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エアサス用コンプレッサー移動計画

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 写真のコンプレッサーは、4年前新品を輸入して取り付けたもの。純正は、リアアクスル後方のフレームに取り付けられ、跳ね上げた雨水がかかる位置にある。
 コンプレッサーには、アルミ腐食が見られ、コンプレッサーが固定されているすぐ横には、3ポートソレノイドがある。写真の茶色いソレノイドがそれである。茶色に錆たリレーは、いつ動作不良を起してもおかしくない。
 この状態では、この先エアーサスペンションが正常に動作しなくなることも予想される。旅先での故障は避けるべきであり、そのためには、事前の予防が大切である。
 キャンピングカーは、部品がすぐに調達できないケースも少なくないため事前予防措置として、今回は、コンプレッサーの位置を雨水のかからない車体内部に移設し、リレーを新品に交換する計画えである。写真の赤いホースがエアーホース。
 

リアアクスルメンテナンス完了

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 先日から、リアアクスルのトラックバーの修復を行ってきた。
 輸入したショックアブソーバーを取り付け、T氏に修復していただいたトラックバーを組み込む。
 タイヤの高さ、車体フレーム、傾き、後輪1軸の位置などを測定すると、2軸目のアクスルが右にずれている。
 ここでトラックバーの活躍である。
 トラックバーをねじ込みトラックバーの長さを調整し右側アクスル下部をジャッキで持ち上げる。
 再度アクスルを取り付け、これを数回繰り返しきっちり正しい位置にリアアクスルを収める。
 想像以上に簡単に作業が完了した。
 当初、破損したリアアクスルのネジ部を溶接で修復しようと考えていたが、車軸の位置の調整にかなりの調整が必要であったため、今考えると相当悪戦苦闘しなければならなかったことが想像される。短時間の調整で終了したのもT氏の修復のお陰である。
 電磁ブレーキ新品交換、ハブベアリング洗浄&グリスアップ、トラックバー修復&調整、ショック部ソーバー新品交換、防錆塗装。これでリアアクスルは、完璧な状態となった。
 引き続き、風雨にさらされているエアサス機器周辺の改良を行う予定である。

エアバッグ交換

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 写真は、エアバッグである。
 エアバッグといっても車両用ではなくマッサージチェアー用である。
 先日から、椅子の背面からエアーが漏れている音が発生していたため背面に手を入れてい見るとエアーが漏れている。
 確認してみると、バッグの付け根のホース取り付け部が折れている。知り合いの取り扱い店に確認するとエアバッグは、定期的に交換が必要な消耗品扱いらしい。
 全てのアバッグも取り替えたのでホースを引っ張ってみると他のエアバッグも簡単にホースの付け根がちぎれてしまう。
 使用頻度は2~3ヶ月に一回程度と少ないが3年程度の使用でエアバッグ破損とは大手医療器具のメーカー製にもかかわらず耐久性がないことには、驚きである。 
 

ハブベアリングは・・・・

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 写真の缶は、リアアクスルのハブアウターベアリングを洗浄した後の写真である。グリースの汚れもあるが、洗浄した後の液体を指で触るとざらざらしている。目に見えるレベルではないが確かにざらつきがある。
 通常ハブベアリングには、ブレーキダストや粉塵などは入らないように設計されているが、キャップが甘い場合やキャップに充分なシールが施されていない場合このようなケースが発生する。
 確認してみると、どうもリアアクスルのハブのキャップの密着が良くない。
 ベアリングを清掃し、新しいベアリンググリースを専用の工具で詰め込む。
 キャップには、液体シールを塗り組み込みを行う。
 整備工場によっては、ベアリンググリースを車検ごとに詰め替えてくれるところもある。または、ユーザ側からベアリングのグリスアップを・・・とお願いすることも可能である。もちろん、車検は割高になるが・・・。
 
 

トラックバーのその後

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 リアアクスル周辺のパーツを輸入したり、国内調達したりしながらオーバーホールは順調に進んでいる。
 しかし、トラックバーだけが課題となっていた。
 このトラックバーのネジ部が破損したことが原因でリアアクスル部にも無理かが掛かっていた。
 トラックバーは、車体と車軸を結ぶ重要なバーである。日本では俗にラテラルロッドと呼ばれている。
 このトラックバーのねじ山が壊れ、ナット側、ボルト側が痩せており、このまま組み付けることは不可能であった。また、ボルト専門店でもサイズ、ネジ部の長さ、太さなど全てを満たすボルトの場合、長さが短くなるとのことであった。
 WINNEBAGO社に質問すると、自社でアクスルは製作していないとのことで、リアアクスル製作会社へ連絡・・・しかし、トラックバーの在庫はないとのと。
 仮にそのボルトを溶接した場合、途中からの溶接になるため強度的にも落ちる。ネジ専門店も、知り合いの整備士もこのトラックバーの復元には、大掛かりな作業が必要となり身近なところでは無理との見解であった。不本意ではあるが、調整をあらかじめしておいて、溶接でトラックバーの接続部を固定しようという計画をしていた。
 先日、リアアクスルメンテナンス中に福岡のT氏が遊びに来られた。
 トラックバーの話をすると、「何とかできるかもしれない・・」とのことで、持ち帰っていただいた。
 複数の専門家から、この太さと形状、材質の復元は難しいといわれたトラックバーであるため、ほぼあきらめていたのだが昨晩T氏から、「復元できたので今もって行っている」との連絡・・・。まず、復元できたこということに驚いたが、この短時間の間に復元していただいたことにさらに驚く。
 写真は、T氏が届けてくれたトラックバーである。
 油圧でブッシュを一旦抜きとり、しかも取り付け部からの1本のネジを溶接しており、100%純正の状態である。しかも、調整範囲を広くできるため・・・と長いネジにしてくれている。
 予想をはるかに超えた仕上がりで、調整も可能である。
 T氏に助けられ、べクトラのリアアクスルが微調整可能となる。 取り付けが非常に楽しみである。

問い合わせ

 先日から、リアアクスルの大掛かりなオーバーホールで様々な部品をアメリカにメールで調べている。
 インターネットのお陰で品番さえ分かれば製造元から販売先まであっという間に分かる。
 米国を検索していると、日本の大手商社や大手日本メーカーが出てくることがある。
 国内の商社や大手メーカーに問い合わせをすると面白いこぼれ話を聞くことがある。

<日本大手タイヤメーカーへの問い合わせ>
 エアーサスペンションの米国製造元と日本の大手タイヤメーカーは数年前合併しているので情報が国内で分かると考え電話をしてみる。
 電話をしてみると・・・
 エアーバッグについては、情報が全くないとのこと。
 日本ではメーカーの立場で販売することは厳しいらしい。
 さらに担当者と話をしていると・・・・
 このメーカーでもエアーサスペンションを以前製造しようという計画があったとのこと。
 しかし、日本の車両法が厳しく車検の問題、規格の問題などクリアしなければならない問題が多く、リスクが高いため断念したとのことであった。

<日本大手ベアリング製造元への問い合わせ>
 リアアクスルに使われているベアリングは、米国の大手ベアリングメーカー製。この品番で、米国サイトを検索していると日本のメーカーが出てきた。
 日本のメーカーを日本のサイトで検索していると関連会社が多数国内に存在する。
 しかも、自宅から1時間のところにその関連会社あった。早速電話で問い合わせてみる。
 品番を伝え調べてもらうと、
 「米国の車軸に使われているものであり、インチサイズでである。弊社でもこのインチサイズのベアリングを製造しているが、全て米国での販売となっているとのこと。日本では正規の取り扱いがないとのこと」
 そして、現在手元にあるベアリングに打刻されているメーカーを言い当てた。
 さらに、そのベアリングは米国のメーカーが製造したのが最初で、その後、この国内メーカーが同サイズを製作したとのことである。
 どうして、品番だけで米国の車軸と分かったかを質問すると・・・・
 「ベアリングがインチサイズで国内では販売されていないこと、全て世界共通の品番が使用されているのでその品番だけで車両用と分かったとのことであった。
 マニアックな部品ほど問い合わせをすると、面白い話を聞く事ができることがある。

インチサイズのボルトナット

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 写真は、リアアクスルのラテラルロッド(トラックバー)の固定ボルトである。
 このリアクスルは米トレーラー製造メーカーのものであるため、この製造元へボルトを注文しなければならないことと足廻りに使用されているボルトのため焼きが入って強度が高いため特殊である。
 純正ボルトは、錆が発生し所々ピンホールが発生している。
 このまま使用した場合、ブッシュを傷つけ磨耗させてしまうことが考えられる。
 やはり、オーバーホールをする以上、新品のボルトナットを使用したいものである。
 しかし、米国からボルト数本を輸入するのも気が引ける・・・。
 そこで、以前べクトラの収納庫を国内でワンオフで製作した際に相談したB氏に相談。B氏は、以前軍事用の製品製作に関わっていた人物であり金属加工については豊富な知識を持っている。
 ボルトの長さ、径、質などを電話でやり取りすると、ある店を紹介してくれた。そこに行ってみると長さはほんの数ミリ異なるものの、インチ径、質ともに同等のボルトナットが存在した。
 聞くところによると、アメリカのトレーラーに使用されているボルトナットであっても”規格品”であり、その店は規格品であればあらゆるボルトナットを在庫しているとのことである。
 価格は1本650円。あまりの安さにまとめて数本購入した。

予定どおり到着

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 予定どおり本日アメリカからショックアブソーバーが到着した。
 自宅に居ながらにして海外の商品が海を越え、あっという間に自宅まで届く。しかも予定どおりの到着である。
 早速ショックアブソーバーの動作を確認してみる・・・ショックアブソーバー内部のオイルの移動が体感でき、減衰力も高い。
 国内大手メーカーが推奨しているのは、5万キロで交換。しかし、この数字はあくまでも乗用車である。
 キャンピングカーの場合、重量があるためショックアブソーバーの減衰力の衰えやブッシュの劣化も早い。
 検索キーワードを組み合わせれば国産トラックに適合するショックアブソーバーを海外から安く輸入することも可能である。
 

輸入

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 ここ数日90円を割り込む円高となっている。
 先週末、アメリカにオーダーしたショックアブソーバーが明日には自宅に届く予定である。
 その経路と要する日数については、インターネットで簡単に調べることができる。
 実際のパーツの輸送経路を調べてみると・・・。
 1月8日にアメリカへオーダー・・・テキサス州を出発したそのパーツは、数箇所の輸送取次所を経由しその後5日目で日本へ。
 明日には、自宅に届く。
 パーツ到着に要する日数は、日本国内で注文した場合とほんの数日しか変わらない。
 また、国内業者でも国内にない部品は、本国オーダーとなり混載輸送などであれば1~2ヶ月待たされることもある。
 本国は、消耗パーツは冗談のように安い。日本で販売されている10分の1はざらであり、中には30分の1程度の価格のものも存在する。それに加えて円高で安く購入することができる。

ショックアブソーバー・・・アメリカ探し歩きの旅

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 と言っても、実際にアメリカに行って探している訳ではないが・・・。
 先日から、リアアクスル周辺のオーバーホールを行っている。
 ラテラルロッドを修理、ラテラルロッド固定ネジを全て新品に交換、電磁ブレーキ新品交換などを行った。
 ショックアブソーバーも新品交換しようと思い、米国winnebagoに問い合わせたが、返信によると・・・

「リアアクスルは米国大手アクスル専門業者が製作・セッティングを行っているとのことでwinnebagoでは、そのショックアブソーバーのデータがないと」とのこと。

 リアアクスルメーカーを教えてもらい、そこへ連絡を試みる。
 翌日には、ショックアブソーバーのメーカーと品番の返事があった。
 これで、国内大手量販店でショックアブソーバー注文すれば、すぐに入手可能だろう・・・・と喜んだのもつかの間。
 国内大手量で調べてもらったところこのショックアブソーバーは、国内販売はないとのこと・・・。
 しかも、品番はアメリカ国内向けのショックアブソーバーである。
 仕方なく、このメーカーと品番を頼りに米国オークションサイトで検索を試みる。
 すると、同ショックアブソーバーが1セット出品されていて、しかも安い。これだ!と思い、早速国際送料について質問を出してみる。帰ってきた返事は、送料が100$。
 これでは、オークションで購入するメリットがないため、米国検索エンジンでこのショックアブソーバーを検索する。
 検索する中で、適合車種データーを見つけその適合車種をもとに再度米国オークションサイトで検索。
 これらを何度も何度も繰り返し、適合車種データーを収集する。すると、同ショックアブソーバーには、複数のメーカーが適合することが判明。
 収集したデーターを一覧表にまとめ1つ1つ検索をしていく。
 米国でもメーカーや販売店によって、価格が随分と異なる。その中で、最も安い販売店へオーダーを行った。
 3日間連続のショックアブソーバー探し歩きの旅により、ようやく安く調達できる。

ついでに・・・・

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 リアアクスルを取り外したこの際に、リアの電磁ブレーキ、ベアリングなどの全てのメンテナンスを行う。
 ドラムを分解してみると内部は、ブレーキダストはもちろんのこと、錆による損傷が数箇所見られた。
 このようなケースを想定して数年前アメリカのオークションサイトで安く落札し船便輸送で電磁ブレーキシステムアッセンブリーをかなり安く輸入していた。
 写真の箱に入っているものがそれである。
 このついでにショックアブソーバーも新品に交換する予定である。

年初めの大作業

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 正月休みを利用し下廻りの点検を行った。
 ボルトのガタつきや車体下の損傷などを念入りに点検する。
 車両中央部くらいまで点検し、後輪側を除くと後輪2軸目のラテラルロッドの角度が少しおかしい。
 1軸目と2軸目のタイヤの位置を測定してみると、後輪が右にずれてる。
 ラテラルロッドの調整ネジもずれた位置にある。ラテラルロッドを外して点検をしようと思い手持ちの工具で回そうと試みるがボルトの頭をなめそうになり緩まない。どうもボルトがブッシュと固着していそうないやな予感である。
 仕方なく、往復3時間かけてインチ工具特大のソケットを買いに行く。
 特大ソケットを使い、車体側のボルトナットは緩んだが、ホーシング側が緩まない。やはり固着は確実のようである。プーラーを使ったり、叩いたりするが一向に緩まない。
 このまま無理をして力をかけるとブッシュが切れて使い物にならなくなる。宮崎自動車と検討の末、ホーシングをごっそり外しそのボルトを大きなハンバーで叩くことにした。
 もちろん、ボルトは壊れることが前提である。
 大きなハンマーを10回ほど力いっぱい振り下ろし、ようやくボルトが抜けた。幸いなことにブッシュは傷んでいない。
 抜けた状態を確認すると、やはりブッシュの中の金属部とボルトが錆で固着していた。
 たかが一本のボルトを取り外すために大掛かりな作業となった年初めの大作業である。