キャンピングカーのタイヤのバーストについてはアメ車やヨーロッパ車ベースよりも国産車ベースにおいて発生している。とある自動車救助隊員の方が聞いたことがあります。
 この国産車におけるタイヤのバーストについては、具体的な物理的根拠があります。
 一般にタイヤは負荷能力に違いがあるため、空荷のトラックに満積載状態のシェルを架装しているキャンピングカーでは
タイヤにかかる負荷は常に限界ぎりぎりの状態のものが多いのが現状です。
 通常この状態で悪路や高速走行などを続けることによりタイヤのゴムが過負荷に耐えられずバーストする可能性が出てきます。
 このことについて大手タイヤメーカーにも質問してみましたが、通常のトラック純正タイヤとして標準装備しているタイヤをそのままキャンピングカーに使用することは、充分バーストの危険性あり、それに応じたタイヤに交換する必要があるという回答でした。
 よく高速道路でキャンピングカーのタイヤがバーストしているのは、様々な要因が考えられますがこのタイヤの負荷能力の限界を超えている原因が多いと推測されます。
 この負荷能力について、キャンピングカービルダーは過重計算の上、
ユーザーの安全を守るべく、それに見合ったタイヤに交換すべき義務があります。
 仮にこのバーストが原因で、死亡事故などが発生した場合ビルダーによる人災という見方もできるのではないかと思います。
 過去に国産トラックベースのキャンピングカーを新車で購入し、バーストしたことについてクレームを言ったが受け付けてもらえなかった例もあるということが過去の掲示板にも書き込まれていました。もし、これが、車重とタイヤの負荷能力を無視した製造であれば保証する義務がビルダーにはあることになります。
 現在お乗りのキャンピングカーの車重と現在装着されているタイヤの負荷能力を知ることで、
本当にそのタイヤで安全なのかという大方の判断ができます。
 また、新車購入検討の方については、セールスマンにしっかりタイヤの負荷能力について質問し、負荷能力が不適合であればそれは、交換してもらう必要があります。これは、消費者自身が安全を確保する上で当然の権利であり、仮の販売店がその分のタイヤの差額を請求してくるのであれば、これもまたおかしな考え方の業者であるということが言えます。
 これは、
車検証に記載されている前軸重と後軸重のそれぞれを2で割り、タイヤ一本あたりにかかる重さとタイヤ1本の負荷能力を比較することで分かります。
 しかし、国産ベースのキャンピングカーにバーストの発生が多いのは、
 @ビルダー自体、タイヤの負荷能力についての認識が低い。または、知識がない。
 Aタイヤを新たに交換するとコストがあがるため、負荷能力を無視している。
 これらの要因が考えられます。
 これらのバーストについては、あまり表面にでず販売店も”タイヤのせいにして”その車の過重のことは一言も言わないのが現状のようです。
 2001年のゴールデンウイークに高速走行された方で、複数台のキャンピングカーのバーストを見たというお書き込みもありました。
 このような安全性無視の設計、タイヤ設定をしているビルダーはかなり問題です。

 仮にその過重計算が適切であったとしてもオプションを装着すれば車重も増えます。オプションを付け過ぎたからバーストしたという販売店の言い訳も通用しません。オプションを設定しているのならそれに対応できるタイヤを設定する必要があるからです。

 キャンピングカー購入時にはタイヤの負荷能力まで考えて購入する方も少なく、また、記号の読み方なども見落とされがちな部分です。
 私たちユーザーが正しい認識のもと、タイヤに関して正しい知識を身につけるためにこのページではタイヤの記号の見方について説明します。
タイヤ記号
@ 185=タイヤ幅(mm)
A 75=扁平率(%)
B R=ラジアル
C 14=ホイールの外径(インチ)
D 94=ロードインデックス
E H=速度記号

 
上記@〜Eで構成されている。DとEについては最も注意しなければならない記号である。

上記以外にも

185 SR 14などの表示のタイヤや10.5Rなどの表示もある。

185 SR 14の場合は
@ 185=タイヤ幅(mm)
A S=速度記号
B R=ラジアル
C 14=ホイールの外径(インチ)

それぞれのタイヤにより表示が違う場合があるが、その記号に意味があります。
速度記号の見方
速度記号とは、タイヤが走行できる速度(最高速度=能力)を示す記号です。

速度記号

最高速度km/h

L
Q
R
S
H
V
W
Y
※ZR

120
160
170
180
210
240
270
300
240km/h超

ロードインデックス(LI)の
キャンピングカーのタイヤを選ぶ場合には、車検証の重量を確認しその重量がロードインデックスの負荷能力を下回らないようにする必要があります。また安全のため、+10%程度の余裕を見て選択しましょう。
*LIは、規定の条件下で、そのタイヤに負荷できる最大負荷能力を示す数字です。

LI
負荷能力
(kg)
62
265
63
272
64
280
65
290
66
300
67
307
68
315
69
325
70
335
71
345
72
355
73
365
LI
負荷能力
(kg)
74
375
75
387
76
400
77
412
78
425
79
437
80
450
81
462
82
475
83
487
84
500
85
515
LI
負荷能力
(kg)
86
530
87
545
88
560
89
580
90
600
91
615
92
630
93
650
94
670
95
690
96
710
97
730
LI
負荷能力
(kg)
98
750
99
775
100
800
101
825
102
850
103
875
104
900
105
925
106
950
107
975
108
1000
109
1030
LI
負荷能力
(kg)
110
1060
111
1090
112
1120
113
1150
114
1180
115
1215
116
1250
117
1285
118
1320
119
1360
120
1400
121
1450
扁平率とは??
偏平率とは、タイヤの幅(W)に対する高さ(H)の比率を表す数値で、これによってタイヤの断面 形状を知ることができ
ます。またこの扁平率については、タイヤの高さ÷タイヤの幅×100で求めることができます。

 アルミホイールの装着によりインチアップする場合は、扁平率の調整により、タイヤの外径が異ならないようにしなければなりません。外形が異なるとミッションの変速点の変化、メーターの誤差などが発生する可能性があります。
4WD車におけるタイヤ管理
 4輪駆動車では、4輪駆動で走行する場合において、全てのタイヤの外周が同じでなければなりません。
 前後のタイヤのサイズ(外周)が違うと、
駆動系に損傷を与えるだけでなく、直進安定性を失い事故にもつながりかねません。4輪駆動で走行する場合は、タイヤに同じ回転がかかります、この場合前後のタイヤのサイズが異なっていれば前後どちらかがスリップしながら走っている状態になります。タイヤの磨耗を促進するばかりか、ふらつき、ミッション・デフなどの故障につながりかねません。
 磨耗による外周の違いも発生しますので特に4輪駆動車は駆動系を守る上でもこまめなタイヤローテーションをお勧めします。
 
キャンピングカーに対する低位な考え方のビルダーに対して
 新車のキャンピングカーにおいても、このようなロードインデックスの表示を知らない(または無視した)ビルダーが実際に存在していることは、日本のキャンパーの安全性・安心感を極端に損いキャンピングカーに対する認識を極端に低下させるものです。 
 そこで過去に新車時で購入したユーザーの方でバーストした経験をお持ちの方でデーターの提示をいただける方は情報提供お願いいたします。
 一定のバーストに関するデーターが収集できた場合は、そのビルダーへ警告をしたいと思います。また、その警告を無視し、安全性よりも自社の利益を追求するようなビルダーは本HP上でも実名を上げ公開していきたいと考えています。

 バースト経験をお持ちのユーザーの方で、ご協力いただきたい内容は以下のとおりです。それらの情報は専用フォームにてお願いいたします。

 トップページへ戻る

The reader can participate.Internet on-line Magazine NET CAMPER
Copy right NET CAMPER
Since 1999.Nov