キャンピングカー&キャンピングトレーラーの走行充電とリレー
走行充電とは | キャンピングカーにはコーチ部の照明各種モーター類を作動させるためのバッテリーが装着されているものが一般的です。 もし,メインバッテリー(エンジン始動用)を停泊時にコーチ部分の照明などに1晩中使ったとしましょう。翌日,エンジンの始動ができなくなるのは,当たり前ですね。このようにメインバッテリーと全く切り離したバッテリーがサブバッテリーと呼ばれる第2のバッテリーです。 しかし,メインバッテリーはエンジンのオルタネーター(発電機)から充電されますが,サブバッテリーは・・・・・これも,エンジンのオルタネーターから充電されるのです。エンジンのオルタネーターは2つのバッテリーへ電流を供給することになります。 そのサブバッテリーにオルタネーターから充電できるようにしたものが走行充電と呼ばれる物です。 走行充電には数種類のタイプがあります。 トレーラーの場合は,専用のカプラでヘッド車と接続することにより走行充電が可能になります。 走行充電のシステム自体はトレーラーに装備されているものとヘッド車に装着しなければならないものがあります。 |
走行充電のタイプ | 1,手動方式・・・・手動でスイッチを入れ,サブバッテリーを充電します。停泊時にこのスイッチを切り忘れるとメインバッテリーまで上がってしまうことがあります。 2,アイソレーター方式・・・これは,ダイオード(逆流防止装置)を使用して2つのバッテリーに分岐して充電をします。しかし,ダイオードの特性として電圧降下がありますので,オルタネーターが14.0ボルトの発電量の場合,13.4ボルトくらいとなり,満充電状態にすることができません。またダイオード自体,高温になるので冷却システムが必要となります。 3,リレー方式・・・エンジンを始動させると,リレーが作動し自動的にサブバッテリーへ電気を送る方式です。 アメリカ製のキャンピングカーにこのタイプが多く,3ポートソレノイドリレーと呼ばれる物が付いています。 4,自動リレー方式・・・バッテリーの電圧が下がると自動に検知してリレーが作動し,サブバッテリーに電気を送る方式です。 |
リレーの寿命 | リレーにも寿命がります。寿命は一概には言えませんが,リレー内部の接点部分を開閉させた回数による寿命。一般的に制御する電流が大きくなれば,寿命が短くなります。サブバッテリーへの走行充電用リレーについては,サブバッテリーが放電に近い状態まで使用した場合,大きな電流が流れます。このような状況で繰り返し使用することで寿命がメーカー指定の電気的寿命よりもかなり短くなる場合があります。リレーには,電気的寿命と機械的寿命があります。リレーについては商品の詳細データーに記載されていますので発売元へご確認ください。 また,接点が焼け接点部分の面積が小さくなっているリレーは通電はしますが,充分な電流が流れずリレー自体,かなり高温になる場合があります。この状態で使用を続けると,サブバッテリーに充電できないばかりか,発火の恐れもあります。 サブバッテリーの充電状態が良くない場合や,サブ側に充分な電流が供給されていない場合は,リレーを確認してみましょう。 |
電装品とハーネス | キャンピングカーは,普通車に比べるとマーカーライト・タイヤ灯など多くの照明類が装着されています。 例えば,フォグランプやマーカーなどを増設する場合は,ハーネス(配線)を太くしなくてはけません。 電装品のアンペアに対して細いハーネスを使用すると,熱を帯び最悪の場合はハーネスのビニールが融け,ボディと接触し車両火災につながります。できるだけ太いハーネスを使用し,必要に応じてバッテリーから直接電流を流せるようにリレーを入れなければいけません。 また,無闇やらたに電装品を増やすことにより,オルタネーターに負担がかり,さらにはメイン・サブバッテリーへ充電不良の原因となります。 |
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