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デイーゼルプッシャーのエアーシステム、  その3 エアードライヤー交換、修理

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正常に機能している場合はアッセンブリーで交換をする必要は無く、乾燥剤が入ったオイルフィルターフィルタータイプのカートリッジやチェックバルブ等オーバーホール部品が販売されています。 今回、Pure Air Plus用に私はDQ6026のキットを購入しました。 このキットにはチェックバルブと共に、交換フィルター類が含まれています。

アッセンブリー取り外し:
RVフォーラムの書き込みに依りますと、部品交換(フィルター、バルブを含む)をする際に外さずに行おうとした人が可なり居ますが、最終的には、アッセンブリーを外して作業をしている人が多い様です。 

エアードライヤーは可なり重量(約10Kg)があり、狭い場所の手の届き難い場所のシャシーに取り付けられています。 従って、取り外しや取り付けには力が必要で、仮に乗せるスタンドや空箱等があると役立ちます。

必要工具:
• フィルター(直径5インチ=12.7cm)を外すフィルターレンチ又はストラップレンチ
• ソケット  3/8、5/16、7/16、9/16
• ボックスレンチ 11/16
• マイナス スクルードライバー
• ネジ用漏り止め
• 古布、ペーパータオル等

所要時間:
2時間前後 (初めての場合)

取り外し/取り付け作業:
1. エアードレンを緩める等して全てのエアーを抜いて空気圧をゼロにする
2. スペース的に可能であれば、フィルター(径5インチ)を手で回せる程度に緩める (ゴミが入る事を防ぐ為にフィルターは外さない)
3. ドライヤーより全てのエアー配管を外す
4. ヒーターの配線をコネクター部分で、ロックタブを少し持ち上げて外す
5. 4本のボルト/ナットをブラケットより外して、ドライヤーアッセンブリーを取り出す
6. アッセンブリー外部の埃や汚れを取り除いてきれいにする
7. 1個のネジを外し、ストラップを緩めてブラケットを外した後、プレッシャーリリーフバルブを取り除く
 
注意 リリーフバルブのネジ部が緩まず、リリーフバルブを折るケースが多発、原因は組み立て時にネジ固着剤が使用されている為。  ユックリと均等の力を加え、緩まない場合はトーチで過熱してから緩める、折れた場合はドリルで折れた部分の穴を大きくしてからタップでねじ切りをするか、修理専門店へ

8. 新しいリリーフバルブをねじ込む (15 ft-lb)
9. 5インチのカートリッジを外す
10. カートリッジを外した後、ドライヤーアッセンブリーの穴よりプラスチック部分2箇所を摘まんでフィルターを取り出す
11. 新しいフィルターに“O”リングを取り付け、シリコングリースを付けてからドライヤーアッセンブリーの穴に差し込む
12. 新しい5インチのフィルターのシール部分にシリコングリースを塗り、取り付ける (ガスケットが接触後1/2回転、手締め、道具は使用しない)
13. 4本のボルト/ナットでドライヤーアッセンブリーをシャシーに取り付ける(30 ft-lb)
14. 外した配管、配線を元通りに繋げる
15. 数分間エンジンを回転し続けて、空気圧が約120psi(Cut Out Pressure)で止まる事を確認する
16. ブレーキを繰り返し、約90 psi(Cut In Pressure)で圧力が増し始める事を確認
17. 漏れが無い事を確認して完了


Haldex/MidlandのPure Air Plusに関して書きましたが、Meritor/WabcoのSystem Saverの場合は小型で部品数も少ないので、今回のPure Air Plusより簡単だと思います。 

参考1(写真):
フィルターの内部:
今回外した古いカートリッジを開いて内部を調べてみました。 その結果、フィルター内には0.5mm程度の、砂よりは大きな乾燥剤粒子が一杯に詰まっていて非常に頑丈に、高品質に出来ていて、フィルターが高価である理由が伺えます。

使用状態:
前回交換後7年経て、約10万Km 走行していますが、未だ80%の寿命が残っている様に思えました。 乾燥剤粒子の約10%程度がカートリッジ内部の底(取り付け状態で上)の部分で団子状に固まり、黒く変色していましたが、残りは乾燥してサラサラでした。 水分を含むと黒く変色すると思われます。

ドライヤー本体の下部は水分が多く、オイルと水が混ざったミルク状の液体が溜まっていて酷い状態と思いましたが、空気を圧縮すれば水滴が出来、本体の下部に常に水分があって当然、従って、酷い状態が正常と思われます。


参考2: 前回、エアードライヤー用ヒーターの導通が無い為に新しいヒーターを注文したと書きましたが、その後、マニュアルを読んでいて、このヒーターにはサーモスタットが内蔵されていて温度が約7度以下に下がると導通(12V用は1 - 2オーム)する事を知りました。 冷凍庫に1分ほど入れた後に測定の結果、丁度2オームを確認、古いヒーターを再度取り付けました。