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キャンピングカーと水垢

 そろそろ中国大陸から黄砂が飛んでくる季節。そして、雨が多くなる季節。
 キャンピングカーは雨に打たれるとすぐに水垢が線状になってボディに付着する。
 この水垢は放置しているとさらに、頑固な水垢になる。

 水垢の原因は、水分中のカルシウムと汚れが固まりそれが黒く筋状になりいわゆる水垢ができる。
 乗用車に比べ、キャンピングカーは水垢の付着が多く、しかもなかなか取れない。

 原因の1つめは、FRPと鉄の表面の違い。
 ミクロ単位の話だが、乗用車の表面は非常に滑らかである。しかし、FRPの表面はでこぼこであったり、ガラス繊維が出ていたり、滑らかではない。
 最近、ビルダーの成型技術も向上し、非常に滑らかな鏡面仕上げになっているビルダーもある。
 特に、グローバルキングでおなじみのグローバル社の技術は素晴らしい。ボディ表面が滑らか(鏡面仕上げ)であればあるほど、雨水は滑り落ち、カルシウムは付着しにくくなる。
 逆に表面にでこぼこがあれば、それにカルシウムや汚れが入り込み水垢が付着し、さらに取れにくい状況になる。

 原因の2つめは、雨どいの有無。
 乗用車は雨水を一定の場所に流れ落とすために雨どいや雨水の流れる”道”を作っている。
 天井に水を流せば、その道筋を確認することができる。
 だから、水垢の付着する部分は限られており、目立たない。
 一方、キャンピングカーの場合は、その雨どいや雨水の流れる”道”を考えて製作されている車輌が少ない。
 このような原因から、キャンピングカーは水垢が付着しやすい。

 <対策1 ワックスをかける>
 特にFRPは上で述べた構造から、汚れが付着しやすい。FRP特有のでこぼこをワックスがコーティングする役割を果たし、少しならずとも滑らかになる。それにより水垢が付着しにくくなる。

 <対策2 レインモールを取り付ける>
 雨を落としたい位置を考え、モールを貼り付ける。
 このモールは、効果絶大である。通常切り売りで販売されている。

 <対策3 ボディカバーをかける>
 カバーをかけていれば水垢も皆無である。

 <対策4 常に洗車をする>
 水垢は繰り返し付着することでより、層が厚く頑固になる。その前に、汚れたら洗う・・・これが基本である。

 これから、梅雨に向けて雨も多くなる。いつも綺麗な状態を保ちたいものである。