記事一覧

メインバッテリーを駐車中(保管中)にも充電する方法  その1

以前(数回前)にアイソレーター又はコンバイナーを使ってサブバッテリーを追加する方法を説明しましたが、その際、アイソレーター使用の場合は駐車中(キャンピングカー保管中)にサブバッテリーは充電出来てもメインバッテリーは充電出来ず、コンバイナーをお勧めしました。
http://www.net-camper.com/cgi-bin/rv-ken/diarypro/diary.cgi?no=315

アメリカやカナダで販売されているクラスAやクラスCその他サブバッテリーを搭載しているキャンピングカーはアイソレーター又はリレーに依りメインバッテリーとサブバッテリーが電気的に接続/分離されている為上記の様な問題があり、電圧を下げてバッテリーの寿命を短くしたり、時には完全に放電して駄目にして仕舞う事もあります。 その為、ジャンパーケーブルを繋げたりやスイッチを取り付けてメインバッテリーを守る必要があります。

しかし、既に説明しましたコンバイナーを利用しますと自動的に互いのバッテリーを充電する利点があります。

少々宣伝じみていますが、コンバイナーは私がRV用に購入した物の中で特に気に入った部品で、以前日本で販売に興味の或る会社を探しましたが現実には至りませんでした。 そして今回は私が日本語のお手伝いをする事で製造元に日本語サイトを設立して貰う様にお願いし、了承して貰いました。 ネットキャンパーのメンバーには特別価格で販売して貰える予定です。

アイソレーターに比べてコンバイナーの利点:
• コンバイナーは電圧低下が無いのに対してアイソレーターは0.5Vの電圧低下がある
• コンバイナーは99%の効率の為熱を持たないのに対してアイソレーターは効率が悪く熱を持つ為に冷却フィンを有する
• コンバイナーは75Cの温度に耐えるがアイソレーターは耐える事が出来ない
• コンバイナーはメインバッテリーを最初に充電し、余力でサブバッテリーを充電する
• メインとサブバッテリーの両方の電圧が下っている場合、アイソレーターは同時に充電する為オールタネーター(時にはアイソレーター)が過負荷の状態になる
• コンバイナーには温度センサーが付いており、過負荷に達する前に回路が開き、自動的にリセットする
• コンバイナーは250%の過負荷に10秒間耐える事が出来るが、アイソレーターは耐える事が出来ない
• コンバイナーは1000Vの電圧スパイクに耐えるが、アイソレーターは1/1,000秒で壊れる
• コンバイナーはアイソレーターの約1/10 のサイズである
• コンバイナー100には必要配線が付属している
• コンバイナー取り付けの際、オルタネーターのオリジナル配線を変更する必要が無い
• コンバイナーにはLEDランプが付いていて充電状況が分かる• 1992年に生産開始以来50,000個を販売、全て一生保証付きである
• 15.5V以上の発電に対しては、電圧に神経質なAGMバッテリー等の為に13.3以上で自動的に回路が開く

以上、コンバイナーは信頼性が高く、多くの小型船やヨットに使用されていて、アメリカの船舶部品店で一般的に販売されています。

次回は現在使用されているアイソレーター又はソレノイドをコンバイナーに置き換える方法をイラストを交えて説明します。