キャンピングカーのブレーキの効きが低下する原因の1つとしてブレーキローターが偏磨耗している場合があります。 この現象は走行距離が多いキャンピングカーや,ブレーキパッドを社外の硬いものを装着している場合などに発生することがあります。 さらに,ブレーキパッドの残厚がないのに気づかずそのまま使用してパッドの鉄部とブレーキローターがこすれローター(鉄と鉄)が極度の高温になりローターが傷だらけになることがあります。 これらの場合,ローターを取り外し研磨するしか方法しかありません。ローターは専用の機械により凹凸のない状態でなければなりません。偏磨耗や傷だらけのローターは,パッドの減りが促進するばかりではなくブレーキの効きを左右します。 このページは一般的なトラックベースのキャブコンや輸入車キャンピングカーのローターの外し方の解説です。車種により構造が異なりますので詳細については,ディーラーの分解整備図などで確認することをお勧めします。 本ページではP30シャーシのリアローターの写真を使用して解説しています。 *研磨は精度が要求され,素人が行えるものではありません。 |
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ブレーキキャリパーおよびその周辺ンパーツを全て外す | |||
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インナーベアリング・アウターレースなどを取り外す | |||
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ドライブシャフトを抜く | |||
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研磨後の鏡面仕上げ状態のローター | |||
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ローターについて | |||
これは,国産トラックでも同じような構造になっていますので同じような手順で取り外すことができます。 組み込みの際に,ベアリングの裏表やワッシャの順番など間違えないように注意してください。 参考までにローター研磨をした方が良いと思われるものは・・・。 @ブレーキパッドが全くなくなった状態で走行した場合。 Aブレーキをかけたときに足にごく小さな突き返しがある場合。 Bブレーキの効きが低下してきた場合。 |
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中古のキャンピングカーで注意する点! | |||
日本のキャンピングカーの中古車は走行距離が極端に少ないものが多数存在します。 少ない=動かしていないということで駐車時間が長くブレーキローターに錆が発生している場合があります。 この錆がかなり進行している場合,いきなり走行することで,赤錆がローターとパッドの間でサンドペーパーの役割を起こし,ローターに傷が入ってしまう場合があります。長期にわたって,動かしていない車輌は注意が必要です。 また,融雪剤を撒いている雪道を走行した場合,ローターに赤錆が発生しやすい状況になります。 帰宅後,ローターにたっぷり水道水をかけローター周りやタイヤハウス,ホイルインナーを充分洗い,融雪剤を完璧に落としましょう。 |
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