本場アメリカは情報の宝庫 |
数日、さらに様々なテストを行うが一向にエンジンがかからない。国内の様々な情報を集めたがそれでも有力な情報は全くない。
本場アメリカの情報をインターネット探すと、同じような症状はいくつか検索できたが、その修理法や故障箇所の特定など詳しい情報を見つけることができなかった。
そこで、こちらか情報を求めるためにアメリカのRVホームページの掲示板に書き込みを行った。
内容は「現在の症状とこれまで行ったテスト」、「修理法やチェック部などの情報をください」という内容。
そうすると、さすが本場アメリカである。あっという間に返信をたくさんいただいた。しかし、大半は、「オイル量をもう一度確認しなさい。」、「バッテリーの容量を確認しなさい」などと基本的な内容がほとんどであったが、その中で、「それは、電気的な原因である・・・次の箇所の電圧、電流値、抵抗、部品の動作を確認しなさい・・・・・・・・・」との返信を頂いた。
数回メールのやり取りを行う中で、その方は発電機などの学校の先生を長年していた方た年配の方であることを知る。本コンテンツは、その方の情報提供により修理できた事例です。 |
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発電機を降ろす。7kwの発電機は100キロ近くあるが、ジャッキやウマなど利用すれば1人でも十分降ろすことが可能である。 |
外観のチェックを行うと、エキゾーストパイプに割れを発見。2センチくらいにわたり。割れているため、パイプを取り外し溶接して穴を塞ぐ。 |
直接ガソリンを送り込み、強制的にDC12V を流し作動を試みるが一向に正常に動かない。 |
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イグニッションコイルへの入力電圧、抵抗値などを測定。数値はすべて正常である。 |
コントロールボードに接続されているハーネスを複数のパターンでチェックする。その過程で、数値的に異常が考えられる部分を発見。 |
そのハーネスに接続されている電子ガバナーを確認。すると、動きが鈍い。 |
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取り外しDCを流し単体試験を行うがガバナー自体は正常に動作している。。 |
これまでのテストから、ほぼ間違いなくガバナーコントローラーであろうという結果から、アメリカからコントローラーを輸入し交換する。これは、ガバナーの動きを微妙に制御しているコントローラー、ほんの僅かな負荷で電圧をコントロールし、ガバナーを動かしています。 |
電源、燃料を仮に接続し、エンジン始動を試みる。すると、一発始動。原因は、ガバナーコントローラーであった。このコントローラーはエンジン下に取り付けられていて表面からは見えない位置にある。
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念のため、ボルテージレギュレターも新品に交換する。
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プラグ、プラグコードなども新品に交換。各種接点を磨きシリコングリースを塗布。本体の錆も除去し、防錆処理を行い、塗装する。 |
発電機が収納されているスペースも防錆処理を行い、上には、断熱材を貼り断熱処理も施す。その後、発電機を組み付け完了。 |