先週末はクラスC全面塗装とは別に別車両のFRPの割れを補修した。誤った認識が多いのが、FRP補修の方法である。
通常、鉄板の自動車であればヒビが入ることがない。しかし、FRPの場合は力が加わるとヒビが入ったり割れたりすることがある。
この場合補修は、パテでは困難である。FRPグラスファイバー入りパテを使っても、同じである。
パテはあくまでも整形する整形材であり接着剤とは違う。
FRPグラスファイバー入りパテといっても所詮パテであり、その中にガラス繊維が入っているだけである。
つまり、割れたFRPを接合しようとしてもパテでは接合できず、しばらくするとまた割れやヒビが発生する。
FRPの補修は、補修箇所をテーパーに大きく削り、そこに溶剤に浸したガラスマットを貼ることで接合したり、重ね貼りをして強度を持たせることが必要である。これらの工法を怠ると、ヒビ、割れさ再発し再修理という結果になってしまう。
適切な補修が、再修理の無駄な時間をつくらない唯一の方法である。