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キャンピングカーとメンテナンス

 近年、国産乗用車の品質は飛躍的に向上し、故障が非常に少なくなってきた。
 場合によっては、消耗品をきちんと交換さえすれば10年以上、10万キロ以上故障知らずのケースもめずらしくない。ここで言う、”品質”は機械的な視点の話である。
 また、亜鉛で守られたボディーやシャーシは、錆の発生は極端に少ない。
 日本人にとって、自動車は”壊れない”、”錆びない”乗り物という概念が年々強くなっているような気がする。
 
 それらの概念のもとで、初めてキャンピングカーを手にした場合、想定外の故障や品質の悪さに驚く。
 雨漏り、配線の断線、ブレーキの焼きつき、キシミ音、水漏れ、冷蔵庫の故障、発電機の故障、茶色の錆だらけのシャーシ・・・。
 キャンピングカーは、言い換ええれば家財道具を載せて走ってる車である。
〇 振動で音が発生したり、キシミ音がでるのは当然。
〇 キャブコン、クラスA、クラスCなど、もともと無い形を作って接合し、走行中は常に車体はねじれが発生している、雨漏りが発生しても当然。
○ 総重量が満積載に近い状態で常に走行しているから、ブレーキが焼けて当然。
〇 亜鉛塗装をしてない、または、どぶ付けをしていないから錆びて当然。
○ 壊れて当然。
  
 乗用車レベルの品質をキャンピングカー販売店やビルダーに求めることは、非現実的な話である。
 不可能なことを販売天やビルダーに要求するよりも、まずは、キャンピングカーの構造や弱点を知り、
自分で行える日常的なメンテナンスが大切ではないだろうか。乗用車と違い、毎日使わないから注意が必要である。
 例えば・・・
〇 バッテリーの放電
〇 タイヤのフラットスポットの発生
〇 エンジンシリンダー内のエンジンオイルの下がり
〇 ブレーキピストンの固着
 これらは、定期的にエンジンをかけ、キャンピングカーを多少移動するだけで防ぐことができる。
 乗らない”クルマ”だからこそ、日常的なメンテナンスが必要である。

キャンピングカーと水垢

 そろそろ中国大陸から黄砂が飛んでくる季節。そして、雨が多くなる季節。
 キャンピングカーは雨に打たれるとすぐに水垢が線状になってボディに付着する。
 この水垢は放置しているとさらに、頑固な水垢になる。

 水垢の原因は、水分中のカルシウムと汚れが固まりそれが黒く筋状になりいわゆる水垢ができる。
 乗用車に比べ、キャンピングカーは水垢の付着が多く、しかもなかなか取れない。

 原因の1つめは、FRPと鉄の表面の違い。
 ミクロ単位の話だが、乗用車の表面は非常に滑らかである。しかし、FRPの表面はでこぼこであったり、ガラス繊維が出ていたり、滑らかではない。
 最近、ビルダーの成型技術も向上し、非常に滑らかな鏡面仕上げになっているビルダーもある。
 特に、グローバルキングでおなじみのグローバル社の技術は素晴らしい。ボディ表面が滑らか(鏡面仕上げ)であればあるほど、雨水は滑り落ち、カルシウムは付着しにくくなる。
 逆に表面にでこぼこがあれば、それにカルシウムや汚れが入り込み水垢が付着し、さらに取れにくい状況になる。

 原因の2つめは、雨どいの有無。
 乗用車は雨水を一定の場所に流れ落とすために雨どいや雨水の流れる”道”を作っている。
 天井に水を流せば、その道筋を確認することができる。
 だから、水垢の付着する部分は限られており、目立たない。
 一方、キャンピングカーの場合は、その雨どいや雨水の流れる”道”を考えて製作されている車輌が少ない。
 このような原因から、キャンピングカーは水垢が付着しやすい。

 <対策1 ワックスをかける>
 特にFRPは上で述べた構造から、汚れが付着しやすい。FRP特有のでこぼこをワックスがコーティングする役割を果たし、少しならずとも滑らかになる。それにより水垢が付着しにくくなる。

 <対策2 レインモールを取り付ける>
 雨を落としたい位置を考え、モールを貼り付ける。
 このモールは、効果絶大である。通常切り売りで販売されている。

 <対策3 ボディカバーをかける>
 カバーをかけていれば水垢も皆無である。

 <対策4 常に洗車をする>
 水垢は繰り返し付着することでより、層が厚く頑固になる。その前に、汚れたら洗う・・・これが基本である。

 これから、梅雨に向けて雨も多くなる。いつも綺麗な状態を保ちたいものである。 

自作軽自動車 バモスキャンピングカー 写真

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走行充電システム

自作軽自動車 バモスキャンピングカー 写真

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室内

自作軽自動車 バモスキャンピングカー 写真

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室内

自作軽自動車 バモスキャンピングカー 写真

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室内写真

自作軽自動車 バモスキャンピングカー

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 いまだに、読売新聞効果が続いている。
 バモス自作キャンピングカーについての問い合わせである。問い合わせの数や内容からも軽自動車をベースにしたキャンピングカーが非常に注目されていることが伺える。
 軽自動車キャンピングカーを検討され問い合わせのメールを頂く方は、比較的年齢層が高い方が多い。退職直前・・・という方もかなりの割合である。
 取り回し、経済性、運転のし易さなど・・・・キャンピングカーというよりも、移動手段に簡易宿泊ができるという考え方が主流である。
 中には、退職を間近に控え、キャンピングカーを自作または購入して日本一周をしたいというご夫婦もいた。これまでの仕事に終止符を打ち、新たな自由な時間を夫婦で日本一周・・・とても素晴らしい人生の楽しみ方である。
 このような方々のためにも、できるだけ自作に関する情報提供をしていきたいと思う。
 ぜひ、頑張って自分だけのオンリーワンキャンパーを完成させていただきたい。

サブバッテリーを考える・・・・・・

 よく、サブバッテリについての質問を受けることがある。
 「バッテリの容量を大きくしたいのだけど・・・・」。「バッテリーを増設したいのだけど・・・・

 バッテリーの容量を大きくすれば、使用時間が伸びる・・・・という考え方は間違いではない。
 バッテリーを増設すれば、使用時間が伸びる・・・・という考え方は間違いではない。

 しかし、電装品の使い方やバッテリーの特性を考えずに、容量を増したからといってすべてが良いわけではない。場合によっては、補機類の損傷を招く可能性もある。
 悪い使い方の例として、常に放電状態(10.8V以下)まで使っている場合は、サブバッテリーの寿命を著しく縮め、オルタネーターや走行充電用リレーなどに高負荷がかかり、寿命を短くしてしまう。

 また、大きな消費電力を必要とし一瞬にしてバッテリのエネルギーを消費する12V電子レンジや大容量インバーターなどは、バッテリーの寿命を縮める原因の場合もある。

 大きなサブバッテリーに変えたから安心・・・・という考え方は安易である。大きなバッテリーに変えることによる、リスクも増えるため、それを理解した上で適切な使い方をすることがバッテリを長持ちさせ、補機類の損傷を未然に防ぐことができる。 

 ちなみに、消費電力(W)÷12Vまたは、24V(V) = 消費電流(A)  の計算式で消費電流を計算できる。サブバッテリー時に常時使用する電流を計算してみるのも、適切な使い方を理解する上でよい方法である。

燃費向上グッズ

 最近、ホームセンターやディスカウントストアなどで燃費向上グッズが数多く目につく。
 デモ用の店頭ビデオを見ると、非常に効果があるようなデモビデオである。しかし、表示方法やビデオの内容は、誇大広告にならない法律ギリギリの広告方法であるものも存在する。
 もし、これらのグッズがうたっている燃費10%向上などが本当であれば、違う種類の燃費向上グッズを数種類取り付ければ、数十%の燃費が向上することになる。
 現実的な問題として、ありえないことである。
 それらにお金を使うよりも、出発時のアクセルワークを緩やかに踏む・・・・エンジンブレーキを使い車両の燃料カット機能を利用する・・・・・
 などの方がよほど、現実味のある燃費向上の業である。
 例えば、60キロで走行する場合、アクセルをほんの少し戻しても・・・・・60キロで走行できる。
 先の信号機が赤信号に変わった時点でアクセルから足を離す。
 これらの繰り返しだけでも燃費向上につながる。
 また、キャンピングカーは車体が重いため上り坂では、アクセルを全開にする場面もある。この場合もアクセルを少しだけ戻しても速度がほとんど落ちない場合もある。
 燃費の向上は、運転にゆとりを持ち、アクセルを踏みすぎないアクセルワークから。。。。。

キャンピングカー、モーターホーム、レクリェーショナルビークル

 「キャンピングカー」を国語辞典で調べると

《和camping+car》キャンプ用の食堂・寝室などの設備をした自動車である。
 一方、「モーターホーム」を国語辞典で調べるとバスの中に住宅を組み込んだような移動式住宅。

 さらに、「レクリエーショナル‐ビークル(RV)」を国語辞典で調べると、家族や仲間などで保養のための旅行に使う自動車。RV。日本では、レジャービークルとも呼ぶ。

 とある。
 欧米と異なるのは、日本は、あくまでもキャンプ用という発想の元での呼称、一方、欧米は移動式住居という発想の元での呼称である。
 今、話題の軽自動車キャンピングカーは、この呼称で言えば、「キャンピングカー」、「レクリエーショナル‐ビークル」 に該当しそうであるが、現実問題として軽自動車で”モーターホーム”を作るのは無理である。
 
 しかし、これが国土交通省の定めるところによる車両法では、キャンピングカーではなくキャンピング車となる。
 言い換えれば、車両法の要件を満たしていなくても、国語辞典に定義されている定義を満たせば一般的な会話や文章などの表現において、キャンピングカーと呼ぶことも間違いではないであろう。
 つまり、国語辞典で言えば、「キャンプ用の食堂・寝室などの設備をした自動車」であれば、軽自動車であってもキャンピングカーと呼ぶことは決して間違いではい。

新たな取材依頼

 今回、また新たに東京新聞からの取材依頼を頂いた。
 今回の取材依頼内容も、やはり”軽キャンピングカー”についてである。
 現代の趣味嗜好の動向を確実にキャッチしているマスコミの情報収集力には本当に驚くばかりである。
 アメリカでは、10mを超えるキャンピングカーは珍しくない。
 アメリカに住む友人は、10mを超えるディーゼルプッシャー(大型バスサイズのディーゼル車のキャンピングカー)に普通車の四輪駆動車を牽引している。
 10mを超えるクラスAで普通車を牽引する・・・・日本ではまず在りえないことである。
 近年、アメリカではキャンピングカーのサイズがワイド化しており、横幅が100インチ、さらにそえを超える車輌も存在している。
 大陸と、島国の違いであろうか、アメリカは「走る家」的な考え方があり、装備、快適さなどをとことん追求し、家庭とほぼ同じ環境で過ごすことができる。その形が現在のRV(キャンピングカー)になっている。
 しかし、日本の場合は、造りも小さく場合によっては、装備をとことん削減したキャンピングカーも存在する。

 シャワーもない、ボイラーもない、トイレもない・・・・軽自動車キャンピングカーはまさに装備をとことん削減し、ランニングコストや俊敏性を重視したキャンピングカーである。
 つまり、軽自動車キャンピングカーに、「走る家」的な考え方は、当てはまらない。
 現在、道の駅や高速PA、SAの整備が急速に進む中、「睡眠」、「食事」、「洗面」が出来ればよいという考え方が増えているようである。
 最も小さいキャンピングカー・・・軽自動車キャンピングカーが近年注目されている。
 これほど最新情報のアンテナを張り巡らしているマスコミが注目する”軽自動車キャンピングカー”・・・・このブームはさらに加速しそうである。
 

個人輸入

 先日のブログ記事をご覧になった方や、これまでにも輸入に関しての相談が時々有る。
 輸入については、安くパーツが購入できる反面異なるパーツや間違った個数が送られてきたりすることもある。
 このリスクを承知の上で、輸入することが大切である。返品については、送り返す送料を考えるとまず採算が合わない。
 輸入に関しては、充分海外の業者とメールのやり取りを行い内容を確認することが大切である。
 海外の業者に関しては、海外の検索エンジンでRV+partsなどと入れて検索をかければたくさん見つけることができる。さらに、品番や名前が分かっていれば複数キーワードで検索をかけるとより絞りこんだ検索が可能である。
 インターネットの無い時代は、エアーメール(国際郵便)で故障箇所や症状を書いて問い合わせをするしかなかった。しかし、昨今のインターネットの普及で世界がより近くなった。インターネットの登場でより身近になった海外を実体験するのもお勧めである。