この所、454、7.4等の数字を何気なく使用して仕舞いましたが、これらの数字はエンジンの呼び名であると共に、エンジン排気量をcuin(cid = cibic inch displacement) 又は リットルで示しています。 アメリカ車の部品を買う場合には、此れまでに何度も書いていますように、エンジンの名称(サイズ)が必ず必要です(ネット等でアメリカ車部品の購入をされた方は経験済みだと思います)。
日本車のエンジンには数字とアルファベットを組み合わせた多数の名称があり非常に複雑で私にはチンプンカンプンですが、アメリカ車のエンジンは排気量の大きさが名称で簡単です。
エンジンサイズは二つのエンジン部品、即ちシリンダーとクランクシャフトの組み合わせで決まり、それらに適合したピストン、コネクチングロッド(コンロッド)、その他の部品が組み込まれて種々のエンジン(大きさ)が生まれて来ました。
シボレーエンジンの場合、シリンダーには“スモールブロック”と“ビッグブロック”と呼ばれる2種類のV8エンジンの系列があります。
一般的に良く知られたエンジン名 (数字)をリストします。
スモールブロック:
エンジン名: 265、305、327、350、307、400、その他
次のサイトに詳しい説明があり、ページ右の表をご覧になればお分かりのようにシリンダー径(Bore)は1/8(0.125)インチ間隔で、3.75、3.875、4.00、4.125等があり、ストロークも、3.00、3.25、3.50、3.75等となっています。
http://en.wikipedia.org/wiki/Chevrolet_small-block_engine
ビッグブロック:
エンジン名: 396、402、427、454、その他
ビッグブロックも径とストロークは1/8間隔が一般的ですが、僅かの量を大きく(ボアーアウト)した場合もあります。
http://en.wikipedia.org/wiki/Chevrolet_Big-Block_engine
シボレー製シャシーのクラスAの殆どは“454=別名7.4(最初の数値はcuin、後はリットル)”を使用していますが、このエンジンは1970年にスタートし、1996年にVortec 7400が登場するまで製造されました。 長年製造された“454”と呼ばれるエンジンもクランクシャフト等種々改良が加えられて変化していますので、全て同じ部品が使用されている訳ではありませんし、キャブレーター、燃料噴射システムも多種あります。
注意:
ここに書いた説明を読んだ方には明らかだと思いますが、大きなエンジン又は400cuin以上のエンジンをビッグブロックエンジンと呼ぶと勘違いしている人も居ます。 当然ながら、スモールブロックやビッグブロックはエンジンブロックの名称で、スモールブロックの“400”はビッグブロックの“396”よりも大きなエンジンと言う事に成ります。
要旨が分かるように簡略化して書きましたので、詳しくは上に記したサイトをご覧下さい。