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グリスアップ

 前回の記事のシャーシグリスのグリスアップの方法について・・・。
 グリスニップルに、グリスガンをはめ込みガンのレバーを複数回ポンピングしてグリスを注入する。
 これによりジョイント(稼動部)部のブーツなどからグリースが出てくる。
 これは、古いグリースである。この古いグリースは、経年劣化、温度変化などにより汚れている場合がある。
 グリースが汚れている場合は、さらにガンをポンピングし、グリスが綺麗な色に変わるまで押し出すことが大切である。
 この際に、水が入っている場合は、ボールジョイントなどが錆て磨耗していることもあり、危険であるため整備工場などで確認してもらうことをお勧めする。

これからの時期に備えて③

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 写真は、昨日のグリスアップの記事に関連したグリスを注入する部分。通常グリスニップルなどと呼ばれる。
 車両の下にもぐり、シャーシのを細部にわたり見ると、フロント足回り、舵取り装置などの稼動部分にこのニップルがある。
 また、プロペラシャフトのジョイント部分、リアアクスル周辺にもこのニップルがある。(車両により異なる)特にトラックシャーシベースではこのニップルが随所にあるので確認漏れの無いようにすることが大切である。
 グリスガンやグリスはホームセンターなどでも販売しているので、DIYで可能である。
 グリスには、モリブデン入りやシャーシグリースなどと表記されているものが複数存在する。ホームセンターで購入の際には、ホームセンターのスタッフに相談すれば適切なグリスを教えてくれる。

これからの時期に備えて②

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 昨日の記事に続き、梅雨を前にしたメンテナンスの話題である。
 雨は天井だけでなく、シャーシ部分にとっても大敵である。
 走行中跳ね上げた水が霧状になってシャーシの深い部分に付着。 水分は、架装部の溶接された部分や防錆処理がなされていない部分などに錆を発生させることになる。
 だが、駆動部分などにも悪影響を及ぼすこともある。
 写真は、グリスガンである。これは、トラックベースや輸入キャンピングカーなどの駆動部分や稼働部分に固形状の油脂を注入する工具である。
 グリスが切れ、水がブーツから侵入し、腐食を繰り返すと磨耗や過熱し大事故につながるケースがある。
 梅雨になる前に一度点検を。

これからの時期に備えて

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 そろそろ日本の南から梅雨入りとなる時期が近づいてきた。
 キャンピングカーにとって、雨は大敵である。
 メンテナンスを定期的に行っていないと、パネル工法のキャンピングカーやアンテナやルーフベンチレーターなどのシールから雨漏りが発生する。
 シーリングは外見上はしかっかり着いているような感じでも、剥離していることがある。
 シーリングは定期的にはがし、再施工することが望ましい。耐候性や経年変化についよ変性シリコンが良い。
 ぜひ、シーリングの状態の確認を。

バッテリーメンテナンス②

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 キャンピングカーを自宅や駐車場に駐車しているとき、いつも外部電源をつないでいるから、「バッテリーも満充電」「冷蔵庫も常時作動」しているという話を良く聞く。
 確かに冷蔵庫の保存物などにとっては、それが良い方法である。
 しかし、常時外部電源を取っているからと言って、それが100%良いとは限らない。
 過充電防止のバッテリーカットシステムが搭載されているキャンピングカーならまだしも、常時充電しているキャンピングカーは注意が必要である。
 常時充電をしているバッテリーは極端に寿命を縮めることとなる。
 外部電源を接続することでチャージャーから常時充電されている場合は、バッテリーターミナルを切り離すこと(チャージャーによっては、高電圧になり破損する可能性もあるため要確認)が大切である。
 具体的な症状としては、購入後1年しか経過していないディープサイクルバッテリーで、インバーターを使いテレビを見ていると1時間もせずに放電電圧まで下がってしまう場合などがあげられる。
 このようなバッテリーのインジケーターを見ると正常のグリーンであるが、電圧を測定すると10.5V前後のケースが多い。
 以下は、あまり理論的ではないが、通常自動車のバッテリーで考えてみると・・・。
 通勤1日1時間走ったとして、年間走行充電時間は、365時間
 一方、車庫で常に外部電源をとっている場合は、年間充電時間は8760時間である。
 先日、バッテリー製造元の方と話す機会があり聞いたところ、「常時充電状態は極端にバッテリーの寿命を短くしてしまう」ということであった。
 また、「ディープサイクルは16Vの電圧で入れないと満充電できないので通常の充電器で常時充電しても過充電にはならい」という説は全くの誤りであるということであった。
 バッテリーの寿命を最大限に伸ばすためには、
 「使う前1~2日に、充電すること」で、「常時外部電源の接続は避けるべきである」ということである。
 写真は、バッテリーターミナルカットなる製品。右に少し回すだけでバッテリーをカットできる製品である。ケーブルの取り外しの手間がかからない。
 

タイヤメンテナンス③

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 タイヤの保護艶出し剤として、様々なメーカーがスプレー式、固形式、液体式などを製造販売している。
 どれも艶を出すためには有効であるが、某タイヤメーカーの営業マンやタイヤ販売店曰く、艶出し剤の中にはタイヤの表面劣化を促進してしまうものがあるらしい。
 ゴムに良くない(劣化を促進させる)成分が含まれている艶出し剤は要注意である。
 その成分の1つとして、界面活性剤があげられる。界面活性剤は台所用洗剤などでも使われているものもある一般的なもので汚れを浮かせる作用があると言われている。
 その作用がタイヤの表面の保護膜を除去してしまうということである。
 科学的な検証をした論述ではないので絶対とは言えないがこの話は、よく聞く話である。
 カー用品店やホームセンター、ディスカウントストアなどで目にする大手メーカー艶出し剤にもこの界面活性剤が含まれている。

 

タイヤメンテナンス②

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 「うちのキャンピンカーのタイヤはよく空気が減る・・・」、「頻繁にエアーを入れている・・・」というオーナーがいるが、その原因はタイヤ以外の原因がほとんどである。
 例えば、10年近く経過した車両や過走行の車両などでは、バルブの劣化によってエアー漏れが発生する。
 パンクの検査をしても漏れが見つからない、ホイールリムからの漏れもない・・・このような場合はバルブを疑ってみることが必要である。バルブの場合、左右前後どちらかに指で軽く曲げるとエアー漏れが確認できるケースもある。
 純正鉄ホイールには、多くの場合が写真のようなゴムバルブが付いている。(ホイール面に出ているのは、細くなった部分のみである)
 また、このゴムバルブの劣化損傷は、高速走行など一気にエアー抜けを招き、かなり危険な情況に陥る。
 10年近く経過しバルブを一度も交換していない車両や過走行の車両は、タイヤ交換の際のバルブの交換もあわせて行うと安心である。

タイヤメンテナンス①

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 タイヤは、車両の唯一地面と接している部分。
 それ故にこのタイヤの取り扱いを間違えば、大きな事故を招くこともある。
 メンテナンスの基本は、エアーの圧力である。
 車両の前軸重、後軸重に対する適切なエアーを入れるのが鉄則である。
 エアーは、気温の変化や走行直後などでは、圧力が多少変化する。定期的にエアー圧を測定し、必要に応じて充填しなければならない。
 バーストの原因で多いのは、エアー圧不足によるバーストらしい。   

オナン発電機キャブレター交換

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 アイドリングが微妙に安定しないジェネレーターのキャブレターを新品に交換。
 国内商社から入手したもので、国内製造のキャブレターである。打刻されている品番はオナンの打刻とは全く異なる打刻である。
 しかし、キャブレターは全く同一のものである。キャブレターの電磁チョークや負圧の補機類などこれらも全く同一である。
 早速現在のキャブレターを取り外しキャブレターの状態を比較してみる。
 アクセル、チョークともにフラッパー部の隙間と開き具合が微妙に異なる。さらに、両方とも動き(重さ)がかなり異なっている。これらは、経年変化と使用による劣化によるものと思われる。
 このような状態のため、適正な燃料が供給されていなかったことが予想される。
 交換後、ジェネレーターを始動させると非常に安定した状態のアイドリングとなった。
 今回のプラグは、ホームセンターで・・・キャブレターは日本の商社で調達

オナン発電機キャブレター

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 本日、オナンキャブレターが到着した。
 このオナン発電機のキャブレターは、海外からの輸入ではなく、日本国内からの調達である。
 国内調達といっても、国内のパーツ販売業者からの購入でもない。
 以前も述べたがオナンのキャブレターは実は、日本製である。
 つまり、日本のパーツショップは、日本からアメリカへ輸出されたキャブレターをアメリカから逆輸入していることになる。
 同パーツのアメリカの実売価格は1万円前後。
 ただし日本国内で購入しようと思えば在庫はないし、販売価格は4万円強である。もっと高い価格設定をしているところもあるようだがまちまちである。
 写真のキャブレターは先日、ある日本の商社に注文していた物である。
 ストッロルをはじめ各可動部分の動きが非常に軽く、違いは一目瞭然である。
 価格的には、1万円強。実際のキャブレターはこの程度の価格なのである。
 また、何よりも良いのが国内商社経由のため、クレーム処理も可能であること。
 オナンキャブレターの商社経由の調達は、価格的にも製品のアフタケアにおいてもメリットは大きい。

地上デジタルチューナーの特性④

 地上デジタル放送を受信する上で、アンテナにも左右されるのであろうか。
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①家庭用テレビに接続するデジタルチューナー
 これに使用したアンテナは、アメリカ製ウインガードアンテナと大手国産メーカーの室内用アンテナの2種類。

②パソコンでテレビが見れるUSBタイプのデジタルチューナー  
これに付属のロッドアンテナ。

③自動車用テレビに接続する12Vデジタルチューナー
これに付属のフイルムアンテナ。(クレジットカードほどのサイズ)
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 今回のテストで最も受信状態が良かった製品は③の車載用チューナーであったため、フイルム式アンテナ。
 当然アンテナの利得率などの数値やチューナー自体の電波増幅の数値なども考慮に入れなければならないが、ウインガードアンテナやロッドタイプに比べ、見るからに頼りないフイルムアンテナであるが信状態が一番良かったのには、驚きである。

地上デジタルチューナーの特性③

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 写真は、大手国内メーカーの地上デジタル、BS,110度CSチューナーである。
 今回テストした前記事の①の機器である。
 メーカーもアンテナや受信機などに関して国内でも有名なメーカーであり、価格もそこそこの商品でもあるにもかかわらず今回のテスト結果は期待はずれであった。
 しかし、今回の結果には、理由があるのである。
 他の2種類のチューナー(USBチューナー、自動車積載用チューナー)は、ワンセグチューナーと呼ばれるもので放送データの1つのセグメント(ワンセグ)のみを受信しているのである。
 一方、大手メーカーのチューナーはフルセグとも呼ばれ、放送データーをフルに受信している。
 この違いから、データ容量の小さいワンセグの方が受信感度が良いという物理的な理由からである。
 同じワンセグでも、USBチューナーと自動車積載用チューナーとでは、異なる結果となった。これは、同じデーターを受信しているという観点から見ても、優劣が明確に出てしまう。
 つまり、同じワンセグでも製品によって受信感度が大きく異なるということが言える。
 店頭に販売されていても実際の受信感度を全て確認できるショップも少ないためチューナー選択は多くの情報を集め最適なものを購入したいものである。