キャンピングカーショップの診断???
|
3年前、ショップで取り付けられた新品コールマンエアコン。国産キャブコンに取り付けられ使用回数もそれほどないにもかかわらずブロワーファンが回らない。
本車輌オーナーが購入もとのショップに持ち込んだところ「モーターが悪い」との診断をされた。修理に関してショップでは、中古部品を使い★万円程度の修理代金がかかるということであった。
しかし。。。。コールマンミニマッハのモーターはノンブラシ方式のモーターが使用されているため、モーター不良の可能性は低いはず。キャンピングカーショップがくだした”モーターの不良”がどうも腑に落ちず、現物を確認するために県外から車輌ごと持ち込んでもらう・・・・。
|
キャンピングカーショップの誤診は・・・! |
車輌を持ち込んでもらい、早速動作テストをすると・・・・・ブロワーファンが確かに回らない。しかし、コンプレッサーの電源は入る。
スイッチなどの配線、接点も問題ない。
半信半疑でショップが診断したモーターを取り外し、モーター単体でのチェックを行う・・・・が・・・・モーターには異常がない。というよりモーターは全く正常である。
「モーターが悪いので交換しなければならない・・・・」これは、キャンピングカーショップがくだした全くの誤診である。(もし、本オーナーがそのショップに持ち込んでいれば、直りもしない中古モーターを取り付けられお約束どおりの請求。・・・あまりにもおそまつでひどい話である。)
|
|
ルーフエアコン動作不良の原因究明 |
|
|
|
モーターを取り外しモーター部のコイル、ケースなど全て分解し測定し異常を確認するが全く問題ない。
壊れてもいないモーターを取り外し、いくら中古のモーターを入れたところで動作不良は解消されるはずがない。
次に、配線、接点、その他電気部品などを調べていく中で、損傷している部分を発見した。
|
動作不良の原因は |
先にも述べているが、このタイプのモーターはノンブラシ方式である。モーターの起動から回転制御はモーター以外の部分がパルスで行っている。
このような方式の場合、モーターよりも制御している部品が壊れやすい傾向にある。 |
|
|
|
モーター制御している部品で不良の箇所を発見。 |
配線を切断し、その不良部品を取り外す。 |
家電品からある部品を取り代用し、それを組み込み動作確認を行う。
|
その結果・・・・ |
|
|
|
部品を組み込み電源を入れると、モーターは何事もなかったかのように回った。 |
組み込み完了 |
|
|
ルーフエアコンが正常に作動するようになったが純正部品を使った修理ではないため、その部品に打刻されている文字から米国のメーカーを割り出し早速アメリカから取り寄せの手配をおこなう。(現在回答待ち) |
その部品とは??? |
本コンテンツでは今回の修理のための部品名やその詳細はあえて明記していません。その理由は、ショップにもきちんと勉強してもらい、誤診によるユーザーへの修理費の余計な請求(本来は支払わないで済む修理費用)を請求することがないようにしてほしいためです。
もし、本コンテンツのオーナーさんがそのショップにそのまま修理を依頼していたら・・・・
まず、・・・モーターを中古モーターに取替え★万円の請求!
次に・・・取り替えてみてモーターは回らない。
そうなると・・・多分・・・「お客様、モーター以外にも不良箇所があるようですので、もうしばらく車輌をお預かりします」・・・となるであろう。
やっぱり・・・ルーフエアコンの制御の仕組みも知ることがなく、ショップはありとあらゆる部品を換えて・・・・・。
恐怖の・・・・★★万円!程度の請求がくることでしょう。もうその金額になれば・・・新品のルーフエアコンを輸入した方が安いかも! |
ショップに対する認識を! |
○ キャンピングカーを販売しているショップ=キャンピングカーのことなら何でも知っている・・・・というわけではありません。
○ キャンピングカーを販売しているショップ=メカに強いわけではありません。
○ キャンピングカーを販売しているショップ=キャンピングカーの装備のメンテナンスや修理ができるわけではありません。
ユーザーがショップに対して「メンテナンスや修理は何でも行ってもらえる」・・・という期待が大きすぎるのも事実です。
|
作業時間 |
作業難易度(5段階)
(5が難易度が高い) |
作業のポイント |
実用度(5段階)
(5が実用度が高い) |
3時間 |
5
|
○ 必要に応じてAC電源を切り感電やショートの危険性を無くすこと。 |
5 |
|
トップページへ戻る
Copy right NET CAMPER
Since 1999.Nov
|