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バスコンシートリクライニング化

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 先日のバスコンのシートの改造について複数の質問を頂いた。回 答については、以下のとおり。
Q シートの取り付け方法は?
A 取り付けは純正のブラケットを使い、車体に加工することなく取り付け可能なように仕上げました。

Q シートレールはどのように加工するのか?
A 純正シートは、シートレールがないため、前後に動きません。よってシートレールはありません。

Q シートはどんなものを使えば良いか。
A バスコンのシートの重量を考えると、軽自動車のリクライニングユニットを切断し組み込んだり、シートそのものを交換したりすることが考えられます。
 今回使用したのは、三菱車のシートです。
 ただ、椅子を取替えまたは、改造したものを取り付ける際には、構造変更や強度計算書などの手続きが必要となることが大半です。最寄の陸自にご確認ください。

バスコンのシートリクライニング

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 某ビルダーのバスコンキャンピングカー。
 助手席はリクライニングなしの角度が固定シート。長旅で疲れて、ちょっと角度を変えたい・・・と思ってもリクライニングは当然できない。
 最近の軽トラックでさえ、微妙にリクライニングするのに高価なキャンピグカーのシートがリクライニングしないとは、信じがたい事実である。
 オーナーがシートを交換されるとのことで、どうせ純正を取り外すなら純正シートをリクライニングに改造してしまおうとのこと。
 そのため、今日は朝から作業を行なう。
 リクライニングのレバーやギア、スプリングなどは某国産のワゴン車のセカンドシートのものを流用する。(以下流用シート)
 純正シートと流用シートをそれぞれ必要な部分をカットし、リクライニングの支点、力点の位置の寸法を確認しながら溶接を行なう。
 外観は、あくまでもさりげなく改造し、改造したことが分からない(見た目純正シートのまま)加工を施すことが最大の目標である。
 シートを取り外し、生地を取り、シートの骨組のみにする。
 その後、流用シートの支点、力点の位置を確認しながら、純正シートの骨組みを切断し、純正シートのフレームに溶接する。
 その後、生地を取り付け。
 リクライニングのギアやレバーは、極力流用シートから違和感なく取り付けことを目標とするしながらかなりの時間を要したが、設計図のないワンオフクライニングシートが完成。

バッテリーケーブルメンテナンス

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 写真は、サブバッテリー2台を接続しているバッテリーケーブル。金属部が黒く酸化し汚れているのが取り外した状態。綺麗な銅色の輝きがベルトサンダーで研磨した状態。
 一般的に汚れを除去することで伝導率がよくなると言われている。バッテリーのケーブルはバッテリー交換時などしか外す機会もなく、案外見落としがちな部分でもある。

バスコンの電装

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 写真は、バスコンのインバーターとコンバーターなどの配線引き直しの写真。
 24Vなのでサブバッテリーは直列の配線となる。キャンピングカーの装備品は、12V仕様のみで24Vに対応していないものも多く存在する。特にアメリカ製の装備は12Vが主流である。
 本車両も12V製品の電源の入力が必要なものもあり配線は少々神経を使う。
 キャブコンやバスコン、国産のキャンピングカーは電装が複雑化しており、ビルダーによっても”直流電気の考え方”がかなり異なる。やはり、アメリカ製の電装がシンプルで分かりやすい。
 

ブッシング交換

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 写真は、べクトラのスラビライザーブッシュ。
 劣化によりブッシングが破損していたため、強化ウレタンブッシュに交換を行なう。
 このブッシュは、グリースを注入できるニップルがついている。
 足回り周辺からコトコトと音が発生している場合には要チェックのパーツである。
 
 

燃料ポンプ交換

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 写真は、ニュービートルの燃料ポンプ交換時のもの。
 取り外したポンプに電気を流すとうやはりポンプ不良であった。
 今回輸入したフェールポンプアッセンブリーは、フェールゲージのセンサー部を純正から取り外して交換するタイプ。
 交換後エンジンは一発始動。

排気音

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 先日べクトラででかけた際に、排気音が気になっていた。排気が若干漏れているような感じの音である。
 エキゾーストマニホールドの継ぎ目か消音器の継ぎ目と的を絞り、目視でチェックを行なう。
 するとエキゾーストマニホールドとYパイプの継ぎ目にあるフランジに割れが確認できたため、ストックしていたエキゾースト用フランジに交換を行なう。
 排気音が大きくなったり耳障りな音が出ているときは、ガスケットやフランジが破損していることがある。

半田ごて

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 今日は少々風が強かったが、快晴で気温もあがって絶好の塗装日和。先日依頼されていた割れたバンパーの修理を行なう。
 割れた部分は、しっかりくっつけないと後で割れやヒビの原因となる。そのため半田ごてで溶着。半田溶着はかなりの強度と耐久性があり作業時間も短縮できる。PBバンパーやウレタンバンパーの割れには、よくこの手法を使う。 

ご臨終・・・・

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 昨日フォルクスワーゲンビートルが突然エンジンがかからなくなったとの連絡を受け現場へ向かう。
 状態を確認すると
①1時間ほど駐車してエンジンをかけようとしたら一瞬だけアイドリング状態からエンジンが停止し、その後始動しなかった。
②エンジンが始動しなくなる直前にノイズが聞こえた。
③バッテリー、ガソリンともに不足している状態ではない。
とのこと。
 これらの情報から、取り急ぎすぐに確認できる場所からチェックを行なう。エンジンをクランキングするが、初爆も全くない。
 感覚的には、燃料が来ていない感じを受け、後部座席のシートを外し燃料ポンプ上の三角形のカバーを外す。その後、音と振動を確認するが全く音も振動もない。さらに、キーのオン、オフを繰り返すがモーターが動いているような感じがない。
 さらに、フェールポンプヒューズを確認すると、案の定15Aヒューズが切れている。これらの複数の状況から、燃料ポンプ不良の可能性が高いため、キーをオンにした状態で、木片でポンプ上部を叩きつづけてみる。
 モーターが動かない場合、衝撃をあたえることで動き出すことがまれにあるからである。
 これを繰り返すうちに、キーのオン、オフに連動して”コクン・・”と振動と音がするようになってきた。
 しかしながらエンジンが始動しないため、燃料パイプを外し燃料が出るか確認するが全く出ず。
 燃料ポンプは、完全にご臨終であるという結論に達してレッカーを呼ぶ。保険会社のロードサービスで無料で我が家まで移送ということになった。ちなみに、フォルクスワーゲン日本に燃料ポンプの部品代金を確認すると、4万円とのこと。これに取替え工賃がかかり、○万円とのこと。たかがポンプごときでこの出費は痛い。
 輸入すれば安いはずという信念のもと・・・昨晩のうちに適合しそうな燃料ポンプをインターネットで探し、最も安い価格の業者へ適合について質問を出していた。
 すると、今朝返事が来ており100%適合するとの回答であったため今朝オーダーを入れる。
 ポンプだけの交換は面倒なので、燃料ポンプフェールセンダーアセンブリー丸ごと購入・・・・送料まで入れても12000円弱。
 やはり外国製部品は、輸入に限る!

車体の安定性向上

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 車両重量が重たい米国製キャンピグカーにはエアーサスペンションが装備されていることが多い。また、国産の一部にも装着されているものがあるが、ごくまれである。
 写真は、シボレーP30用エアーサスペンションキット。今回の輸入依頼品。
 依頼者によると、現在純正のエアーバッグが破損しているため、リアの揺れが大きくなって運転しづらいとのこと。エアーバッグが正常な状態と、破損して機能していない場合を比べると、コーナーリングにも違いがでる。

ハンドルのふらつき解消

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 キャンピグカーハンドルのふらつきの原因はサイドスリップを含む複数の要因が考えられるが、原因の1つであるステアリングダンパーの劣化。通常はこのダンパーによってある程度のハンドルのブレが抑えられているがダンパーが抜けているとハンドルのブレを感じやすくなることがある。
 写真は、ビルンシュタイン社製のステアリングダンパー。新品時は、両手で縮めることができないほどの硬さ。
 昨日輸入依頼を受けたパーツの1つ。依頼者のキャンピグカーのステアリングダンパーは抜けてしまっているとのこと。もし完全に抜けているようであれば、取替後のレスポンスは体感できるほどの違いがある。 

コンデンサ破損

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 写真は、キャンピングカーの外部電源から、充電したり、ACをDCに変換するためのチャージャーコンバーターのコンデンサ。
 容量の大きなコンデンサだが膨らみ頭の部分は割れている。
 この手の故障は比較的多く、コンデンサを交換して直るケースも多い。このチャージャーコンバーターは、新品から4年目で故障。
 使用時間による劣化もあるが、バッテリーを放電状態までの使用を繰り返すことによりチャージャー回路に大きな負担かけるのは決して良いことではない。
 ディープサイクルバッテリーは放電してもOKと良く表記されているが、オルタネーターやチャージャーコンバーターのことを考えると放電を繰り返すことは機械にダメージを与えることとなる。