国産キャブコンやヨーロッパ製キャンピングカーンなどによく使われているThetford製トイレ。
 Shuflo製ウォーターポンプの水圧を検出して水を出す方式とはことなり,このThetford製トイレの場合は,トイレ横にあるスイッチを押すことで水中ポンプを作動させています。このページではThetfordトイレの水が出なくなった事例を挙げそのトラブルシュート法について解説します。
Thetford製トイレのウォーターポンプが作動しない修理事例
 左上にある丸い部分が水中ポンプを作動させるためのスイッチ。フラッパーとも連動しています。このスイッチを上から押すことで水中ポンプが作動します。
 今回のトラブルも,水中ポンプが作動しない事例です。
 右下の丸い穴が開いている部分が水中ポンプが入っている部分。ポンプには,水を吸い上げるためのホースが接続されています。ポンプは,プラスネジ1本で固定されています。
 ポンプが作動しないとのことで考えられる原因は,ポンプの故障,電気系のトラブルなど。これらに絞ってトラブルシュートを行いました。
回路を確認・原因はモーター不良
 この手に多いマイクロスイッチの接点不良と断線を疑い、室内スイッチと連動しているタンク下のシャフとやマイクロスイッチを外すためカバーの4本のビスを外す。  単体で導通テストを行うため、シャフトの配線やマイクロスイッチ全て分解する。  マイクロスイッチ、配線をそれぞれ単体でテストするが、導通があるため回路には以上が無いことが判明。  導通テストの結果から、残るはモーターの不良であることがほぼ確実であるため、モーターの配線をカットしてモーターを取り外す。
 モーターの水をかきあげるペラは指で回すにも重く、モーターが不良が原因で動作していなかったことが判明。 モーターを取り出すとかなりの腐食が進んでおり、シャフトがかなり硬くなっている。  新品のモーター取り付ける。  室内のスイッチを取り付け動作確認を行い、正常に作動したため修理完了。
作業時間 作業難易度(5段階) 作業のポイント
1時間30分程度 2  室内のスイッチ、タンク下のシャフトを切り離す部分の難易度がやや高い。
マイクロスイッチ周辺は、組み込みの際に分からなくならないようにデジタルカメラで撮影しておくと良い。
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