仕舞う可能性もあります。 経験者も居る筈です。 簡単なチェックをし、素早く対応する事で安全で経済的なRVライフを楽しめます。

バッテリー:
何度か書きましたが、ハウス用のバッテリーにはサイクル(デイープサイクル)バッテリーが不可欠です。 RVや船に興味がある人以外は馴染みが薄い様で、ホームセンターの店員さんや自動車部品店の店員さんは知らない人が多くて取り扱いをしていません。 以前(3年位前)、ホームセンターの自動車部品売り場に、バッテリー販売(製造?)会社から派遣された方とたまたま話をする機会がありました。 その時に、アメリカでデイープサイクルバッテリーと呼ばれているバッテリーが日本ではサイクルバッテリーと呼ばれ、サイクルバッテリーは余り知られて居ない特殊な物である事を知りました。

マリーンバッテリー:
キャンプ場(道の駅)で宿泊する度に照明を使ったり音楽を聴いてエンジン(自動車)用バッテリーの電圧低下を繰り返しますとバッテリーの寿命は1年以下になる可能性があります。 従って、この様な使用の仕方を続ける際は、エンジン用のバッテリーでは無くマリーンバッテリー(船舶用)の使用をお勧めします。 マリーンバッテリーは一般の自動車エンジン用バッテリーより高価ですが、エンジンをスタート出来る瞬発力と耐久力を兼ね備えていて、又、サイクル(デイープサイクル)バッテリーほど高価ではありません。 アメリカではACデルコのボエッジャー(AC Delco Voyager)がポピュラーでした(昔)が、同じ様なマリーンバッテリーが日本でも手に入れる事が可能だと思います。

サイクル(デイープサイクル)バッテリー:
RVにエンジン用とハウス用の別々のバッテリーが搭載されている場合は、ハウス用には必ずサイクル(デイープサイクル)バッテリー、又はマリーンバッテリーを使用し、自動車エンジン用のバッテリーの使用は避ける冪です。 その方が初期投資は大きくても長い目で見れば、ズーと得に成ります(サイクルバッテリーには異なる種類がありますがここでは省略します)。
しかし、例えサイクル(デイープサイクル)バッテリーでも、電圧を下げればその程度により寿命は短くなります。 バッテリーの寿命は電圧を下げる回数と共に、下げる電圧量に指数関数的に短くなります。 
バッテリーの種類、使用温度、バッテリー会社の見解等により異なりますが、100%満充電は12.8V、0%は10.5V(11.8V)として、妥当な電圧下げ量(DOD=Depth of Discharge)の目安としては約50%、即ち12.2V以下に下げない様に心掛けるのが良いとされています。 時には下げ過ぎて仕舞う事もあって当然ですが、その場合は低い電圧を維持せずに出来るだけ早く満充電に戻す事も寿命を短くしない秘訣です。

バッテリー メインテナンス:
最初に書きました様にメインテナンスは大切です。 バッテリーの場合は電解液が十分に入っていて端子に緑青が付着していたりバッテリー表面に汚れがこびり付いて居ない事を確認します。 一般的に毎月一回と言われて居ますが、此れは何らかの理由で過充電が起こりますと短期間の間に電解液の量が下がって電極が電解液から露出し、バッテリーの寿命を短くして仕舞う可能性があるからです。 電解液が減っている場合は当然、蒸留水を足す必要がありますし、過充電が起こらない事を確認する事も大切です。 即ちオールタネーターの電圧が14.5V以下、長期の充電の際は13.3V以下である事を確認する必要があります。

電解液が自動的に、又は簡単に補充出来る為のバッテリーに取り付ける器具も販売されていますが、意外と高価です($60-$100以上)。  しかし、バッテリーは電解液の量を確認し難い所や補充が難しい場所に格納されている場合が多く、この様な器具を利用する人は珍しくありません。
https://www.google.com/search?q=battery+watering+system&biw=1236&bih=706&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ei=NcSqVO39A4yxogT1x4KIAg&sqi=2&ved=0CAgQ_AUoAw

電解液を減らさないアイデイア:
• ミネラルオイルの添加
完全に密封されているバッテリーの場合は別ですが、バッテリーの上部にキャップが付いている場合は僅かづつ電解液が減ります。 しかし、バッテリーに僅かのミネラルオイルを加える事で電解液の減りを大きく軽減させる事が出来ます。

ミネラルオイルは、便秘用や肉屋さんが使う厚いまな板の割れを防ぐ(Butcher Oil)為に売れれています。 バッテリー専用の同じ目的の添加剤も販売されていますが基本的にはミネラルオイルと思われます。 同様のミネラルオイルは日本でも売られていると思われますし、便秘用のミネラルオイル(ひまし油?)が使えるのではないかと思われます(?)。 

添加する量は一般的に1セル当たり2オンス(約50cc)と言う人が多いのですが、私はバッテリーの中を覗いて適当に入れています。 恐らく20cc以下だと思われ、小さなブッチャーオイルを一瓶買えば余ります。

• ミネラルオイルの効用
ミネラルオイルは電解液より軽く、電解液の表面に被さって充電時にバッテリーからガスが逃げ出す事を抑え、温度差で起こる膨張/収縮や結露に依る水分の減りも抑え、従って、電解液の減りは大幅に減少します。 又、ガスがバッテリー内に留まる事でバッテリーの寿命が長くなるとも言われています。
電解液がバッテリーの外部に出る事が緩和されますので、電解液によるバッテリーのプラスマイナスの端子やケーブル端子の酸化や緑青の発生が無くなり(軽減)接触不良も起こり難くなり、バッテリー上部の汚れも減ります。


バッテリーに関する重要点:
• ハウスバッテリーにはサイクルバッテリー又はマリーンバッテリーを使用
• ハウスバッテリー(サイクルバッテリー)の電圧は12.2V以下に下げると寿命は指数関数的に減少
• エンジンバッテリーは12.5V 程度を限度と考え、出来るだけ満充電を心掛ける
• 電極を電解液から露出させない


参考:
私は、約20年程前からこの方法を使っていますが、ここ10年ほどはハウスバッテリーは完全密閉式のバッテリーを使用して居ますので、エンジン(シャシー)用バッテリーだけにミネラルオイルを使用しています。 ミネラルオイルを使用し始めた前(昔)は酸化の為に、銅製のケーブルターミナルが腐食して虫が食った様に減る事もありましたが、ミネラルオイルを使用し始めてからはその様な事は起こりません。 当然、電解液を溢れさせたりすれば腐食は起こります。  以前、ターミナルの酸化を防ぐペースト状の商品を塗った事もありますが、塗らなくても錆びない、乾燥した状態を維持出来ます。