最近、カミンズエンジンとフォードの燃料ポンプの問題に関して書きましたが、何れの場合も燃料ポンプの耐久性に問題があり、機能が徐々に低下し、その結果エンジンの不調に繋がります。 従って、燃料ポンプの異常を予め察知出来れば、余裕を持って対処する事が出来ます。
その良い方法が有ります、燃料プレッシャーゲージの取り付けです。
ゲージの追加は、スピード凶の若者がやる様にも感じられますが、順調にRVが機能している事を確認、又は異常が出始めているのを察知する為には欠かせません。 飛行機の操縦席には色々なゲージ類が並んでいますが、理由は全く同じです。
• カミンズエンジンの燃料プレッシャー
以前、トランスファーポンプ(リフトポンプ)が機能しなくなると高価なインジェクションポンプ(PV44)の故障の原因になる事、そしてトラスファーポンプが正常に機能する事は大切である事を書きましたが、燃料プレッシャーゲージを取り付ける事でトランスファーポンプの健康状態が一目瞭然になり、PV44の故障の原因を回避する事が出来ます。
カミンズのマニュアルには燃料フィルターは、オイルフィルター交換時に一緒に交換する様にと記されています。 オイルフィルターも大切ですが、燃料フィルターはそれ以上に大切だと私は思っています。
燃料フィルターを交換した事がある方は既にご存知だと思いますが、フィルター交換後は燃料システムにエアーが入って、そのままではエンジンは絶対に掛かりません。 燃料プレッシャーゲージはこの際にも役立ちます。 燃料プレッシャーは通常10PSI-15PSIですので、最大30PSIが表示出来るゲージが適切です。
• フォード F53用 燃料プレッシャー
前回書きましたフォードの問題燃料ポンプは使用しているうちに徐々に悪化します。 燃料ポンプが正常に機能している場合はエンジン不調は起こりませんが、20PSI程度に下がるとベーパーロックが起こり易い状態に成るようです。 RVフォーラムで燃料ポンプの不調やエンジン不調の為にプレッシャーテストゲージでポンプの機能を調べていますが、F53 やE350 に燃料プレッシャーゲージを取り付ける書き込みは見た事がありません。 利用出来るプレーシャーゲージは色々販売されていますので、取り付けると燃料システムの健康状態判断が非常に解り易くなります。 燃料プレッシャーは通常45PSIの様ですので、最大80-100PSIが表示出来るゲージが適切だと思います。
参考:
長い急坂を登る場合、水温やオイルの温度は115度前後までは問題無い様ですが、しかし実際にはシリンダー内の温度が問題で、排気ガス温度(EGT=Exhaust Gas Temperature)を読む事で分かります。 無理をすれば、水温が100度以下でもシリンダー内が危険温度の560度以上に達する事は有り得ます。
EGTゲージ又はパイロミター(Pyrometer)とも呼ばれますが、現在のRV購入早々取り付けました。 シリンダー内の正確な温度を知る為にはターボ前(Before Turbo)に取り付けたかったのですが、サーモカップルを取り付ける為の穴を開ける際の切り粕がターボを傷める事を懸念してAfter Turbo用ゲージを取り付けました(保証期間中であった為に分解避けて)。 少々低めの温度を読む事にはなりますが、危険温度は分かって居ますので、それでも十分有効でした。 その後、ヘッドガスケット交換をした際にBefore Turbo用ゲージも取り付けましたが、暑い場所での長い急坂を登る際にはゲージが欠かせません。