LLC(ロングライフクーラント)は、一般的には2年に一度交換といわれている。通常、車検時に交換すれば2年に一度のサイクルで交換されることとなる。
また、LLCというとどうしても、”凍結防止”のイメージが強く、「不凍液」と呼んでいる人もいるくらいである。
しかし、LLCは、凍結防止ももちろんだが、エンジンの冷却を行う大切な役割を持っている。(空冷式エンジン除く)
LLCは、ラジエターで放熱、ウォーターポンプで強制循環され、エンジン内部のウォータージャケットを通り、再度ラジエターに戻る。
LLCも当然劣化する。
キャンピングカーの場合、車重が重いためエンジンに高負荷がかかるケースが多くLLCの劣化も早まることが考えられる。
山間部などの走行が多く、高負荷運転を繰り返し行った場合や、長期に渡りLLCを交換していない場合など、沸点近くに達したLLCは、劣化を導くケースがある。
長期に渡り交換せず、劣化したLLCは、冷却効果も落ち最悪の場合はウォータジャケットを詰まらせたりウォーターポンプを破損したりする場合もある。
本格的な夏を前に、水温の上昇が著しいキャンピングカーでは、LLC交換を行うことも有効なメンテナンスの一つである。
(LLC=オールシーズンタイプのエチレングリコールに防食、防錆剤を加えたもの)