べクトラの輸入当初から車体後部に膨らみがあった。
リアアクスル修復から弾みがつき、今回その膨らみの修理をする決断をした。
ボディの膨らみは、FRPをグラインダーで切り落とす。
ちなみに、アメリカのキャンピングカーは、パネル工法であり外側から、1mm程度のFRP、2mm程度のベニア板、5センチ程度の発泡スチロール、室内側化粧ベニア・・・となっている。
今回は、その1mm程度の膨らんだFRPを切り落とした。
その下のベニアも一部劣化が見られるため切り落とし、変性シリコンを塗る。
本来、FRPのガラスマットを重ね貼りをすればベニアをはるかに上回る強度を確保できるが、ベニアを取り去った部分は発砲スチロールに直接貼ることになる。この場合、FRPの溶剤で発砲スチロールが溶けてしまうため、変性シリコンをその部分に塗る。
その上からFRPを貼れば発砲スチロールを溶かすこともない。
写真は、その修理過程。
ケースにもよるが、キャンピングカーの車体の場合、割れを”パテ”で修理できるものではない。
パテは、あくまでも自動車のわずかな”鉄板”のへこみを修復するものでFRPの割れを修復するもではない。FRP繊維入りと書いたパテも同様である。
大きさや割れの度合いにもよるが、パテを使用するとかなりの確率で割れやヒビの原因となる。