症状の確認 |
不動エンジンの確認ポイントである火花、燃料をチェックする。プラグをはずし、クランキングをさせると火花は出ている。次に燃料ホースを外し、クランキングをさせると、燃料もポンプから正常な燃圧ありそうである。その他、プラグのやけ具合、エアーフィルターなどもチェック。火花、燃料、ともに正常である。
エンジンを始動し、エアコン+電子レンジを作動させる。2つの電気負荷がかかるとエンジンが停止してしまう。
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ジェネレーター故障箇所特定 |
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情況から、エンジン圧縮低下の可能性があるため、圧縮を測定するためにジェンレーターを下ろす。重さは、ちなみに約100キロ。 |
燃料パイプ、DC12V、アース、出力AC配線、ジェンレーター固定ボルトを外し、大型ジャッキを使い下ろす。 |
ジェネレーターのシュラウドとプラグを外し専用ツールで圧縮を測定する。すると・・・圧縮が規定値よりもはるかに低い状態である。念のため、ヘッドカバー、インテークマニホールド、エキゾーストマニホールドなどチェックするが圧縮もれは確認できず。またフライホイールを手で回すと圧縮がやはり不足している感じであるためエンジンのオーバーホールを決断。 |
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まずヘッドの状態を確認するため、ヘッドカバーボルトを外す。 |
かなりのカーボンが付着している。フライホイールを回しながらピストンの動き、バルブの動きをチェックする。
ここは専用の機械を使い測定、修正しなければならないため、バルブやピストンを分解しエンジンの専門店へ持ち込む。 |
エンジン専門店によると、シリンダーの磨耗はほとんどなく、ピストンリングを交換すべきとの回答。ピストンリングについてはスタンダードでOKだろうということであった。取り急ぎガスケットや消耗品、ピストンリングなどをアメリカにオーダーする。その間、知人からオナンの6.5キロのジェネレーターを借用し取り付ける。 |
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これがピストン。水平二気筒のため、ヘッドはかなりの直径である。 |
業者に依頼していたバルブとバルブシールのすり合わせが終わり引取りに行く。
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業者によりシートカットされたバルブ。仮止めするとぴったりと密着する。シートカットに出す前とは比べ物にならない。 |
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アメリカからピストンリングやその他ガスケット類、消耗品も到着。全ガスケット、ピストンリング2セット、その他消耗品などパーツ代は3万円弱。 |
バルブを組み込む。 |
ヘッドカバーをオイルストーンで磨き、ガスケットを取り付ける。 |
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エキゾーストマニホールドガスケットやカバーを取り付ける。 |
オイルポンプが取り付けられる部分。非常に小さなギアと耐油ガスケットがあり、見過ごしてしまうそうである。 |
オイルポンプ、オイルパンガスケットなどを取り付けオイルパンを取り付ける。 |
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全て規定のトルクでトルクレンレンチを使いい締め付ける。 |
ガバナーコントローラ、コントロールボード、ボルテージレギュレターなどの電気部品を取り付ける。 |
全て組み上げ、単体試験を行う。圧縮も上がり、エンジン始動は一発。配線も接続し、電機負荷をかけても停止ぜずにアイドルアップで正常動作したのが確認できたので取り付ける。 |
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オーバーホール完了。 |
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今回の原因
ジェネレーターのバルブ、ピストンリングの磨耗による圧縮低下によるエンジン不調。
これは、使用時間が増えれば磨耗は進行していきます。また、砂地などの使用環境、メンテナンス不良、オイルの種類などの原因にもより磨耗が進行します。
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