症状の確認 |
不動エンジンの確認ポイントである火花、燃料をチェックする。プラグをはずし、クランキングをさせると火花は出ている。次に燃料ホースを外し、クランキングをさせると、燃料もポンプから正常な燃圧ありそうである。その他、プラグのやけ具合、エアーフィルターなどもチェック。火花、燃料、ともに正常であり、オーナーの友人が去年キャブレターを扱ってから、始動していないということから、キャブレターに原因があると特定。オーバーホールキットを輸入し、オーバーホール行う。 |
ジェネレーター故障箇所特定 |
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エアークリーナーのボルト1本と、キャブレターとを固定している3個のボルトを外す。 |
スロットルリンケージのピンを外す。 |
2本の2分の1インチのボルトを取り外しエンジンからキャブレターを取り外す。 |
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ニードルを取り外しキャブレターを分解する。取り外したニードルを確認すると、ニードル先端に段が付いている。これがエンジン不安定の大きな要因となる。(注1) |
フロートケースには、錆が沈殿しておりケース自体腐食がある。これらがジェットを詰まらせている原因が充分考えられる。(注2) |
ジェットをマイナスドラーバーで取り外す。取り外したジェットはキャブクリーナーで清掃する。 |
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フローと固定のねじをとり、フロートを取り外す。 |
キャブレターのOリングを取り外し、新品に交換する。。
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フロート制御しているニードル。これもキットの中に入っているので新品に交換する。
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念のため、オイルプレッシャースイッチも新品に交換する。 |
分解した逆の手順で組みつけていく。エアークリーナーを取り付ける前に動作テストを行う。
結果、セル一発始動で修理完了。 |
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注1)
キャブレターのニードルは、オーバーホール時以外には、安易に回さないことが鉄則です。
よく締めすぎでニードルが傷つきエンジン不調になることがあります。この場合、ニードルを交換しなければアイドリング不調は直りません。
よくニードル(ねじ類)を回したがる人がいますが、これにより正規の調整がずれさらにエンジン不調になるケースがあります。
キャブ調整は、規定の回転数がありますのでマニュアルに調整しなければいけません。
注2)
キャブ内部で発生した錆は、ジェットを詰まらせ不調になります。この場合、ケースを新品に交換するか耐ガソリンの塗料で塗装するかで錆の発生を完全に抑える必要があります。
今回の原因
今回の発電機不良の原因は、オーナーの友人がキャブレターを扱ったことが原因と断定。理由は、ニードルに多きな段が付いておりかなりきつく締めたことが想像されます。最悪の場合、ニードルの先端が折れ込むケースもあります。この場合、修理はかなり大変な作業になります。
また、調整も正規の回転数に調整されていないため、リッチの設定になっていました。
キャブレターの調整は、必ず専門家に任せることをお勧めいたします。
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