321エコノラインブレーキパッド交換
 
 本コンテンツは、321エコノライン(E-350)のブレーキパッド交換&キャリパーオーバーホールについての内容です。 
 別ページにおいても明記していますがキャンピングカーの場合車重が重いためブレーキは高温になり普通乗用車などと比較した場合、劣化・消耗が進んでしまいます。本車輌においても同症状がみられました。キャンピングカーのブレーキ廻りは日頃から点検を行い、必要に応じてオーバーホールを行うことをお勧めします。
作業手順
のアイコンがある作業は、ビデオアイコンをクリックすると動画でご覧いただけます。
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 321のキャリパー&ブレーキローター。  キャリパー固定ピンを外します。  キャリパー上部ピンを抜きます。  キャリパー下部ピンを抜きます。
 上下のピンを抜くと、キャリパーが分解できます。  ディスクパッドを押さえているピンを外しディスクパッドを取り外します。  取り外したディスクパッド残圧は、約3mm。右は新品のパッド。
 ブレーキホースを専用ツールで締め、キャリパーを取り外します。その後、ピストンを抜きます。

キャリパー分解 351Kb

ピストン取り外し 317Kb
 キャリパーから取り出したピストン。かなり錆が付着していいます。この車輌のオーナーがブレーキが引きずりぎみと言っていたその原因です。
 ピストンの錆を除去し、キャリパーをホーニングします。  ピストンシールとダストブーツを取り付けます。  ピストングリースを塗布し、ダストブーツにピストンを挿入します。

ピストンシール 317Kb

ダストブーツ挿入 257Kb

ピストン取り出し 457Kb 
 ピストンを真っ直ぐに押さえキャリパーに挿入します。  パッドグリースを塗布し、キャリパーに組み込みます。  キャリパーを組み込みピンを挿入します。その後、ブレーキホースを固定し、エアー抜きをします。  321の場合、ブレーキオイルタンクが左側にありますので右側からエアー抜きを行います。

ピストン挿入 257Kb

キャリパー取り付け 513Kb

ブレーキホース取り付け 619Kb

固定ピン挿入 635Kb
ブレーキピストンに錆が発生しているままキャンピングカーをし続けるとどうなるの?
 過去に見出しのような質問を何度か頂きました。
 ブレーキシステムの劣化には色々な部位(ブレーキホースやマスターシリンダー、ブレーキオイルなど)の劣化がありますが、キャンピングカーで特に劣化が進行する部分がキャリパー廻りです。
 劣化したままの状態で走行し続けると、ブレーキの引きずりはもちろんのこと、ダストブーツの破損〜キャリパーに水が浸入〜錆が発生する確立が高くなります。ピストンに錆が付着したまま使用を続けると、にブレーキラインにエアーをかんだり、ピストンが戻らなくなったり、最悪の場合はブレーキがロックしたりします。
 ブレーキの戻りが悪い、引きずっているようだ・・・という症状があればオーバーホールをお勧めします。
取り付け後の使用感
 本車輌のオーナーの走行テスト後の乾燥は・・・「非常にブレーキが軽く(柔らかく)」なったということです。これは、ピストンに錆が発生している場合、ピストンの戻りが悪く、感覚的にブレーキが重くなったりします。オーバーホールを実施したことにより、ピストンの動きがスムーズになったためブレーキが軽く感じるようになったためです。
こんなオーナーや走行条件は要注意!
○ 常にブレーキに足を乗せる癖があるオーナー。
○ 山間部を走行することが多いオーナー。
○ 融雪材を撒いた雪道を走行することが多いオーナー。
○ 下り坂において、フットブレーキだけを使用しているオーナー。
○ 民間車検で安く車検を通しているオーナーやブレーキ系統に関する技術や知識が低い整備工場に整備を任せているオーナー。
○ 購入してから一度もブレーキ廻りの点検を実施していないオーナー。
  (上記条件はあくまでも例です。上記条件に該当する=”オーバーホールが必要”という訳ではありません)
作業時間 作業難易度(5段階)
(5が難易度が高い)
作業のポイント 実用度(5段階)
(5が実用度が高い)
3時間程度 ○ブレーキオイルが極力こぼれないように(ブレーキラインにエアーが入らないように)注意すること。
○取り出したピストンに傷をつけないように注意すること。
○ブレーキオイルのエアー抜きを必ず実施すること。
○ジャッキアップは危険が伴います。安定した場所でジャッキアップポイントに正しくジャッキを当てて下さい。 
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