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冬支度

 12月に入り、寒さも一層増してくる。
 車両も冬支度が大切である。
 まずは、LLC(ロングライフクーラント。ラジエーターの液)の交換。既に車検などで交換している場合を除き、前回の車検やウインターシーズン前にLLCを交換していない車両はLLCの交換を薦める。特に冬場寒い地方へでかける車両は、LLC指定の気温に対応した濃度で入れること。
 また、雪国やスキーにでかける車両は、融雪剤対策としてシャーシブラックの塗装を進める。
 塗装している車両としていない車両では、融雪剤を散布した道路を走った後の錆の発生は一目瞭然である。
 シャーシブラックは、カー用品店で販売されている缶タイプでもOKだが充分な防錆効果を発揮するためには、数回塗り重ねることがコツである。缶スプレーの場合塗膜が薄いため一回塗り程度では効果が期待できない。
 また、缶スプレーでも溶剤選びは大切である。
 付き合いのある大手塗料メーカーの方に聞いた話だが、水性塗料は、密着が弱く防錆効果もあまり期待できない。なぜなら、もともと水分を含んだ塗料であり錆は水と化学変化を起こすからという。
 塗料メーカー曰く、シャーシへの塗装は油性を使えば防錆効果もそれなりに期待できる。
 携行物の冬支度だけではなく、車両の冬支度も忘れずに。

クセ

 同じ時期に購入した同じ車両で同程度の走行距離。
 しかし、車両に大きな差が出ることはめずらしくない。というか、必ず違いが出る。
 例えば、ハンドル据え切りで一杯に切るクセがあるオーナーの車両は、パワステポンプ関係が早く劣化したり、タイヤが偏磨耗してしまう。
 マニュアルミッション車で半クラッチを良く使うオーナーの車両はクラッチ板の磨耗が早い。
 頻繁にエンジンブレーキをかけたり、シフトチェンジをしたり、アクセルを一杯に急加速をするAT車のミッションはミッション周辺の故障を招きやすい。
 そのほかにもブレーキ、エンジン電装類に至るまでそのオーナーのクセが車両に反映されるケースも珍しくない。
 ”機械”にも限度がある。自動車に限らず荒っぽい使い方をすれば壊れる確立は高くなる。
 クセと言うだけに運転者が意識することなく車両を傷めている場合がある。まずは、”急”の付く動作を少なくすることが大切ではないだろうか。
 
 

誤った知識【エンジンストップ】

 環境保全の意識が高まる中、環境保護の観点から、信号待ちでエンジンを切るいわゆる”エンジンストップ”がある。
 一般的にアイドリングをストップすることで地球に優しい・・・と言われている。
 エンジンストップすることは、確かに排気ガスを出さないため、100%地球に優しいという理論は当てはまる。
 しかし・・・・
 信号待ちのたびにエンジン停止、エンジン始動を繰り返すことはセルモーターをはじめ、その他補記類の機械的寿命を著しく短くする結果となる。
 通常、1日走行しても、数回しかエンジン始動をしないのに、信号待ちのたびにエンジンをストップ&スタートを繰り返ことを考えただけでも、1日の消耗が1か月分の消耗にもなりかねない。距離が長くなれば、渋滞に遭えば・・・かなりの回数になるはず。
 当然、機械的寿命は縮まり機械的寿命となったものは、部品交換となる。
 壊れた部品は、処分ということになり決して地球に優しいとは言えないのではないだろうか。それらをリビルドする会社もあるがまだまだ数は少ない。
 エンジンストップは、目先の排ガスのことのみで考えれば確かに地球に優しい・・・しかし、自動車自身の部品の寿命を縮めることは地球に優しいとは言えない。
 本当の意味で地球に優しいとは、デメリットのないものでなくてはいけないのではないだろうか。

誤った知識【オートマチックと燃費②】

オートマチック車で信号待ち等の停車の際、Dレンジのままブレーキを踏んでいたほうが燃料消費が少なくて済む・・・・?
 または、Nにしたほうが燃料消費が少なくて済む・・・?
 結論から言えばあまり変わらない。
 N、Dのいずれにしてもエンジン回転数を一定に保つために燃料を消費する。最近では、Dレンジのままでも信号待ちで停車するとNレンジに近い状態に切り替わり、ブレーキペダルから足を離すと通常に切り替わる車もある。
 機械的な寿命から考えれば、レンジの切替を頻繁に行うとAT内部のクラッチ摩耗が増え、結果的に変速ショックの増大、ATフルードの汚れ、変速時のスリップ等がにつながるケースがある。
 機械的寿命や劣化を防止する上では、Dレンジのままの方がミッションに優しいと言える。
 
 

誤った知識【オートマチックと燃費】

 一定の速度で巡航している時、N(ニュートラル)にすれば惰性で走れるため、ガソリンを消費しない(燃費が良くなる)という考え方は正しいのであろうか・・・・。
 結論から言うと誤りである。
 Dレンジに入れた場合、エンジンの回転数が一定以上上がらないようにフューエルカット機能が働き、燃料供給がストップさせられる。要するに、Dレンジに入れて惰性で走っても燃料を無駄に消費することはなくエンストすることもない。しかし、Nレンジの場合、このフェールカット機能が働かないため、常にガソリンを消費している。
 つまり、Nの方がガソリンを多く消費するということである。
 フェールカットは、エンジンブレーキでも作動するが、極度なエンジンブレーキを繰り返すことは、トランスミッションの損傷につながる。これも要注意である。
 ガソリンの価格が高騰しているが、走行中にエンジンキーをオフにしたり、坂道を下る際にNレンジに入れることも非常に危険である。たった僅かな数十円をケチろうとする行為が命を落とす事故につながりかねない。

燃料ポンプ

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 写真は10年超過したキャンピングカーの燃料ポンプである。
 一般的に燃料ポンプは燃料タンク内にあり、まずお目にかかることはない。
 丸印で囲んだものが、燃料ポンプのフィルターである。
 赤丸は新品のフィルター、黄色は10年経過したフィルターである。一目瞭然、黒く汚れていることが分かる。
 走行はそれほど多くなくてもこのように汚れが発生する。
 汚れが極端に進めば、燃圧にも影響を及ぼしかねない。
 また、燃料ポンプのぺラの磨耗や経年劣化などが発生した場合、アイドリングが不安定になったり、走行中に加速できなくなったり、最悪の場合はエンジン不動となる。
 燃料ポンプの不具合は、簡易的な方法であるが事前に察知できる場合がある。
 それは、音を聞き分けることである。
 燃料タンクに耳を近づけると”キーン”というような周波数の高い音が聞こえる。
 この音を日ごろから聞きなれておくと、故障した際の音の周波数の違いからポンプの不良を判断できる。
 ”音”を知ることもメンテナンスの一つである。

パーツの信頼性

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 先日、プラグを交換するためAC製のプラグを購入した。
 2本目を取り付けようと箱から出し手に取ったところ、電極が何となく変である。
 目の錯覚かと思い、電極を良く見ると電極部がほぼ接触した状態になっておりギャップがない。
 外国製品のパーツの場合、全くの新品であるにもかかわらず、このようなケースが実際にある。
 このような製品の場合、アイドリングが不安定になったり、バラつきが発生したりする。場合によってはSESが点灯することもある。
 写真は、同時に購入したプラグであるが、微妙にギャップが異なるものもある。
 日本のメーカーの場合、製品の品質管理や精密さの点からも世界レベルでもトップクラスである。それらが、物づくり大国日本といわれる所以であろうか。
 現に、プラグはアメリカの知り合いからもNGKやDESOが良いと薦められる。
 写真のDENSOは、最近新車でも使われているイリジウムプラグ。0.4mmの電極で発火の効率が良いと言われている。
 写真はDENSOイリジウムプラグ

TOW BAR

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 アメリカでは、30フィートを超えるキャンピングカーのヒッチメンバーにTOW BARと呼ばれる装置を取りつけ、それに接続した車両を牽引するという光景は珍しくない。
 ただし、どの車両でも牽引できるわけではない。非牽引車がオートマチック車の場合、牽引するとトランスミッションが壊れるといわれている。
 ロードサービスの車両がオートマチック車を牽引する場合、駆動輪を浮かせるか、もしくは、プロペラシャフトを切り離して牽引している。
 しかし、実際にわずかながら牽引してもトランスミッションに影響の無い車両が存在する。
 以前アメリカの知り合いが牽引可能データを送ってくれた。その中には、日本製の車両も数台掲載されている。
 例えば、ホンダCRVやトヨタMR2などが掲載されている。アメリカのRVオーナーは、それらの情報を元に非牽引車両を選定している。

パネル塗装

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 知り合いのキャンピングカーの鉄板の一部に腐食があるため、べクトラの部品を製作してくれた会社へ知人を通して再度依頼をする。
 今回も仕上がりの良いワンオフパーツが届いた。
 本日、このパーツに塗装を施す。
 ここ最近、気温が低いため冬型溶剤を使用する。
 この部品は通常黒だが、色変で白に塗る。知り合いの依頼で、、自動車用ウレタン塗料をぶ厚く塗り重ね超鏡面塗膜仕様にする。これによりまわりの景色や風景画綺麗に映りこむ。
 見えない部分のこだわりである。
 

バッテリーの点検

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 朝晩は冷え込む季節。
 本格的な冬が来る前のバッテリー点検は大切である。
 キャンピングカーがバッテリー上がりで動けないとなると、普通車とは違いスペース的にも迷惑になることさえある。
 しばらく乗っていないキャンピングカー、バッテリーを3~5年交換していないキャンピンカー、過去に数回バッテリー上がりを経験しているキャンピングカーなどのバッテリーは、本格的な冬を迎える前に、バッテリーの点検をすることが大切である。
 バッテリーの健康状態は、比重を計ることで確認できる。キャップをすべてはずし、一層ごとに比重計で測定する。
 バッテリー液を比重計の半分ぐらいまで吸い取り、中に浮いているガラスの筒の目盛を読む。おおよそ1.25~1.30であれば正常で、それ以下なら充電もしくは、交換が必要である。

全面塗装クラスCのデカール(ライン)はいくら?

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 先月全面塗装を施し、最新モデルのアメリカンRVを参考にデカール(ライン)を製作。
 通常クラスCの純正ラインとなると数十万などと言った話を聞くこともある。
 今回使用したラインの材料は、耐候性7年保証のカッティングシートの複数色である。

(当然のことながら、カッティングシートは写真のようなカットはなされていない。ロール状で送られてくるためデザインカットが必要である。)

 今日、その材料の請求がきた。
 そのカッティングシートの金額は、約15,000円。塗装費用とあわせても5万円程度で外装のレストアができるのである。

完成間近

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 べクトラの収納庫の扉のレストアを開始して約2ヶ月が経過した。後少しで完成間近である。
 今回オーダーで製作してもらった鉄板はあらかじめ建築屋外用の防錆処理が施されているが、それをさらに自動車用ウレタン塗料で塗装を施す。
 キャンピングカーによくありがちだが、見えない部分は塗膜が非常に薄い。それ故に腐食も早い。
 写真では分かりにくいが乗用車並みの塗装の厚さで塗装を施し、鏡面仕上げのこだわりである。
 見えない部分だからこそ、しっかり塗装したいものである。