国産キャブコン収納ドア補修

 国産キャブコンやヨーロッパ製キャンピングカー、アメリカ製キャンピングカーおよびトレーラーの一部には、アルミが使用されています。
 アルミも腐食することがあり、そのまま放置すると穴が開いてしまうことがあります。特にボディ面のアルミは肉厚が薄いため、腐食により穴が開きやすい状態です。
 アルミの場合は、鉄板やFRPとことなり塗装が乗りにくい、剥離しやすい、パテの乗りが悪い・・・など補修する上でのデメリットが多くあります。
 本コンテンツは、国産キャブコンの収納部のアルミ表面に数箇所の腐食による穴を補修するにあたり、腐食がかなり進んでいると想定しアルミパネルそのものを造り替えた事例です。
アルミパネル交換事例
 腐食が発生している場所は、トイレのドア、後部のドアのアルミパネル部。  取り外したアルミ製ドア。この写真では見えないが、数箇所の腐食による穴が開いている。   ラインの下からも腐食が進み、ラインのあちこちが浮き上がっている状態。。
 パネルをはがしていくと、アルミ錆がかなり進行していた。左がアルミ板、右側は発砲スチロール。アルミ板を剥がしている途中の写真。  アルミ板の錆。この状態では、補修はかなり厳しい状況である。また、補修してもすぐに穴が開いてしまう状況である。  予め準備しておいたアルミ板をドアの形状にカットする。
 内側のパネルと断熱材は、そのまま再利用するため、がたがたになった発砲スチロール部をサンディングして平らにする。また、今回は、今後の腐食対策としてゴムをサンドしたアルミボードを使用するため、サンディングにより厚さを調整する。サンディング後、カットしたアルミボードを接着する。  張り合わせたドア部にアルミ用プライマーを塗布し、その後、自動車用ウレタン塗料で塗装。もともと車体と色が違っていたが今回は、ボディと調色したため違和感もない。塗装が乾いた後は、キー穴を空け取り付け、フレームを取り付けリベットで固定し完了。
アルミパネル交換後の使用感
 今回の事例は、アルミ板の内部から錆が多量に発生していました。ドア丸ごと交換となるとかなり高額になり、また同じ症状になることも予想されるため、今回は、ゴムがサンドイッチされたアルミパネルを使用し、内部からの錆が発生しても表面には出ない対策を施しました。

作業時間 作業難易度(5段階)
(5が難易度が高い)
作業のポイント 実用度(5段階)
(5が実用度が高い)
2枚トータル6時間程度 ○ パテによる補修は一時しのぎと考えたほうが無難です。
○ アルミパネルに傷や凹みをつけないよう細心の注意を払うこと。
○ ドリル、リベッターなどが最低限必要です。 

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