写真は、セルモーターのコイルが切れたもの。
これは、セルモーターに負荷が掛かっている状態で、セルを何度も回したため発生したものである。
セルモーターに負荷が掛かる状態は、点火時期が合ってなく負荷がかかるケースや、エンジンが焼きついた場合などである。
また、エンジンが始動しない場合、何度も繰り返しセルモーターを回した場合や、長時間セルを回し続ける場合などにもこのような症状になる。
セルモーターがこのような状況になるとオートマチック車はお手上げである。
エンジンが始動せずクランキングを繰り返す場合、セルモーター保護から次のような点に心がけることが大切である。
①クランキングは短時間にする。通常エンジンを始動させる場合より多少長い程度。それ以上長時間回さない。
②次のクランキングまで一定時間を空ける。セルモーターを冷やすこと。
エンジンがかからない場合、ついクランキングを長く何度も回してしまいがちであるが、2次的故障を招かないためにも冷静な対処が必要である。