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オート パーク ブレーキ、 その2 パークライトに関して 

パークライトを点灯させるスイッチは2種類あり、何れかのスイッチ又は2個のスイッチが同時に壊れる事がありますが、通常は1個です。

1. 単にライトスイッチと呼ばれる圧力スイッチがあります。 このスイッチは助手席側のトランスミッションの僅かに後ろ側のシャシーフレームに取り付けられていて、パーキングブレーキを作動させるアクチュエーターがある場所です。 このライトスイッチが機能しなくなりますと通常オンの状態で壊れ、キーがオンの状態ではオートパークライトが常に点灯した状態になって仕舞います。 従って、問題はライトが常に点灯するだけでオートパークブレーキは正常に機能します。

2. 上のスイッチの他にポンプモータースイッチと呼ばれるもう1個のスイッチがあり、2001年以前のシャーシーの場合はアクチュエーターの近くに取り付けられています。 2001年以後のシャーシーの場合は前方のラジエータールームの運転席側にあります。 このスイッチは一般的にRGS(Rotten Green Switch)、即ち嫌な緑色スイッチと呼ばれて緑色か茶色ですが機能は両者全く同じです。 

このスイッチが壊れますと幾つかの問題が発生し、全て重大です。 若しこのスイッチの故障でオートパークライトが点灯しますと緊急に調べる必要があります、即ちパーキングブレーキが間もなく効き始めて動けなくなります。 

3. 色々なテスト方法でどちらのスイッチが故障したかを知る事が出来、交換又は修理をする事が出来ます。

この続き、即ちテスト方法や修理の仕方に関しては後ほど書きます。

オートパークブレーキ、 その1-2 関係する専門用語

前回の続き...

Leakdown (リークダウン=漏れ)
何らかの理由で油圧が漏れ、オートパークスステムの圧力が下った状態を言います。

レバーリレー (Lever Relay)
オートパークブレーキのアクチュエーター(シリンダー)とパーキングブレーキドラムを機械的に繋げた中継レバー類を指し、運転席側のシャーシーフレームのエンジン/トランスミッションの近くにあります。

ライトスイッチ (Light Switch)
このスイッチは後ほど出て来ますRGSと呼ばれるスイッチと見た目は似ていますが、アクチュエーターの後ろ側にあるT字型配管部品に取り付けてあって、タイプIIとタイプIIIのオートパークブレーキに使われています。

オーバートラベル (Overtravel)
アクチュエーターのピストンが通常の良好な状態より移動し過ぎの状態を言います。

ポペットバルブ (Poppet Valve)
後ほど説明しますRGS(スイッチ)の直ぐ下にある一方向バルブで、取り付ける6角型留め具を取りはず際に簡単に失い易い部品です。

RGS (Rotten Green Switch=壊れ易い嫌な緑色のスイッチ)
RGSはニックネームで、正式にはポンプモータースイッチ(Pump Motor Switch)と呼ばれ、全てのタイプIIとタイプIIIのオートパークブレーキに使われています。

RBS (Rotten Brown Switch)
RGSと全く同じ仕様ですが、色は茶色です。

タイプIシステム (Type I System)
1989年頃から1994年の中旬頃迄のシャーシーに見られ、作動にはパワーステアリングの油圧が使われています。

タイプIIシステム (Type II System)
1994年の中旬頃から1998年中旬迄のシャーシーに見られ、専用電動ポンプが使われています。

タイプIIIシステム (Type III System)
1998年の中旬頃から2007年のシャーシーに見られ、タイプIIと同じですが、パーキングブレーキを作動させるフットペダルは無く、その代わりにダッシュボード近くに黄色の押し引きするノブが取り付けてあります。

専門用語の説明は以上ですが、次回はパークライトに関して説明します。

オートパークブレーキ、 その1-1 関係する専門用語

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クラスAにはシボレー製のP-30 シャシーが使用されたRVが多いのですが、その中でも重量があるクラスA、特に後輪が2軸の物にはオートパークブレーキと呼ばれるドライブシャフトを締め付ける(車輪を固定するタイプに対して)パーキングブレーキが付いています。 

4-5回に分けてこのオートパークブレーキに関しての説明や修理の方法を書きます。 尚、ここで使用される情報はアメリカでオートパークブレーキの第一人者であるoldusedbear(Roger Haag)のご好意で準備して貰った物を使用します。

オートパークブレーキに関係した用語の説明
GM(シボレー)で使用されている用語もありますが、RVer仲間等に依って作られた用語も含まれています(ほぼアルファベット順)。

アクチュエーター(Actuator)
全てのオートパークブレーキに使用されている強力なスプリングを内蔵した油圧シリンダーで、スプリングがブレーキを締め付け、油圧がブレーキを緩めます。

オートパーク (AutoPark)
自動パーキングブレーキで、ドライブシャフトにドラムブレーキが取り付けられており、トランスミッションシフトレバーをパークに入れますと自動的に作動します。

オートパークライト (AutoPark Light)
インストルメントパネル内に取り付けられてある警告ライトで、このライトに関しての解釈を理解出来る人には幾つかのシステムの状況を教えて呉れます。

BTSI (ビーテイーエスアイ)
パーキングブレーキとトランスミッションシフトの連動装置で、ブレーキが踏まれていない時はシフトレバーがパークの位置から抜けない安全装置です。 オートパークの一部ではありませんが、オートパークブレーキシステムの問題原因と間違えられがちです。

ギヤーシフトレバーポジションスイッチ (Gear Shift Lever Position Switch)
タイプII(Type II)モデルに於いてこのスイッチがオートパークシステムにトランスミッションのギヤーポジションを知らせます。 スイッチはステアリングコラムの下の方で機械的にギヤーシフトレバーに繋がれています。

ジーニーランプモジュール (Genie Lamp Module)
3個セットの表示ランプで、オートパークの機能状態をドライバーに知らせて呉れ、純正装備のライトより遥かに有益です。

グデイーボックス (Goody Box)
金属製の箱で、助手席側のトランスミッションの僅かに後ろ側のシャシーフレームに取り付けられています。 1994年から2001年中期に掛けてはこの箱の中にアクチュエーター、ポンプ、オイルタンク、ポンプモーターリレー、ソレノイドバルブ等が入っています。 しかし、2001年中にポンプ、リレー、ソレノイドは前方の運転席側のラジエーターの横に移されました。

続きは、“その1-2 関係する専門用語”で説明致します。

尚、オートパークブレーキに関するご質問がありましたら何でもお寄せ下さい。 oldusedbear (Roger Haag)の知識を借りて全てをお答え出来ると思います(アメリカでもオートパークブレーキで頭を悩ませているRVerが多数居ます)。