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サブバッテリーと消費電流
サブバッテリーを使用して動かす電気機器について使用する消費電流を考えて適切なバッテリーを搭載しなければいけません。もし、合計消費電流が100Aに対してバッテリーが60Aペアの場合、バッテリーはすぐに上がってしまいます。(100Aの電気機器を全て同時に使用したと仮定した場合)
合計消費電流は全ての電気機器の消費電流の合計を計算します。
以下は計算例(消費電流(A)は実際搭載されているものとは異なりますのでそれぞれご自身のキャンピングカーで計算されてください)
(消費電流は気温などの環境条件により変化することもあります。)
12Vを使用する電気機器 |
消費電流 |
@ リレーや時計機能内蔵の機器など |
0.1A |
A 室内灯(蛍光灯) 10W×6本 |
7.2A |
B 3ウエイ冷蔵庫 |
10A |
C テレビデオ |
10A |
D ウォーターポンプ |
5A |
E ガスボイラー |
5A |
F 室内灯(白熱球) |
10A |
合 計 |
47.3A |
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上の合計消費電流の値 × 使用時間(H) が1時間あたりの消費電流になります。この値が、サブバッテリーの容量を上回らないバッテリーを搭載するようにしましょう。バッテリーの詳細については、トップページに戻り”キャンピングカーのバッテリーは?”をご覧ください。 |
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用語の説明 |
電流(A)=アンペア |
電気の流れる量 |
電圧(V)=ボルト
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電気の流れる勢い。電気を流す能力。 |
電力(W)=ワット
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仕事率。消費電力。 |
AVS(AV)1.2sq(スケア) |
ハーネスの太さを表わした記号で1.2は銅芯の太さ
を表わします。
通常、カー用品店などで販売しているハーネスのパッケージにはこの単位で太さを表しています。数字の部分はそれぞれのハーネスによって変わります。 |
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大容量インバーターなどを使用する場合
合計消費電流ではなく、1つの製品が大容量(インバーターなどで30Aなど)の電流を必要とする場合、これは、別配線でバッテリーからリレーを介して電源を取るようにしなければいけません。シガライターソケットから取ることにより純正シガライターソケットの損傷やショート、インバーターの性能不良などが予想されます。また、大容量の機器を使用する場合、当然バッテリー容量の減りも早くなります。エンジン用バッテリーから取る場合は一定電圧まで下がると電源を自動的にカットするバッテリーガードなどの製品と併用することをお勧めします。 |
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純正のカーオーディオハーネスの電源からY結線やコネクターで電源を分岐する場合
例えば純正で消費電力15アンペアのオーディオが装着されていて、自動車のヒューズボックスに15アンペアのヒューズが装着されている場合。この純正オーディオの裏の配線からY結線やコネクターで電源を分岐し、それに液晶テレビ、ナビ、CDチェンジャーなどなどの電装品を接続することは危険です。また、ダッシュボード下などからテスターで適当に配線を見つけY結線やコネクターで電源を取ることも危険が伴います。
様々な電装品を取り付ける場合(特に消費電流が大きいもの)はできるだけバッテリーから直接電源を取り、イグニッションやACC(アクセサリー)と連動するリレーを増設し、取り付けるようにしましょう。 |
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コネクターは???
コネクター(一本のハーネスを挟み、そこから新しいハーネスを接続する端子ペンチで挟み圧着するタイプ。青または赤などのプラスチック製で中には導通させるための小さな溝を切った金具が入っている)
このコネクターで圧着して電源を分岐させる方法ですが、個人的にはあまり薦めません。なぜなら接点不良や純正ハーネスを断線してしまうことがあるからです。U字にカットされた部分でハーネスの皮膜を切り、中の銅線がその金属に接触し導通させるものですが、このU字にカットされた金具で純正ハーネスまたは新しく分岐させるハーネスの銅線の一部も切れることがあります。確かにワンタッチ式で便利ですが断線や細くなった部分が熱を帯び危険なことがあります。このワンタッチコネクターもハーネスに合ったものを選ばないといけませんが、指定のものでも上記症状になることがありますので注意が必要です。
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以下は、日本自動車連盟JAFの調査データーと実際に行った実験についての結果です。
本文JAFメイトより
題名「安易に配線すると火災の危険性が増すことに」
車両火災には、放火のように人為的なものと、車自体が原因となるものがある。東京消防庁によると、車が原因の車両火災は平成2年から6年までの5年間で665件あった(東京消防庁管内のみ)。その原因は「電気系」「燃料系」「排気管系」で約95%を占め、中でも多いのが「電気系」で43%となっている。
さらに電気系の出火原因を細かく見ると、「電気配線の短絡(ショート)」が71%を占める。これは、配線のビニール被覆に傷が付き、ボディ金属部にショートし出火するもの。
JAFでは、東京消防庁の委託を受け、自動車用配線についての調査を行った。
まず、2台のテスト車にどのくらいの配線が使われているのかを調べた。昭和62年型の車の場合、配線の総延長は450mだったが、昭和63年型の車では1240mとなった。
前者はキャブレター仕様でパワーウインドーなしだが、後者はコンピュータ制御の燃料噴射装置やパワーウインドーなどが装備されていた。近年ますます電子化が進み、電装品が増えているので、最新の車の配線はより長くなっていると考えられる。
また、走行中のエンジンルーム内の温度を測定したところ、80〜85℃だった。エンジンルーム内にあり大きな電流の流れている配線は、それ自体が熱を発生するため100℃近くになっていた。
こういった状況で約10年間使われた配線の被覆は、劣化している可能性がある。そこで、JASO(日本自動車技術会)の試験方法を用いて種々のテストを行い、被覆の強度・柔軟性などを調べた。その結果、2台の車の配線は、いずれのテストでもその基準内だった。
配線のショートによる火災は、新車時からの配線だけでなく電装品の追加による新たな配線からも発生している。いわゆる素人配線である。ランプ類、ナビゲーション・システムやステレオなどを取り付ける時に、配線に十分注意を払わないと火災の危険性があるということである(ヒューズを用いるのは当然のことだが)。
たとえば、「悪い例」は、エンジンルームから車室内へ赤色の配線を引き込んだ状況である。この場合の問題点は、配線をまったく保護していないこと、配線の固定方法が危険であること、そしてボディの穴に配線を通すやり方が不適切であることなどである。
エンジンルームと車室の仕切りには配線・配管用の穴がある。
未使用時はグロメットというゴム栓で塞がれている。このグロメットと鉄板との間に配線を通すと、鉄板で被覆が傷つきショートする危険性がある。
配線が振動・回転するものに触れていたり、ボンネットなどに押しつぶされている場合も同様に危険だ。「良い例」にあるように、配線を保護チューブでくるみ、グロメットに穴を開けて配線を通す。長さに多少のゆとりをもって既存の配線に添わせ、タイラップなどの結束バンドできちんと固定すること。
配線にはボディの狭い所を通っているものもある。そのため、事故によるボディの変形で被覆に傷が付きショートすることがある。完全なショートならヒューズが切れるが、断続的なショートの場合ヒューズが切れずに出火することもある。見えない所を通っている配線も多いので、修理の時などには気を付けたい。 |