キャンピングカーにおけるバーストの発生の報告が過去の掲示板の中でもありました。
 キャンピングカーにおいては、車重があり、さらに荷物を積み、定員が増えればかなりの重さになりタイヤへの過重増え、タイヤへの負担が増えます。

 このページはヨコハマタイヤ(ヨコハマゴム株式会社)様のご協力により、バーストについて、タイヤに関する資料および推定原因などをいただくことができました。以下はその資料に基づいたタイヤに関するデーターです。
YOKOHAMA

画像:横浜タイヤ(株)より引用
@バーストの推定原因について
 *輪荷重に対し、装着タイヤの負荷能力に余裕がない。又は負荷能力超過状態で使用している場合
 *荷重に対するタイヤ空気圧不足の場合
 *高速走行によるタイヤ過熱の場合
 *ベルトワイヤーに達する外傷などがあり、外傷部等から部分的に吸湿しタイヤが劣化している場合
 *以上の単独、または幾つかが複合して使用された場合などが考えられます。


Aタイヤの負荷能力について
 *タイヤサイズごとに最大負荷能力が規格て定められています。(下段の資料をご覧ください。)


B バースト発生メカニズムについて
 *バーストにも種々現象があります。
 *タイヤの局部に過大な衝撃や外傷を受けた場合に発生するショックバースト/カットバーストもバーストです。
 しかし、高速道路など良路でのバーストであれば、多分原因は、タイ内部に剥離が発生し、剥離が成長・拡大しバーストに至るのが一般的です。剥離を起こす主たる原因は上記@で述べました。


C 扁平率とバーストの関係
 *バーストは扁平率により差はありません。
 但し、100%扁平と60%では、60%の方が空気圧は高く設定されています。
 また60%扁平のタイヤは断面形状の関係で、空気圧不足でもタワミが見た目にわかりにくいため、低圧のままで使用されているケースがままあります。


D 長期駐車によるタイヤ変形による悪影響について
 *タイヤに荷重をかけたまま長期間駐車しますと、タイヤ接地部が一時的に変形が戻らないことがあります。これを ”フラット・スポット ”と言います。
 フラット・スポットは20〜30分走行すれば、通常はもとに戻ります。但し、いきなり高速走行は避けた方がベターです。


E タイヤサイド部のひび割れの危険性について
 *ひび割れ(クラック)ゴム層の浅いものであれば心配ありません。
  タイヤの安全基準(使用基準)では、外傷を受けたタイヤの継続使用可否判断は、それがコードに達しているかどうかです。コードに達する深い傷は当然使用不可です。
   クラックも外傷と同じに考えていただければ結構です。(但し通常、ひび割れがコードに達するほど深く成長することはありませんが)


F ホイールバランスとバーストの関係について
 *ホイールバランスが狂っていて、バーストした例はないと思います。
    むしろ、ご存知のハンドル触れや車体振動が車両の各部に悪影響を与え、不味いのではないでしょうか。


G その他タイヤ管理の留意点について
 *タイヤのカタログ(乗用車、トラック用タイヤ)の巻末などに <安全のために>などの見出しで沢山のご使用上の注意事項が掲載されていますので、それをご参照下さい。
 カタログはヨコハマタイヤを取扱う販売店にてお求め下さい。


料提供:ヨコハマゴム株式会社
LTR
タイヤサイズ PR/LI 空気圧(kpa) 最大負荷能力(kg)
単輪 複輪
175/80R15 100/98L 450 800 750
195/65R16 106/104L 600 950 750
205/65R16 109/107 600 1030 975
195/70R15 106/104L 600 950 900
205/70R15 104/102L 450 900 850
215/70R15 107/105L 450 975 925
195/70R16 109/107L 600 1030 975
205/70R17 111/109L 600 1090 1030
225/70R16 117/115L 600 1285 1215
195/75R15 109/107L 600 1030 975
205/75R16 113/111L 600 1150 1090
225/75R16 118/116L 600 1320 1250
185/80R15 98/96L
103/10L
600 350
450
710
825
185/85R16 111/109L 600 1090 1030
195/85R16 114/114L 600 1180 1120
205/85R16 117/115L 600 1285 1215
215/70R17.5 112/110L 450 1120 1060
205/80R17.5 8
10
12
114/112L
450
550
625
450
1030
1150
1250
1180
975
1090
1180
1120
6.00R15 8 450 780 745
6.50R15 8
10
475
550
875
970
835
920
7.00R15 8
10
12
450
525
600
980
1080
1180
935
1030
1120
7.50R15 10
12
575
650
1280
1385
1215
1315
6.50R16 8
10
12
475
550
625
920
1010
1090
870
960
1030
7.00R16 8
10
12
450
525
600
1025
1130
1230
980
1075
1170
7.50R16 10
12
575
650
1130
1140
1265
1370



資料提供:ヨコハマゴム株式会社
TBS
タイヤサイズ PR/LI 空気圧(kpa) 最大負荷能力(kg)
単輪 複輪
225/80R17.5 123/122L 700 1550 1500
225/90R17.5 127/125L 700 1750 1650
9R19.5 14 725 1900 1800
9R22.5 14 725 2415 2300
11R22.5 14
16
700
800
2725
3000
2500
2725
12R22.5 14
16
725
800
3000
3250
2725
2900
265/60R22.5 143/140J 900 2725 2500
7.50R18 12
14
725
775
1650
1750
1550
1650
8.25R20 14 725 2030 1930
  また、日本のキャンピングカーにおいてはその車両総重量+アルファを考慮に入れタイヤをその過重に適したものに変更しているものがまだ少ないのが現状です。これは、残念なことにコストの問題が優先されてしまっているとしか考えようがありません。
 しかし、あるビルダーではそのタイヤの負荷能力をきちんと計算しているところもあります。

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