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サブバッテリーの追加 - その3

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今回は、乗用車、バン、トラック等のエンジン始動用バッテリーだけが搭載されいる車(写真左上)の場合のサブバッテリー追加に関して、サブバッテリー取り付け完了後の配線から説明します。 

注意:ディープサイクルバッテリーは高価ですが、サブバッテリーに自動車バッテリーを代用しますと直ぐに駄目になりますので、デイープサイクルバッテリー、サイクルサービスバッテリーの購入をお勧めします。

配線はメインバッテリーシステムとサブバッテリーシステムが分離されていながら両バッテリーが充電される様に、バッテリーアイソレーター又はバッテリーコンバイナーを取り付けて行います。 尚、全てのマイナス(アース)線はシャーシーに繋げます。

バッテリーアイソレーターを使用の場合(写真左下):
此れは昔から使われている一般的な方法で、オールタネーターで発電された電気は一度バッテリーアイソレーターに入り、アイソレーターから各々のバッテリーに分離されて入ります。 アイソレーター取り付け前の配線はオールタネーターからスターターモーターに接続されていますのでこの線を外してアイソレーターに繋げ、アイソレーターからスターターモーターに配線を変更します。 

サブバッテリーに関しては、アイソレーターからサブバッテリーに接続し、キャンプ(駐車時)中に使用する照明を接続し、電気器具(テレビ、その他)が使用出来るようにシガレットライター式差し込みを接続すれば配線完了です。

オールタネーターからアイソレーターへの配線とアイソレーターからスターターモーターへの配線変更が多少複雑ですので間違えない様にする必要があります。 

バッテリーコンバイナーを使用の場合(写真右下):
コンバイナーを使用する場合の配線は簡単で、オールタネーターの配線を変更する必要はありません。 コンバイナーから出ている3本の線の内2本の赤線をメインバッテリーとサブバッテリーのプラスに接続し、3本目の黒線をシャーシーに接続します。 アイソレーター式同様、サブバッテリーにキャンプ(駐車時)中に使用する照明を接続し、電気器具(テレビ、その他)が使用出来るようにシガレットライター式差し込みを接続すれば配線完了です。

参考:
100Vの外部電源、ジェネレーター、ソーラーパネル等に依る充電装備が無い(使わない)場合はアイソレーター使用もコンバイナー使用も機能は殆ど同じですが、将来外部電源に依りサブバッテリーを充電する予定がある場合はコンバイナーの使用をお勧めします。 アイソレーターを使用しますとメインバッテリーとサブバッテリーが常に分離されますので駐車中に外部電源等でサブバッテリーを充電してもメインバッテリーは充電されません。 従って長期に渡ってキャンピングカー(車)を駐車させておく場合何らかの方法でメインバッテリーとサブバッテリーを接続する必要があります。 しかし、コンバイナーの場合は何れかのバッテリーが充電されている時は自動的に接続されて両方のバッテリが充電されます。

以上、非常に簡単に説明しましたが、実際に作業を行う場合は予めアイソレターやコンバイナーの説明書を読み、ショートをさせない様に最後にバッテリーのマイナスターミナルを接続して下さい。 ご質問がありましたら承ります。 

次回は現在使用されているサブバッテリーシステムをコンバイナーに置き換える方法を説明します。

サブバッテリーの追加 - その2

日本ではデイープサイクルバッテリーがホームセンターや自動車部品店では手に入らない事を知りましたが、サブバッテリーの普及やキャンピングカーの装備に関しては全く無知です。 以前書いた事と重複していたり当り前の事も多いかも知れませんが、状況を知りませんので手探りで書いています。  

キャンプ中(駐車中)に照明やテレビ等に利用する専用のサブバッテリーシステム(デイープサイクルバッテリー使用)を追加しますと、自動車バッテリーは本来の使用目的になり、スターターを回転させてエンジン始動後は走行中に直ぐに万充電に出来、自動車バッテリーは常に万充電に近い状態を保持出来て本来のバッテリーの寿命を維持できて長期間使用可能になります。

バッテリーの搭載場所:
サブバッテリーの取り付け場所がメインバッテリー(自動車バッテリー)に近ければ配線が楽になりますが、エンジンルームにサブバッテリーを取り付けるスペースを探すのは困難だと思います。 配線が長くなりますが、キャンピングカー(車体)の下部に確実に固定出来る場所があれば最適です。

一般の鉛硫酸バッテリーは、自動車バッテリーやデイープサイクルバッテリーに拘らず、充電時にガスを発生しますので室内に取り付ける事は好ましくありません。 どうしても室内に取り付けなくては成らない場合はAGM(Absorbed Glass Matt)と呼ばれるデイープサイクルバッテリーがあります。 AGMバッテリーは船舶や飛行機に使用され、最近はRVにも多く普及しています。 価格が高くはありますが完全密閉型で横でも縦でも取り付け可能で、室内に取り付けても全く問題はありません。 又、AGMバッテリーは自然放電が少なく充電時間も短く、信頼性の高いバッテリーです。

若し、室内に取り付ける場合は走行中の振動や衝撃に対して移動したりショートを起さない様に隔離して固定すると安心です。

サブバッテリーの配線:
追加するサブバッテリーシステムはメインバッテリーシステムと電気的に完全に分離、キャンプ(駐車)中に必要な照明、電化製品等はサブバッテリーに接続し使用する必要があります。 こうする事に依ってエンジンが回転していない時(駐車時)にはサブバッテリーを使用し、メインバッテリーは保護されて万充電に近い状態を維持する事が出来ます。

しかし、サブバッテリーとメインバッテリーは完全に分離されていても両バッテリーは充電されなくてはなりません。 駐車中の電気使用量が少ない場合や車を頻繁に走らせる場合はサブバッテリーの充電も走行中のオールタネーターに頼れますが、駐車中の電力消費量が多かったりキャンプ場で数日過ごしたり、キャンピングカー(車)を長期間使用しない場合は100Vの外部電源、ジェネレーター、ソーラーパネルやコンバーター(充電器)等の何れかが必要と成ります。

次回は外部電源を必要としない場合のサブバッテリー追加に付いて配線図を交えて説明します。