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ブレーキメンテナンス

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 この写真は、E-350のブレーキキャリパーである。
 一見概観を見るとキャリパーに問題がないように見える。しかし、この車両もピストンの戻りが悪く引きずりを起しておりこの状態で乗り続けると危険な状態になることが予想される。
 キャリパーを取り外したところ、ダストブーツがボロボロに裂けていた。想像の域であるが、日本に輸入されてオーバーホールなどは行われていないのではなかとうかと思われる。
 樹脂製ピストンを使用している場合、ピストンに段つきピストンの動きが悪くなっているケースがある。E-350のこの手の故障はかなりの頻度で耳にする。
 今回のケースはオーナーが引きずりに早期に気づいたため大きな故障につながることもなかった。
 キャンピングカーの場合、高速走行をすることも良くある。大惨事となる前に、日ごろから車両の状態に常に気を配ることが大切である。
 

キャンピングカーとブレーキ

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 キャンピングカーは、車体が重い分ブレーキへの負担も大きい。 写真は、4年前に新品に交換したブレーキキャリパーのピストンを取り出したものである。
 ピストンに付着している錆は、ダストブーツに空いた小さな穴から水が浸入し発生したものである。
 全てのピストンで同様な錆が発生していた。
 この状態で乗り続けると、ピストンがシリンダーと固着する可能性が大きい。固着状態でブレーキを踏むとピストンが戻らず、白煙が発生し最悪な場合は、タイヤがロックしてしまうことさえある。
 特にキャンピングカーは、ブレーキの発生熱も大きいため、ブレーキフルードの劣化もあわせ、キャリパーを定期的にチェックすることが大切である。
 車検に出しても、これらのチェックをしてくれないケースも多い。逆に、車検時にはキャリパーのチェックやオーバーホールを申し出ることも大切である。

これからの時期に備えて⑬

 先日の記事に続き、比重計で測定した結果が要交換であれば、サイズはほぼ同じで容量の一回り大きいもが好ましい。
 キャンピングカーの場合、マーカー類だけでも通常の車両よりも多く取り付けれられており、消費電力もその分大きくなる。
 また、新車時に純正のバッテリーサイズのままというビルダーも少なくない。
 交換にやサイズアップに関しては、大抵の場合販売店に相談すれば適切なアドバイスを受けることができる。
 交換をする場合は、ターミナルの+を必ず先に接続すること。
 -側は、ボディアースのため、先につないだ場合感電する場合があることや、+を締める際に工具がボディと接触した場合、スパークすることがあり危険である。

これからの時期に備えて⑫

 弱ったバッテリーは、電装品の増えるこの時期にバッテリー上がりを発生することもある。
 通常、バッテリーは3~4年の寿命と言われている。
 キャンピングカーの場合、出かけた先でバッテリー上がりを起した場合は、適合するバッテリーが近郊の販売店に無かったり思わぬ渋滞を招くことさえある。
 特にキャンピングカーバッテリーの自己管理を徹底することが大切である。 
 現在の調子を確認する方法は、比重計をする。ホームセンターでも販売しており、簡単に手に入れることができる測定ツールである。
 液温が約20度のときに、液の比重が1.26~1.28程度なら正常。1.24以下であれば充電が必要。1.06になると寿命と判断できる。
 ただし、完全密封式にはこの比重計は使用できないのであらかじめバッテリのタイプを確認することが必要である。

これからの時期に備えて⑪

 この時期のバッテリーメンテナンス。
 液量の他にも電極の接触部の点検があげられる。
 この接触部に問題があると放電したり、バッテリー上りの原因となることがある。
 バッテリーの上部には、固定されているマイナスとプラスのターミナル部分がある。そこを一旦取り外しサンドペーパーで磨くことで接点がよりよい状態になる。
 再度組み付ける場合は、接点部分にグリスを塗りつけておくと接触不良を防止することができる。
 バッテリー液の希硫酸が原因で、ターミナルが白く粉を噴いているものは接点不良を招きやすい。
 電装品を使用する頻度が多い時期だからこそ実施したい予防メンテナンスである。
 

これからの時期に備えて⑩

 日本各地で梅雨宣言されている。
 梅雨は、雨漏りや水垢ばかりでなく、バッテリーにとっても過酷な時期である。
 エアコンを使用した状態でウインドウの曇りをとるためにリアウインドウデフォルガを使用したり、ワイパー、さらに夜間ではライト、フォグランプなど使用するケースもある。
 このような条件は、バッテリーのとって非常に過酷な条件である。
 バッテリーを長持ちさせるためには、バッテリー液の補水を行い常に液量を一定に保つことが大切である。
 バッテリー液が一定量に満たない場合は、バッテリー上がりの原因や寿命を短くしてしまう要因となる。
 バッテリー液は、ホームセンターやカー用品店でも販売されている。電装品の使用頻度が増える時期に突入する前にぜひ液量の点検を。

これからの時期に備えて⑨

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 路線バスや、高速バスなど大きな車体の割には水垢の付着が少ない。走行している時間が長いことや、洗車を頻繁にするという理由もあるが、バスをよく見ると屋根からフロントピラーにかけて”雨どい”がある。この雨どいにより、バスの車体前後に雨を落とす位置が決まり、その部分はかなりの黒ずみとなっている。
 写真は、レインモールである。レインガーターなどとも呼ばれる商品でアメリカ製である。裏面には強力な両面テープがある。これを貼れば少々の雨であれば水垢付着を防止できる。

これからの時期に備えて⑧

 水垢の対策において、大きな工事も必要なく経済的な方法である車体カバー。
 車体カバーの価格と実際の洗車でのコストの比較を考えてみる。
 水道代は、各自治体により異なることと、車体のサイズや洗車方法などによっても水の量が異なる正確な計算はできないためあくまでも理論上の概算である。
 普通車で一回の洗車は、ホースでの流し洗いなら240リットル程度使用すると言われている。
 キャンピングカーの場合、クラスによもよるが車体面積は2倍~10倍以上ある。
 とりあえず、4倍で約1000リットル。1ヶ月に一度洗車をするとした場合(1リットル0.24円と仮定)
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 0.24 × 12000 = 2880円となる。
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 これは、あくまでも水道代のみ。実際には、さらに水を使用すると思われる。
 さらに、ワックス成分入りシャンプー(398円程度)などを2回の洗車で1本使用すると仮定した場合。
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 398×6=2338
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 これに水垢除去剤などのケミカルなどを使うとさらにプラスされる。
 年間に5000円以上の出費となる。
 数年の経費でボディーカバーが購入できる計算となる。
 水垢取りは経費だけではなく、頑固な水垢を取り除く労働力と時間も多大なものである。
 

これからの時期に備えて⑦

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 ワックス、レインモール・・など水垢が付着しにくくする手段であるがどちらも完璧ではない。
 カーポートなどは、水垢には有効であるが。しかし、紫外線によるゴムやプラスチック部その他外装の劣化を防ぐことはできない。
 水垢、紫外線劣化のどちらも防止できる最も良い方法は”屋根車庫”である。しかし、大きなキャンピングカーを保管する車庫となればそれなりの土地が必要になり、それなりの予算が必要となる。
 そこで、車庫よりもはるかに安く、水垢の付着をほぼ100%防止し、紫外線劣化もほぼ100%防止できるものがある。
 それは、ボディカバーである。ボディーカバーであれば車体駐車スペースの範囲で水垢も紫外線劣化も防止できる。
 

これからの時期に備えて⑥

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 今日沖縄が入梅した、平均よりも遅い入梅とのことである。
 今後西から東へと雨の日が増えてくる。
 昨日の記事に続き、水垢について・・・・。
 水垢は初期の段階であれば、洗車シャンプー(中性)など洗えば比較的簡単に落ちる。しかし、数日間~数ヶ月間、雨にさらされると水垢の層が厚くなりシャンプーで落とすことは困難になる。
 特に屋根の大きなキャンピングカーとなると屋根のいたるところから流れ落ちた水が縦線の水垢となり無数に付着してしまう。
 ということは、いたるところから流れ落ちなければ無数の水垢が少なくなるということになる。
 写真は、レインモールを屋根に貼り、屋根に落ちた水を数箇所に集めて水垢を少なくする例である。
 レインモール自体の正しい使い方とは異なるが、かなり効果はある。当然、雨水を落とす場所や水が溜まった際の水の流れを考え貼る必要があることと、駐車の傾きによっては効果が半減してしまうこともある。
 しかし、うまく雨水の流れを作ることができれば線上の水垢はその流れにそって数箇所に付着する程度である。

これからの時期に備えて⑤

 天気予報によるともうすぐ沖縄が梅雨に入るらしい。
 青空駐車に長い雨が続くと水垢が付着する。
 この水垢は、水に含まれるカルシウムが細かい粉塵などと固着し、車体に付着することで発生する。
 その雨にさらされる時間が長ければ長いほど水垢の層は厚くなり、水垢取りも時間や手間がかかってしまう。
 キャンピングカーなどFRPの場合は、乗用車などと比べ外装が凸凹しており、水垢が付着しやすい。
 水垢対策として、まずは天井を含めワックスをしっかりかけておくことが大切である。
 ワックス分は、水をはじくため当然のこととして、車体に水分のカルシウムの固着をしにくくする作用があるからである。

これからの時期に備えて④

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 西日本では、日中、夏日となる日も出てきた。
 これからのシーズンに欠かせないのがルーフエアコンである。
 ルーフエアコンも8~9ヶ月は動かしていないのではないだろうか。今シーズンの使用前に、メンテナンスを施したいものである。
 コールマンのマッハシリーズなどの場合、4本のステンレス製のナットを外すと、本体が出てくる。
 本体モーター部にはオイル注入口がある。ここには、4サイクル用エンジンオイルを数滴注入する。
 また、写真手前のフィン状のものに異物が挟まっている場合や埃が付着している場合は、自動車用洗車ブラシと中性洗剤を使い洗う。ここが詰まっていると能力が低下するのである。